Bird Anthem

2月はこちらから!

DRUNK @bar fam 2019年2月9日(金)22:00〜 ¥1500(1D) 

Guest DJ (from Tokyo): 星原喜一郎 ( New Action!/PARTY ), eitaro sato ( indigo la End )
Guest DJ: tdsgk ( AOBA NU NOISE, csgb ), ryuu ( YODOSI )
DJ: DRUNK crew 

 

おっそろしいイヴェント名ですが楽しいイヴェントにお誘いいただきました!実は密かにいつかDJしてみたいなあ、と思っていたイヴェントなので非常に光栄です。なんだか東京からのゲストもよく考えると凄い人々ばかりだし、仙台からはryuuくんだし、なんか勢いある方々に負けないよう頑張りますのでよろしくです。

 

 

先週末は私のレギュラーイヴェントが2つあったのに急な身内の不幸で上京からの東京仕事、ということで2つとも吹っ飛ばしてしまいまして申し訳ありません。でも、SNS等で(一回ざっくりと言ってみたかったんよね、この「SNS等」って言葉)見ると盛り上がっていたようで何より、です!そしてちょっと寂しかった、です!次回はちゃんと出たいなあ。というかイヴェント等も年齢を重ねてくるとこういう不測の事態が出てくるものなのだな、と改めて思ったりもしました。そういえば前回AOBA NU NOISEに出られなかった時は父が亡くなった時だったりしたからな・・・。

 

さて、ご無沙汰しておりました。前回のエントリがスリッキーについてだったのだが、「そういやそういうこともはるか昔に書いたな・・・」くらい昔のことのように思える。もう2週間も経ってしまった・・・。この2週間はあっという間だったなあ・・・。

 

とか言う前にそう、ブログが引っ越したのである。強制的に立ち退きを命じられた、という形容の方がしっくりくるのだが、要は確か前にも書いたと思うけれども「はてなダイアリー」から「はてなブログ」というものに移動させられたのであった。したがって私の夥しい過去のエントリも一緒にこちらにうまいこと引っ越しているようなので、こちらでこれからはよろしくお願いいたします。

 

で、何か新しい場所で書こうとして慣れればすぐなのだろうけれども最初は勝手がわからなかったので、なんだかめんどくさいな、とか思っていたら2週間経っていたのであった。いや、別に新しいことが始まるわけでもない。この「はてなブログ」には「日々の生活から感じたこと、考えたことを書き残しましょう」という謳い文句があるわけだが結局ずーっとそういうことしかしていないわけで。

 

でも最近一番強烈な記憶が残っていることは、そうだなあ・・・、東京では計20組くらいの、若人による「私はこんなことがしたいです!こうしましょう!こんな夢があります!周りの人を巻き込んでこういう活動がしたいです!世界に目を向けてます!皆さんも向けましょう!」みたいな英語によるプレゼンテーション大会を見学してきたわけだが、いやー・・・、こういうこと言うのも本当にどうかな、とは思うのだが何だか毒気に当たったみたいになって何故だか凄くイヤーな気持ちになって、言うたら具合悪くなってしまって、これが終わったら新宿でレコ屋たくさん回るぜ!と当初は意気込んでいたものの何だかその覇気すら結構失われてしまって(いや3軒くらいはもちろん行ったけど)、早々とアルコール消毒の方向に向かい、逃げるように仙台に帰ってきたのは、何だか自分の性分というものをまざまざと認識させられる出来事だったなあ、と。

Michael Nymanの「Michael Nyman

 

Michael Nyman

Michael Nyman

 

 

を聴く。映画音楽の巨匠、としても知られる彼の、彼のバンドとの1981年のセカンドアルバムである。The Flying Lizardsでお馴染みDavid Cunninghamとの共同プロデュースで彼のPianoレーベルからのリリースである。しかし、ここまでのPianoってDavid CunninghamとThis Hear、そしてこのMichael Nyman、ってすげえレーベルなんだな・・。ということでThe Flying Lizardsの、とくに「The Fourth Wall」

 

フォース・ウォール

フォース・ウォール

 

 

との共通点も多いこのアルバムだが、全編ギラっとしたギターの音やシンセの音が印象的ではあるものの、そこにストリングスやEvan ParkerやらPeter Brotzmannやらのサックスなどが重厚に絡むミニマルな音楽である。A面5曲、B面1曲の構成だが、もちろんいわゆるポピュラー音楽ではないものの音色のせいかとてもポップな印象で凄く聴きやすいし、何だかグラムロックBrian Enoの初期っぽい(まあ当たり前か)感じもある。なんというか、こういう音楽こそ人を高揚させるよなあ、と上記のようにプレゼン大会で削られた私はしみじみ思うのだった。しかしCrepsculeからの彼のシングル欲しいなあ、とか思ってたらあら、タイトル変えてこのアルバムに全部入ってるのね・・・。

 

 

The Beginning

今年はまたしてもアオバが熱い1年に!

AOBA NU NOISE @Shangri-la Sendai 2019年1月25日(金)21:00〜 ADV.\2000(1D別) DOOR.\2500 (1D別)
Guest Live Act: Taigen Kawabe ( Bo Ningen )
Live: Waikiki Champions, Masaki Saito
Guest DJ: 1P(amuseMENT/yodosi), Rio(CRUNCHCLUB), Shunki(yodosi)
DJ: EVOL, Ryota, Rambo, SIF
Shop: 神、駄菓子屋行商よしぎの

久々のアオバ、よろしくです!

そしてcsgbは翌日1月26日(土)開催の予定になったんですが、私が東京出張なので今回は欠席になります、すみません!詳細はまた後日!

さて先日のヒワタシプラス、ご来場の皆様、そしてヒワタシくん、ありがとうございました!結局tmymとymdmktとtdsgkの3人が揃いまして、ええ、それはもう普通にやってる人間がわいわい楽しい、という感じでした。またこの3人の組み合わせ、今年もどこかでできると良いなあ。私は久々のレコード引っ張り出したりして、まあゆるくやって、でもこういうの久々に良いなあ、と思いました。また是非こういう感じでやりたいと思います!

