Vanishing Heart

さて早いものでカナダに来てからもう2週間が経ってしまった。先週の水曜日まではなんだか寒かったのと慣れない生活と時差ボケのせいで物凄く体調が悪くて、これは死ぬんじゃないか、とか不安だったがその後はちゃんと眠れてちゃんと食べて、という生活で健康なのでご心配なく、とか言っておきながら今週の日本時間の土曜日には帰国してしまうので、なんだかなー、という気持ちでもある。

 

日本に帰りたいけど仕事には戻りたくない、という気持ちでもある。だいたいこちとら日本の16時間前の時間で生活しているし、Wi-Fi環境があれば連絡取れるけどそれ以外は無理だから、年度末といえども、超特急でやることはやっといたわけなので出来るだけ連絡しないでくれ、とあんだけ離日前に念を押していったのに「会議に間に合うように連絡くれ」とか無茶なメールをこっちの夕方6時に送って来てそれから30分もない中でメールに添付された資料見てメール、とか人にやらせるような大バカ野郎がいるようなところに誰が戻りたいか、ってんだ。4月に入って職場に行ったら、めっちゃギチギチに詰めてやる。

 

とは言えこちらでは平和にしているので良い。先日はPlatinum Blondeという80年代にカナダで人気を博していたらしいバンドの、再始動してのツアーが私の街にやって来たので行って来た。いや、お世話になる家庭に自己紹介のメールを事前に送った際に「音楽が好きです」と書いてしまったものだから、全く知らないバンドなのに行くことになった。

 

客層は年齢高めで、演奏始まっても歓声や拍手は上がるものの誰も立たないから、バンドも業を煮やしてえげつない煽り方で盛り上げようとしていて、それがまあ面白かった。休憩挟んで2部構成でアンコールもすぐ出て来てバンド最大のヒット(らしい)曲を最後の最後にやってどかーん、と終了。

 

まあ面白かったんだけど演奏があんまりシャキッとしなかったのと全曲Bon Joviのマイナーコードの曲のようなメロディの曲をなんだかネオサイケ風のエフェクトかかったギターで、という正直ワンパターンな曲が多くてちょっと飽きたのだけど中でどうも聴いたことあるなー、デジャヴかなー、まあこういう音のバンドいっぱいいたし、私の専門分野であることはあるしなあ、とか思って、後からネットで調べたらCrystal Castles

CRYSTAL CASTLES (II)

CRYSTAL CASTLES (II)

 

 がカヴァーしてた曲だった・・・。判明して驚愕した。いやーここ最近での一番の衝撃だった。

 

とかやって過ごしてたら、ステイ先も変わることになり引っ越して今度もまた事前に送った自己紹介メールに「音楽が好きです」(まあ要は同じ内容のメールを事前に2軒に送っていたわけだ、タバコも吸いますよ外で大丈夫ですけど、ということも伝えなきゃいけなかったし)と書いたもんだから、今度はSean Burnsというカントリーシンガーのライヴを観に行くことになった。

 

会場はなんだか周りにはフィットネスクラブとか病院とかがあるようなハイウェイ沿いの、建築事務所の2階の会場でまあ小さめなんだけれどもカーペットひいてあってパイプ椅子並べて、だいたい5、60人くらいで満杯になっているところであった。で、それでSean BurnsがRip SlymeRyo-Zみたいなルックスで、そんなRyo-Zが物凄い滑舌で喋り捲って、火を噴くようなテンションでバンドと共に突っ走るカントリーソングばっかり演奏するものだから、えらいかっこよかった。MCも爆笑で、ラジオ番組やってるのも納得、という感じであった。

 

今回は誰かがカヴァーした曲の原曲、とかそういうオチはないのだけれどもものすごい濃密で面白いライヴだった。ここアルバータ州レスブリッジはアメリカに近い、穀物畑が一面に広がるようなそういうところで、ピックアップトラックが凄く多いような、そしてほっとくとみんな牛肉とピザとジャガイモばっか食べてるような、というところで、今お世話になってる家のダッジ・ラムという5・7リッターのバカでかいピックアップトラックで流れる(しかしこのラムはハイテクなやつでしかもラジオは衛星ラジオ)カントリーが嫌になるくらい似合ってしまう環境にいるので、凄く、そうだよなー、という気持ちになったのだった。

 

でもそういうライヴをやる会場に飾ってるレコードが、上から順にTalking Headsの「True Stories」

True Stories by TALKING HEADS (2013-05-03)

True Stories by TALKING HEADS (2013-05-03)

 

 とPeter Toshの「Legalize It」

解禁せよ(レガシー・エディション)

解禁せよ(レガシー・エディション)

 

 (カナダは解禁されたんだがね)とRy Cooderの「 Bop Till You Drop

Bop Till You Drop - Ry Cooder LP

Bop Till You Drop - Ry Cooder LP

 

 だったりして、色んな人がいるんだな・・・となんか不思議な気持ちになった。そして以前にはそんな小さい会場にPeter Caseも来てたらしくて衝撃だった。だいたい今回のSean Burns、投げ銭ライヴだったような、そういう会場だよ・・・。

 