さて、突然ごまの話をしたいのであるが、我が家にはすりごまを作る秘密兵器、その名もスリッキー、というもの

角大産業 ゴマすり器 スリッキーN
ナガオ
売り上げランキング: 6,760
が導入されて久しい。そしてこれが大変に優れモノなのである。ちなみに、え、スリッキー?Milltown Brothers?と思ったそこのあなた、それは「スリンキー」
Slinky
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Milltown Brothers
A&M Records
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である。

これは何かというと平たく言えば卓上すりごま製造機、である。元々大好きなうどん屋さんに置いてあって、これは良いなあ、と思いひそかに探し求めて駅前のロフトで発見して購入したわけだが、これは煎りごまさえあればいつでも新鮮なすりごまが作れる優れものなのである。ごまって、例えばひねりごまなどからもわかるように、なるべく食べる直前にひねったりすったりした方が風味が立つのである。だから美味しく香ばしいし、何よりもすりごまを買わなくても良いわけである。というわけで以前は3種類のごまを揃えていた我が家であるが、今ではもはや煎りごまと練りごましか買わなくなってしまっった。

まあすり鉢とかがあるならば話は別だが、それよりも更に手軽、という点で言えばスリッキーであろう。もっと多分本格的な、そしてもろにミルっぽい奴とかもあるのだろうけれども、この手動のシンプルな作りで、でも料理のグレードアップに大きな働き、ということでスリッキーはコストの面からも最強なのではないか、と思う。多分にその可愛いネーミングによるところも大きいのかも知れないが、スリッキー最強説を唱えたい。少なくとも導入した当初にはなんにでもすりごまかけたくなる衝動に駆られる、そんな逸品なのでまだスリッキーに出会ってない人は是非今年をスリッキー元年にするべきである。

ちなみにこないだ私が作ったピリ辛牛丼はもはやすりごまかけ過ぎてごま丼に近い(いや、それは言い過ぎだが)勢いの香ばしさだったことを付け加えておこう。また、練りごまを入れるコチュジャン鍋にも最後のトドメとしてスリッキーかますと辛さとごまの香ばしさのバランスが凄いので絶品になることも付け加えておこう。

いや、別に血圧高いからそんなにごまごまごまごま言っているわけではないのだよ・・・。ということでMansur Brownの「Shiroi」

Shiroi [輸入盤CD] (BFR002CD)_657
MANSUR BROWN マンスール・ブラウン
Black Focus Records (2018-11-23)
売り上げランキング: 256,690
を聴く。密かに私が昨年愛聴したベスト22アルバムにも挙げたToshio Matsuura Group
LOVEPLAYDANCE
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TOSHIO MATSUURA GROUP
ユニバーサル ミュージック (2018-03-07)
売り上げランキング: 123,900
のアルバムにも参加していた、まだ21歳、という若さのギタリストのファーストアルバムである。いや、正直新しいジャズ、とかウエストロンドンのジャズシーン、とか全然知らないのだけれどもこのアルバムの曲をなんかで聴いてちょっと気になったのでアルバムを聴いているのだが、これが凄く面白い。なんかフレーズを弾きまくったりすると何だか引くよなあ、という私にしてみればここでのディレイを駆使して、何だか幽玄な感じの音色のギターだらけ、それでいてビートはかなりブロークンビーツとか、ああいう細かく刻む感じで、そしてギターよりも逆にベースが良く歌い良く唸る、というこの世界は何だかありそうでなかったような感じで新鮮である。グルーヴィになったThe Durutti Column、という形容もできるだろうが(本家The Durutti Columnのグルーヴィ側面としては「Obey The Time」
Obey the time
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売り上げランキング: 1,794,542
とかあるじゃん、とか言われそうだがあれはまた別の話で・・・)こういう音が「ジャズ」と目されるようなシーンから登場するのは凄く面白い。なんかモコっとした音質も含めて、私のような人間にはすんなりと入り込んでくる、今年最初の意外な愛聴盤。

Melody

今月は

ヒワタシ+@Club SHAFT 2019年1月10日(木)21:00〜 ADV.\1000(+1D \600) DOOR.\1500 (+1D \600)
Host DJ: HIWATASHI
Guest DJ: tmym(La Feat), tdsgk(AOBA NU NOISE) and more!

and moreがなくなりそうなんですが・・・、まだ正月気分が抜けないあなたもぜひ!

AOBA NU NOISE @Shangri-la Sendai 2019年1月25日(金)21:00〜 ADV.\2000(1D別) DOOR.\2500 (1D別)
Guest Live Act: Taigen Kawabe ( Bo Ningen )
Live: Waikiki Champions, Masaki Saito
Guest DJ: 1P(amuseMENT/yodosi), Rio(CRUNCHCLUB), Shunki(yodosi)
DJ: EVOL, Ryota, Rambo, SIF
Shop: 神、駄菓子屋行商よしぎの

久々のアオバ、今年1年もよろしくです!

そしてまさかの同日!

csgb @bar fam 2019年1月25日(金)21:00〜 DOOR.\1500 (1drink)
DJ: 5atoru, shinshin, tdsgk

私は多分タイムテーブル次第で両方やるんじゃないかと・・・。こちらもよろしくです!

さて、今年は2年ぶりに喪中ではないのでこう言えるのだ、あけましておめでとうございます。2019年もよろしくお願いいたします。

もう元号が変わるらしくて「平成最後の」という枕詞が乱れ飛んでいるわけだが(平成最後の忘年会!とか)、昭和の終わりに比べたら、何と言うか早くにわかってるんだから色々混乱避けるためにももっと早く発表すれば良いのに、と素朴に思うのだけれども。というか別に、元号あると何だかこんがらがるからもういらないんじゃね、とか素朴に思うのだけれども。

ということでまあ、平成最後の年末年始は何だか食べなさすぎて調子悪くなったり、でも飲みに行ったら復活したりして過ごしていたので非常に穏やかであった。穏やかではあったが、色々なニュースで胸糞悪くなったり、ネットで「スターリン 粛清」とか「ブランコ 爆殺」とか「赤い旅団」とか「ムッソリーニ」、「マフィア」、とか何故か検索して色々読んだりしていたので、非常に何だか心持ち的には健康的ではなかったような気もする・・・。

仕事もあっさり始まってしまったからもう通常営業で、早く仕事納めをしたいと願う日々も始まったわけである。今年も健康に、そして可能な限り余裕を持った生活をしたい、と思うわけだがこればかりは今年の年末に振返ってみないとわからない。

あと年末年始で部屋を結構整理して、あまりにも大変だったので今年は色々対処法を考えたい。というか、実はまだ整理は終わってない。ある意味、私の部屋の整理、というのはサグラダ・ファミリア状態なので・・・。

勿論原因はレコードの整理の大変さ、なのであるが、大分片付いては来ている。ただ、片づけるのを面倒くさがってぱぱぱー、と思い切りやってしまうと今度は探すのが地獄、なのでそのバランスと記憶力が勝負になってくる。そこにコンテナをどかしたり乗っけたり、という体力も勝負になってくるのでやはり今年も気が抜けない。でも今年はあまりレコード増やしたくないんだな・・・。と言いながら今年の初売りのせいで85年のDead Or Aliveとか86年のBananarama、87年のAge Of Chanceとかが増えたりしている事態なので、まだ我が家には2019年はおろか、1990年代も到来していないのかもしれない・・・。

Blue Chemiseの「Daughters Of Time」

Daughters Of Time
Daughters Of Time
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Blue Chemise
Students Of Decay
を聴く。オーストラリアのMark Gomesのソロプロジェクト、2枚目の作品である。初めて聴いたのだが、今作はほとんどダイレクトにヴォイスレコーダー的なものに録音されてその後加工もほとんどされていないらしい。が、ここに収められた全インストの短めの曲群はドローンとかアンビエント、とかとも言えるのだろうけれども、その作り方のせいもあるのかとても生々しく、且つ物憂げな空気を纏っていて、凄く新鮮に響く。それでいて何だか謎の空間的な広がりを感じさせる音世界なので、物凄く中毒性のある音楽である。なんかBlackest Ever Blackから出てたTarquin ManekとかTarcarとかに近いかもなあ、とか思ったけれども、もっとコンパクト、それでいてもっと謎、という何だかつかみどころのない魅力があって、何とも言えないけれども、好き・・・、で終わらせたくなる1枚。

Rosemary

ヒワタシ+@Club SHAFT 2019年1月10日(木)21:00〜 ADV.\1000(+1D \600) DOOR.\1500 (+1D \600)
Host DJ: HIWATASHI
Guest DJ: tmym(La Feat), tdsgk(AOBA NU NOISE) and more!

AOBA NU NOISE @Shangri-la Sendai 2019年1月25日(金)21:00〜 ADV.\2000(1D別) DOOR.\2500 (1D別)
Guest Live Act: Taigen Kawabe ( Bo Ningen )
Live: Waikiki Champions, Masaki Saito
Guest DJ: 1P(amuseMENT/yodosi), Rio(CRUNCHCLUB), Shunki(yodosi)
DJ: EVOL, Ryota, Rambo, SIF
Shop: 神、駄菓子屋行商よしぎの

先日のcsgb50回記念、ご来場の皆様、そしてゲストの皆様ありがとうございました!忘年会っぽくてとても楽しかったですし、いつもと同じように私たちも楽しくできたので今後もどうぞよろしくお願いいたします!私は途中参加で40回くらいしかcsgb出てないんですけれども、これからも精進いたします。

あのー、大晦日とか久々にゆっくりできる日だから誰とも話さないで、ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっとレコード聴いて過ごしたいし、テレビなんか1秒たりとて見たくもないんだけれど色々しがらみありまして・・・。ところでレコード大賞のテレビとか本当に物凄く久々に見たんだけれども、あれ、なんなんだろう。そもそもレコ大で賞を獲ったからってどうこう、という影響って今あるのかしら。

さて2018年にこれは良いねー、と思ったレコードはiPhoneにメモるようにしておいたから今年は楽勝だ。ということで、2018年私が聴いた中で印象的で好きで良かったアルバム群を。

Robert Haigh「Creatures Of The Deep」

Creatures of the Deep
Creatures of the Deep
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Robert Haigh
Unseen Music (2017-12-15)
売り上げランキング: 40,685
元Omini Trioだったり、遡れば元々グラムロッカーで元レコ屋経営者で酒好き、という経歴が全く何の参考にもならない、「美しい」「良い」ということしか記憶に残らないピアノソロ集。往年の作風がここに来て完全復活。

Pearl Charles「Sleepless Dreamer」

SLEEPLESS DREAMER [LP] [Analog]
PEARL CHARLES
KANINE RECORDS (2018-02-02)
売り上げランキング: 278,490
これが今年のベストなのかもしれないなあ。露出多めの彼女のカントリー寄りのデビューアルバム。

Beach House「7」

7 [12 inch Analog]
7 [12 inch Analog]
posted with amazlet at 18.12.31
Beach House
Bella Union (2018-05-11)
売り上げランキング: 340,481
このアルバムで「大好きです、Beach House」と宣言できるようになった、Sonic Boomマジックも効きまくりの1枚。

Cindy Lee「Act Of Tenderness」

ACT OF TENDERNESS [12 inch Analog]
CINDY LEE
MAPLD (2018-04-20)
売り上げランキング: 138,529
アナログは今年、ということで。元Womanのフロントマンの女装ソロデビュー。何なんだろう、違和感しかない甘美で危険な世界。

Dedekind Cut「Tahoe」

TAHOE [Analog]
TAHOE [Analog]
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DEDEKIND CUT
KRANK (2018-04-13)
売り上げランキング: 246,738
不穏なアンビエント今年の金字塔。

カネコアヤノ「祝祭」

祝祭
祝祭
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カネコアヤノ
we are (2018-04-25)
売り上げランキング: 1,703
めっちゃくちゃ聴いた。「ロマンス宣言」のこのヴァージョンは今年のアンセム。ただ限定リリースが本当に限定しすぎて何だか最初はうおお、となったけれども今や彼岸の境地。

Me'Shell Ndegeocello「Ventriloquism」

VENTRILOQUISM
VENTRILOQUISM
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MESHELL NDEGEOCELLO
NAIVE (2018-03-16)
売り上げランキング: 4,226
80年代〜90年代のR&Bソングカヴァー集、というおそらく私から最も遠いところにありそうな音楽なのに、すんごく素晴らしく、メロウだけではないアレンジのセンスが爆発してて今年一番聴いたかも知れない。知ってる曲がいっぱいあったのも意外。

Willie Nelson「Last Man Standing」

LAST MAN STANDING
LAST MAN STANDING
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WILLIE NELSON
LEGAC (2018-04-27)
売り上げランキング: 67,813
御年85歳、67枚目のアルバム。内省的な面もありつつ自虐ネタで突っ走る軽快なカントリーアルバム。

Halfby「Last Aloha」

LAST ALOHA
LAST ALOHA
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HALFBY
felicity (2018-09-05)
売り上げランキング: 40,738
ここにきて本人のポップさと年齢とハワイ愛が全て良い具合に結び付いたのかしら、というすごく不思議な手触りのポップだけれども謎めいたアルバム。

Iceage「Beyondless」

Beyondless [輸入盤CD](OLE13262)
ICEAGE アイスエイジ
MATADOR (2018-05-04)
売り上げランキング: 73,486
アレンジが豪華になったりもしているけれども、結局今まで一番荒っぽくてぶれなさ過ぎ。

Spiritualized「And Nothing Hurt」

And Nothing Hurt
And Nothing Hurt
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Spiritualized
Bella Union (2018-09-06)
売り上げランキング: 11,732
良い意味で枯れた傑作。色々バランスが取れたのかなあ。

Ezra Furman「Transangelic Exodus」

TRANSANGELIC EXODUS [LP] [12 inch Analog]
EZRA FURMAN
BELLA UNION (2018-02-09)
売り上げランキング: 220,717
なんかTom Pettyが道を踏み外したら、みたいな異形のアメリカンロック。気づくと愛聴してて怖かった。

Mary Jane Leach「(f)lute Songs」

(f)lute songs
(f)lute songs
posted with amazlet at 18.12.31
Modern Love (2018-10-19)
リンクはデジタルですがアナログもあります。フルートと声のループがかなり何も起きてないはずなのにめちゃくちゃエモくなる危険盤。

シャムキャッツ「Virgin Graffiti」

Virgin Graffiti
Virgin Graffiti
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シャムキャッツ
TETRA RECORDS (2018-11-21)
売り上げランキング: 18,709
完成したかと思えたバンドサウンドのその先へ。バンドって良いなあ、と思った。

Demdike Stare「Passion」

Passion
Passion
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Modern Love (2018-10-26)
売り上げランキング: 13,096
これもデジタルだけれどアナログもあります。とんでもない大暴れジャングルからノイズ、ダンスホール、ドローン、トライバル・・・。狂った制御不能ビートの見本市。それだけでもないけれども物凄い。

The Aces「When My Heart Felt Volcanic」

WHEN MY HEART FELT [12 inch Analog]
ACES
REBUL (2018-07-13)
売り上げランキング: 171,341
こういうメジャー一歩手前のポップなギターロックとか死ぬまで好き。本当に良い曲ばっかり。

石橋英子「The Dream My Bones Dream」

The Dream My Bones Dream
The Dream My Bones Dream
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石橋英子
felicity (2018-07-04)
売り上げランキング: 3,761
星野源のバックでテレビでよく見ていた石橋さんの、遂にここにきて物凄い熱量の美しい名作。なんか靄の中を探すのではなく靄を楽しむみたいな。

Dream Wife「Dream Wife」

DREAM WIFE [LP] (TRANSPARENT BLOOD SPLATTER VINYL, DOWNLOAD) [12 inch Analog]
DREAM WIFE
LUCKY NUMBER RECORDS (2018-01-26)
売り上げランキング: 132,571
こういう激烈な弾けて且つポップな女性トリオとか推せないわけがない。ここまで激音なのにキャッチーになってくるとは思わなかった。

Toshio Matsuura Group「Loveplaydance」

LOVEPLAYDANCE
LOVEPLAYDANCE
posted with amazlet at 18.12.31
TOSHIO MATSUURA GROUP
ユニバーサル ミュージック (2018-03-07)
売り上げランキング: 123,305
United Future Organizationの新しい展開。「新しいジャズ」というのには全く暗いけれどもこの90年代クラブシーン名曲のカヴァーを中心にした作品は、全く回顧でもなんでもなくてめちゃくちゃスリリングな硬派なジャズ。

Khruangbin「Con Todo El Mundo」

Con Todo El Mundo
Con Todo El Mundo
posted with amazlet at 18.12.31
Khruangbin
Imports (2018-02-02)
売り上げランキング: 45,497
これも気づくと何度も何度も聴いていたアルバム。基本的にワンアイディアのとろとろのタイファンクに影響を受けたゆるーい感じなのだが、本気で異常に中毒性が。

Everything Is Recorded「Everything Is Recorded」

EVERYTHING IS RECORDED BY RICHARD RUSSELL [限定輸入アナログ盤 /イエロー・ヴァイナル / 1LP] (XL883LPE) [Analog]
EVERYTHING IS RECORDED エヴリシング・イズ・レコーデッド
XL RECORDINGS (2018-02-16)
売り上げランキング: 230,399
XLレーベル総帥によるThis Mortal Coil状態アルバム。それがこういういかしたメロウなR&B的になるのが2018年、という感じだった。

21枚ってめちゃくちゃキリが悪いので22枚目はNicholas Krgovichの「Ouch」

OUCH [Analog]
OUCH [Analog]
posted with amazlet at 18.12.31
NICHOLAS KRGOVICH
TINA (2018-11-23)
売り上げランキング: 27,077
で。今年の3月には仙台火星の庭でライヴを観ることもできた彼の新作である。何でも失恋によって書かれた曲群によるアルバムらしいが(確かに歌詞は全部、辛い)、良い意味で鼻歌のような彼の紡ぐ美しいメロディと力の抜けたヴォーカルはライヴでの印象通り、どこに漂っていくのかわからない感じである。しかし、今作は何だか逞しさを感じるんだな、というか淡々とした感触はありながらもキャッチーでドラマティックな展開を見せる曲が多いので、物凄いフックのあるアルバムに仕上がっている。さらっとしてるのにがっちりひっかき傷を残していくような、そういうジャジー、且つメロウな印象の傑作。ライヴでのThe Blue Nileのカヴァーとか突然だったけど、感動したなあ・・・。

Confidence

今夜!

csgb @bar fam 2018年12月29日(土)20:00〜 DOOR.\1500 (1drink)
DJ: 5atoru, shinshin, tdsgk, MAI, GIN(LD50), MASAYUK(Loaded), BEAR SHO(MERSEY PARADISE), ymdmkt

来年!

ヒワタシ+@Club SHAFT 2019年1月10日(木)21:00〜 ADV.\1000(+1D \600) DOOR.\1500 (+1D \600)
Host DJ: HIWATASHI
Guest DJ: tmym(La Feat), tdsgk(AOBA NU NOISE) and more!

も一つ来年!

AOBA NU NOISE @Shangri-la Sendai 2019年1月25日(金)21:00〜 ADV.\2000(1D別) DOOR.\2500 (1D別)
Guest Live Act: Taigen Kawabe ( Bo Ningen )
Live: Waikiki Champions, Masaki Saito
Guest DJ: 1P(amuseMENT/yodosi), Rio(CRUNCHCLUB), Shunki(yodosi)
DJ: EVOL, Ryota, Rambo, SIF
Shop: 神、駄菓子屋行商よしぎの

2018年を振り返りたくなってきた・・・。仕事も納まってないのに・・・。この衝動を逃すと来年になってしまうから今日振り返りたいところである。

2018年は久々に喪中ではなかった、というだけでも良い年だったように思えるが反面、私は今年結構病院にお世話になったなあ・・・。風邪が治りづらかったり強烈だったりヘルニアっぽかったり高血圧の治療だったり、ということでこれが加齢ということか、と実感した1年でもあった。ちなみに血圧は結構落ち着いてきたのがせめてもの救い、と言える感じである。

仕事はまあ、相変わらずであったが所属する部署(?)が変わったが故に楽になった、と言いたかった1年だったが全然そんなこともなく、なんか興味ないなあ、と思う機会が増えてきたのでそろそろ何かしないとな、とか思う時もあるが興味あることは他の分野にも皆無なので、まあ相変わらずそんな感じで他人の人生を生きている感じである。

DJ稼業は客観的に見るとかなりのペースでやっていたように思うが、自分としては凄く落ち着いたペースだったように思う。というかそもそもあんまりDJ「を」してる感じ、というのが希薄で、寧ろ「レコードを聴く」ということが最早呼吸に近い感覚の私としてはそのままDJ「も」している、ということを強く感じた1年だった。でも機会を色々な方々に与えていただいて本当にありがとうございました。どの現場も本当に楽しくできて、自分の人生を生きている感じがしたものである。

あと、2018年は文章の依頼が続いた1年だったので、これもありがたい機会であった。本当にありがとうございました。ご依頼、いつでもお待ちしております。

ということで、やっぱり今年も素敵な友人たちのおかげで何とか楽しい1年を過ごすことができました。本当にありがとうございます!

・・・で、唐突だが、2018年買って読んで面白かった漫画は以下の5つの漫画である。

しかるねこ
しかるねこ
posted with amazlet at 18.12.29
もじゃクッキー
KADOKAWA (2018-06-01)
売り上げランキング: 62,031
電話・睡眠・音楽 (torch comics)
川勝 徳重
リイド社
売り上げランキング: 14,067
ねえ、ぴよちゃん
ねえ、ぴよちゃん
posted with amazlet at 18.12.29
青沼 貴子
竹書房
売り上げランキング: 8,897
独身OLのすべて(8) (KCデラックス)
まずりん
講談社 (2018-09-21)
売り上げランキング: 48,057
まあ、何かがおかしいチョイスだが、こんな1年だった。ちなみに『独身OLのすべて』は必ず笑ってしまうので1人で読むことをお勧めしたい。

読んで面白かった本は

最初の悪い男 (新潮クレスト・ブックス)
ミランダ ジュライ
新潮社
売り上げランキング: 32,708
アート セックス ミュージック (ele-king books)
コージー ファニ トゥッティ
Pヴァイン (2018-09-12)
売り上げランキング: 106,442
ヒロインズ
ヒロインズ
posted with amazlet at 18.12.29
ケイト ザンブレノ
C.I.P.Books
売り上げランキング: 99,394
迷路のなかで (講談社文芸文庫)
アラン・ロブ=グリエ
講談社
売り上げランキング: 109,865
恋の迷宮
恋の迷宮
posted with amazlet at 18.12.29
宇野亞喜良 宇野亜喜良
888ブックス
売り上げランキング: 120,145
とか色々と。今年は珍しく例年よりは読書できたような気がする。あとはくどうれいん『わたしを空腹にしないほうがいい』に尽きる。というか、素敵な本屋さんが仙台盛岡にあって、それを知ったことが2018年の中では最大の出来事だったのかも知れない。

音楽に関しては・・・、ちょっと大変なことになるのでそれはまた次回にでも。ということでCandi Statonの「Unstoppable」

Unstoppable
Unstoppable
posted with amazlet at 18.12.29
Candi Staton
Thirty Tigers / Beracah Records (2018-08-24)
売り上げランキング: 4,428
を聴く。ゴスペル上がりのサザンソウルシンガー、御年78歳30枚目のアルバムである。とは言えご想像の通り、私は熱心な聴き手ではないので、Honest John'sから出た編集盤
ベスト・オブ・キャンディ・ステイトン
キャンディ・ステイトン
EMIミュージック・ジャパン (2004-05-26)
売り上げランキング: 141,635
、そして音質も良くなり曲も大幅に増えた
Evidence : The Complete Fame Recordings Masters
CANDI STATON
KENT (2011-05-23)
売り上げランキング: 108,936
と、数枚のレコード
Nightlites [12 inch Analog]
Nightlites [12 inch Analog]
posted with amazlet at 18.12.29
Candi Staton
Sanctuary (2015-07-17)
売り上げランキング: 1,344,127
Candi: Music Speaks Louder Than Words
Candi Staton
Spy (2005-10-04)
売り上げランキング: 884,205
とかしか聴いていないので全然、ではあるが、まあとりあえずどれも間違いがない愛聴盤である。今作は元LambchopのMark Neversがプロデュースしており(前作
ヒズ・ハンズ
ヒズ・ハンズ
posted with amazlet at 18.12.29
キャンディ・ステイトン
Pヴァイン・レコード (2012-06-27)
売り上げランキング: 974,251
も)Nick Lowe「(What's So Funny 'Bout) Peace, Love & Understanding」やPatti Smith「People Have The Power」という全人類のアンセムのカヴァーが入っていたり、ということで聴いている。まあ、もちろんそんなことはあんまり関係なく(その両者のカヴァーは「ならでは」の解釈で凄く良かった!)、モダンではあるけれども粘っこく、どファンク色が濃い、凄くエネルギッシュなアルバムである。息子さんたちを含む演奏のキレがあるし、何よりもCandiさんのヴォーカルがまだまだ余裕ありますが何か、みたいな勢いの底力の違いをまざまざと見せつけるようなパワフルさで舌を巻く。なんでも乳がんに冒されている、という心配なニュースも入ってきたのだが、ここでは全くそんなことは気配すらなく、寧ろがんが消えてしまうだろ、と思うような、そういう歌声なので全快を祈念しつつまた聴いているのであった。

It's Okay To Cry

DJが増えてます!

csgb @bar fam 2018年12月29日(土)20:00〜 DOOR.\1500 (1drink)
DJ: 5atoru, shinshin, tdsgk, MAI, GIN(LD50), MASAYUK(Loaded), BEAR SHO(MERSEY PARADISE), ymdmkt

あの男も登場、ということになりました!イヴェント最後までよろしくお願いいたします。

そして2019!

ヒワタシ+@Club SHAFT 2019年1月10日(木)21:00〜 ADV.\1000(+1D \600) DOOR.\1500 (+1D \600)
Host DJ: HIWATASHI
Guest DJ: tmym(La Feat), tdsgk(AOBA NU NOISE) and more!

もしかしたらあの男も!

そしていつものClub SHAFTではなく今回はShangri-la、です!

AOBA NU NOISE @Shangri-la Sendai 2019年1月25日(金)21:00〜 ADV.\2000(1D別) DOOR.\2500 (1D別)
Guest Live Act: Taigen Kawabe ( Bo Ningen )
Live: Waikiki Champions, Masaki Saito
Guest DJ: 1P(amuseMENT/yodosi), Rio(CRUNCHCLUB), Shunki(yodosi)
DJ: EVOL, Ryota, Rambo, SIF
Shop: 神、駄菓子屋行商よしぎの

EVOLも久々ですが頑張りますのでよろしくお願いいたします!

さて年末だし、もう世の人々のように今日で早く仕事納めしたいなあ、と思いながらいるわけだが明日までだらだらと仕事は続くのである・・・

・・・って、最近思うのだけれども上記のようなことを例えばSNSとかに書くと、何言ってんだ年末年始関係なく仕事してる人もいるだろ、とか突っ込みが入って最悪炎上とかするわけでしょう。結構やってらんないですわなあ。そういや、この間クリスマスの時に、なんだっけ、予約してるとか相手の女に言わずに3軒くらいレストラン予約しておいて、女に何食べたい?とか聞いて選ばせるのが良い男、だかなんだかそういうツイートがあって、それに対して無断キャンセルとかされる店の気持ちになってみろ、とかそういう突っ込みで炎上、とかいうのを見たけれども、いや本当にもう仰る通りですね、はい、ということしか言えない感じの世の中になってしまったのかね。

ツイートする方もツイートする方だと思うけれども、なんかなー、と思うのである。勿論私は無断キャンセルとかする人間共は全員地獄に落ちるべきだと心から強く思っている。その上で、いやいやこのツイートそういう話じゃないでしょう、とか思うんだけれどもこういった「正義」の前では、そうですねえ、としか言えないわけである。

でも、何かそういう「正義」が大勢を占める世の中になっているはずなのに、どうも世の中良い感じになってない気がするのは一体何故なのだろうか。何かネット、というかネットを使った人間同士のやり取りも、場合によっては決して快いものでもないなあ、こと知らない人間同士だと、と別に今に始まったことでもないけれども昨今の何だかギスギスしたフィールのある世の中のことを鑑みるに、そう改めて思うのだった・・・

と、話が脱線したわけだが、まあ仕事納め、とか言っても結局またすぐに仕事は始まるわけだし、何なら思えば私は1年365日毎日でも仕事納めしたい人間なのだから、あまり大勢に影響はないのだな。

え、何々?仕事がない人だっているんだからそういうこと言うのはどうかと思う、だって・・・?いや本当にもう仰る通りですね、はい。

Sophieの「Oil Of Every Pearl's Un-Insides」

Oil Of Every Pearl's Un-Insides
Sophie
Future Classics (2018-12-14)
売り上げランキング: 125,776
を聴く。安室奈美恵やらCharlie XCXやらLet's Eat GrandmaやらMadonnaやらを手掛ける彼女のファーストアルバムである。前作
Product
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posted with amazlet at 18.12.28
Sophie
Numbers (2015-11-27)
売り上げランキング: 806,117
はコンピだったんだなあ、そういえば。そしてもう3年も経つのか・・・。今作では全編彼女のヴォーカル入りで、かなり「人間Sophie」が垣間見えるアルバムである。大体冒頭から何だか感動的なソウルバラードだし・・・、とか思ったりもしたのだがいやいや、一体貴女の声はどれが本物ですか、というくらいに変調されまくった声が乱れ飛び、常軌を逸した音圧のノイズまみれのビートが鳴り響き、色んなところから音が生まれて切り込んで飛び込んでくるスリリングな作品である。なんかLFOをバックにKate Bushが歌い上げる、みたいなどう考えても何だかおかしな世界が展開されていて非常にアルバムとして飽きるところがない。そのように緩急のしっかりついた構成だけれども、最後の長尺曲で最終的にブラックホールに全て飲み込まれていく、みたいな壮絶なエンディングが待っていて、一体何だったんだ・・・、とぽかーんとせざるを得ないのであった。でも全体的にポップなんだからなんか、Princeみたいな天才の所業なのかしら・・・。

ちなみに「人間Sophie」ということに関して言えば、レコードのインナースリーヴは思いっきり上半身裸でUSBメモリー(?)持ってポーズを取る写真、そして折りたたまれて封入してあるどでかいポスターもこれまた上半身裸、ということで何だか極端なんだな・・・。凄いかっこいいけど。

Lift The Lonely From My Heart

今週土曜日の話です!

csgb @bar fam 2018年12月29日(土)20:00〜 DOOR.\1500 (1drink)
DJ: 5atoru, shinshin, tdsgk, MAI, GIN(LD50), MASAYUK(Loaded), BEAR SHO(MERSEY PARADISE)

忘年会しにいらしてください!

そして新年一発目です!

ヒワタシ+@Club SHAFT 2019年1月10日(木)21:00〜 ADV.\1000(+1D \600) DOOR.\1500 (+1D \600)
Host DJ: HIWATASHI
Guest DJ: tmym(La Feat), tdsgk(AOBA NU NOISE) and more!

もしかしたらあの男も・・・?そうすると三つ巴・・・?ということでお楽しみに!

そしてDJ追加

AOBA NU NOISE @Shangri-la Sendai 2019年1月25日(金)21:00〜 ADV.\2000(1D別) DOOR.\2500 (1D別)
Guest Live Act: Taigen Kawabe ( Bo Ningen )
Live: Waikiki Champions, Masaki Saito
Guest DJ: 1P(amuseMENT/yodosi), Rio(CRUNCHCLUB), Shunki(yodosi)
DJ: EVOL, Ryota, Rambo, SIF
Shop: 神、駄菓子屋行商よしぎの

仙台のイカしたイヴェントからお三方登場で更なるナイスな「荒れ」が予想されますので是非ともお楽しみに!

さて、先日仙台のバンド、yumboの20周年トークショー、そしてライヴに行ってきた。その20周年を記念した「ミニコミ」に私も寄稿しているのだが、そこには書かなかった「私とyumbo」的なことを今日は書こうと思う。こういう時ブログをやってて良かったなあ、好き勝手にずらずら書けるからなあ・・・。ちなみに上記ミニコミ『yumbon』はリンク先から購入できます。異常なまでに読み応えがあり、ちょっとやそっとでは読み終えることのできない物凄い一冊で、当然面白すぎておすすめです。

私とyumboリーダーの澁谷さんは、当時違う店ながらも同じくレコ屋店員、という同業者だったこともあって、それこそなんとなく20年くらい前から知り合いになった。その前から多分私は一方的に澁谷さんのことは認識していて、当時やっていた即興のイヴェントのチラシとかカセットとかを私の働いているお店に持ってくる人、それが澁谷さんだった。

どうやって初めてお話ししたかは覚えていないけれども、確実にどちらかが働いている店のカウンター越しに、だったであろう。そして多分ニューウェイヴについてだったであろう。でもたくさんお話しするようになったのは私がレコ屋のバイトを辞して就職し、澁谷さんが元々働いていた中古レコ屋の郊外(というほど街から遠くもないけれども)の支店に勤務するようになってから、だろう。多分そのたくさんお話しするようになった中で、yumboの今度出すライヴ編集CD「北の女」のライナーを私が英訳することになったのだった。それが多分2002年くらいなので、そこから私とyumboのつながりが始まるのだった。

と思ったけれどもその「北の女」に参加している、そして今ももちろんyumboにいる山路さんが、実は中学校の時の吹奏楽部の打楽器パートの1学年下の後輩、ということを知ってyumboが急に近い存在になっていたのは確かである。なんとなく、自分がスティックの持ち方とかから教えた人がまだちゃんと演奏していて、しかも自分の知り合いの、私と音楽の趣味も合って話もバキバキできる人のバンドでやっている、ってのはとても嬉しいし面白いものだなあ、とよくわからないけどエモい気持ちになったから、なのだろう。

ということでその英訳作業をしてからは、火星の庭で行われるyumboのライヴには毎回通うようになった。それは、yumboが作詞作曲された音楽をやり始めるようになるまさに移行期の頃で、メンバーもガラリと変わったりしていて何かが始まりそうな、そんな予感があった・・・

とか言えれば凄く良いのだけれども当時はただ、毎回毎回違っていってて面白いなあ、そして良い曲ばっかりだなあ、と素朴な音楽的興味から毎回見逃せない、という感じだったので全く客観的にyumboの動きを見ていたわけではなかった。大体にして即興演奏期、とか「うた」のない時期のyumboのライヴを私はほぼ全く観ていないわけで。ただ「北の女」をライナー英訳するにあたって物凄くたくさん聴いて、物凄く好きになっていただけなのである。

ということでyumboの音楽に歌詞が登場し、それがたまに英語で、という時にはその新しい歌詞が日本語でメールで送られてきて、それを私が英訳して送り返す、というシステムが出来上がった。一応仕事上毎日英語を読み書き聞き話し、ということをしていたけれどもまだまだ怪しい部分の多かった当時(16,7年前)の私にとっては、むしろyumboの歌詞の英訳作業で英語を鍛えてもらった、と言っても過言ではない。まだまだなんか覚束ないところはあるかも知れないけれども、結構頑張ったかな、と自分では思う。今でもあのなんとかというバンドの英詞や、それこそあのかんとかというバンドの英詞よりは全然良いな、とかたまに自尊心に餌を与えてやれるくらいにはしっかりとしたものができたと思っている。でも何よりもyumboの新曲の歌詞を誰よりも早く読むことができる、そして作品に自分なりに貢献できる、というのがとても光栄に感じられたものであった。

とかやっていると今度は2003年にyumboの東京ライヴの話があり、その際一緒に車で行かないか、というお誘いがあり、yumboのドライヴァーとしての歴史がスタートしたりしたのだった。最初の時は目いっぱい楽器を私の自家用車に積んで(本当よくあのトヨタ・ヴィッツに3人とあの夥しい量の楽器類が載ったものだ)、地図を頼りに小金井に向かう、で案の定首都高の迷宮に迷い込む、とか言う経験をしながらやっと到着、という感じであった。それ以降は毎年2011年くらいまでの東京ライヴはほぼ毎回私の運転するレンタカーで、というスタイルで、もともと運転するのが好きだし、何よりyumboの皆さんとわいわい、というのは楽しかった。まあ、東京に行けば演奏しない私はレコード屋に行ける、という特典もあったもので・・・。

最近でもたまに、私は時折yumboドライヴァーになる。大分ご一緒する機会は減ったものだが、2015年に私が車を買い替えて、期せずして7人乗りの車になった際には真っ先に澁谷さんにそのことを伝えたものだった。今年は小岩までのドライヴでご一緒したが、自分の車だし、Google Mapのおかげで道はスムーズだし、と何だか昔のことを思うと雲泥の差があるくらいに楽だった記憶がある。余談ながら御茶ノ水のユニオンにもちょろっと電車一本で行けたし・・・。

という音楽そのもの、とはまた違うyumboとの関わり方であったが、音楽的には澁谷さんとは一緒に演奏する機会もこれまで思えばかなり多かった。テニスコーツ植野さんやオーストラリアのGuyさんとの蝋、カヴァーソングプロジェクトの( October ) Love Song、Losing Me Softly、Victims、などなど様々な澁谷さんのプロジェクトでドラムを叩いてきた。あんまり活発に演奏活動をしない私に貴重な演奏の機会を与えてもらえてとても楽しかったし、大体が本番で初の合わせ、というスリリングな展開だったりするので本当に刺激的であった。何曲かは音源化もされていて、いやはや顔から火が出るようなドラミング(歌、ってのもあるな・・・)ではあるものの、記録として自分の演奏が残っている、というのは何か不思議な気持ちである。

とか色々なことを考えたyumboの20周年公演だったけれども、12月24日のyumboのアンコールで聴いた「家」は、今まで色んな時期に色んな場所で何回聴いたかわからない曲だが(何なら演奏もした)、多分今回の演奏が最高だったように思われるし、本当にオーヴァーな表現でも何でもなく不思議なことに唄い出しの瞬間に涙が溢れてしまった。更にはその後の「薬のように」は初演の際には私がドラムで、しかも大変なことが起きていたけれども誰もそれをわかっていなかったライヴイヴェント(異変はあったけれども)での演奏だったなあ、とか雄飛くんやますみちゃんの名前を聞いてぶわっと思い出されて大変な心持ちになったりして、普通によく一緒に色々あれこれやってきていた(yumboとは全く関係ないけれども澁谷さんとの月例会、とかついこの間の喫茶ホルンに於けるニューウェイヴ7インチ鑑賞会とか)から全然普段は意識していなかったけれども、大分長いお付き合いになっていたんだな、ということを改めて感じさせられたのであった。

という年の瀬に相応しい振り返りの文章をつらつら書いてしまったが、yumboのこれからが更に楽しみになった20周年イヤーだったことは間違いない。だからまだまだ続けてもらいたいものだし、心をざわつかせるような音楽をこれからも待っているのであった。これからも半分関係者、半分大ファンとしてはそう願う次第であった。まあ、yumboはyumboとして、ニューウェイヴ7インチ鑑賞会パート2、ですかね・・・。

Courtney Marie Andrewsの「May Your Kindness Remain」

を聴く。出てたの最近知ったから今さら聴いているのだが、メルマガとかしかないんですかね、キープアップしていくには・・・。前作をひょんなことから聴いて好きだったのだが、今作は更にその気持ちに拍車をかける素敵なアルバムである。まあ、多分にカントリーのりがあって(この間の更新のKacey Musgravesとなんとなくそういう女性シンガーが続いているのはそれはただの偶然なのだが)実に落ち着いたアルバムなのであるが、今作ではもうEmmylou Harrisみたいな感じの具合に聞こえて、それはもう脂が乗っている、ということである。しかもなんか今回はヴォーカルがとにかくとてもパワフルで、まるでゴスペルのような、そういう風に聞こえてしまう瞬間が多々あってめちゃくちゃ、今作は彼女の声をとにかく堪能できるアルバムである。歌詞もそれぞれのキャラクターになり切って、という感じの曲が多いようであるが、すんなり感情移入できてしまう類の歌詞ばかりで染みる。ちなみに最終曲はまるでLeonard Cohenの曲か、と思わせられるような泣き泣きのカントリーゴスペルみたいな曲で、これまたお恥ずかしい話であるが泣いてしまうのだよ、こういうのには・・・。