他にも音楽ネタは色々あるのだけれども、80年代のUSチャートの音楽やカントリー、古い音楽に関して色々と、ある意味特殊な勢いで知識を有しているとこちらでの生活は、少なくともコミュニケーションの点に於いてはかなりスムーズになる、ということを今回も身をもって体験している日々である。

 

だがしかしそんな環境の中でRustin Manの「Drift Code」

DRIFT CODE

DRIFT CODE

 

 に感動している。先日ヴォーカリストだったMark Hollis

MARK HOLLIS

MARK HOLLIS

 

 が亡くなってしまったTalk Talkという最高の、最初はDuran Duran初期ばりのドラマティックなシンセポップだったのにどんどん謎になっていって最後は内省的なジャズみたいな音楽をやるようになってしまったバンドのベーシストだったPaul Webbのソロアルバムである。Talk Talk、とりあえずどの時期もマジで最高なので悩むのだが一応最後の2枚のリンクを貼ります。

Laughing Stock

Laughing Stock

 
SPIRIT OF EDEN (+DVD)[Analog]

SPIRIT OF EDEN (+DVD)[Analog]

 

 さてこのRustin ManことPaulさんはTalk Talk後のユニットいくつかやったりしてたんだけど(’O’ Rangとか)、一番ドーンと来たのはPortisheadのBeth Gibbonsとのこのアルバム

Out of Season

Out of Season

 

 だと思う。ただ、ここまで全く彼のヴォーカルはなかった。しかしここに来てRustin Man名義では2枚目、そして初のソロアルバムでは全編彼のヴォーカルが聞けるのであった。このヴォーカルがすごく味があって何故今まで歌わなかったのか、という思いがあるのだがまあ、Mark HollisにBeth Gibbonsだからな、相棒が。そして長い時間をかけてじっくりと、1曲ごとではなく全曲分まず1つの楽器を演奏して録音して、で次の楽器をまた全曲分演奏して、という変な手法で録音して作られただけあって、しかもほぼ全楽器ドラムと管楽器以外自分1人でやっていうらしく、ものすごい濃密な、そしてゆったりとした世界が広がるのであった。管楽器のアレンジとかもものすごい不思議な空間的広がりがあって、そして曲も優しい曲が多くて、なんだか荒れっぽいこれっぽい、ということができないのだけれどもせいぜい言えるのはRobert Wyattっぽいということくらい、だろうか。つまり最高、ってことである。なので今年の現時点でのベスト作品、である。

Where The Time Went

現在カナダにいるのでアレなのだが、一言だけ言わせてもらえば、私は日本にいない間に録りためてあるはずだった「ピエール瀧のしょんないTV」を帰国してからまとめて観ることだけを心の支えにしていたので、どうしてくれるのか、ということだけは言っておきたい。

 

さてそういうわけで今年も2年ぶり4回目のカナダ滞在なのである。ご存知の通り私は旅というものが苦手、なのでこういう仕事に向いていないのは明白なのだがどうもそうもいかないようでまたしても登板、ということになった。別に海外には自分からは行く気持ちなどさらさらないので、実はスーツケースも持っていない。置き場所にも困るし。だから毎回同僚から借りて済ませているのだがそろそろ、もしまた海外滞在を余儀なくされるような事態になったら今度こそ自分のを買わねばないのかな、とハラハラしている。観光では絶対海外など行きたく(あ、現状だと来たく)ないし、個人的には他の用途にも使い道がないので全く必要ないのだけれども、どうもここまでの流れを考えるとあと数回はありそうなので・・・。

 

でもまあ、来てしまったからには前向きにやらんといかん、ということでホッケーの試合とか観たりした。試合観るのは2回目なのだがホッケーってあのパックが小さいし、スピードがとにかく速いので結構追いかけるのが大変だったりするが、まあ面白い。肉弾戦もあったり、見所は多い。また試合の要所要所で爆音で「アゲ用」の音楽が流れるのも面白い。だいたい15秒しか流れなかったりするのでイントロでドカドカの曲ばかりなのだが、2年前に観た時と比してEDMみたいなのが増えていて、うーん。今回は「I Love Rock’n Roll」のイントロくらいだろうか、おー、ってなったのは。あとMJの「BAD」イントロのみ、というのがなんか諸行無常な感じで・・・。

 

そんな中Queenの「地獄へ道づれ」が、もちろんイントロのみだけど流れて、そういえばこの間飲んだ時にAOBA NU NOISEに於けるEVOLの相棒大久氏が、映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観てQueenに興味を持った奥さんに、なんかQueenのレコードとか持ってないのか、と聞かれてこの「地獄へ道づれ」しか持ってなくてそれをしょうがなく家でかけた、という話を聞いて爆笑したことを思い出したりした。さすがEVOLの人だ・・・。もっとも私は1枚も持ってないんだが・・・。あ、David Bowieとの「Under Pressure」だけか。そう言えばQueenを全く通って来ない人生だったな、King

Bitter Sweet

Bitter Sweet

 

 とかPrince

LOVESEXY

LOVESEXY

 

 はあるのにな・・・。

 

とか、くだらないことをつらつら考えることができるくらいの時間があるのは良い。さすがに4回目の滞在なので大体の土地勘ができてきて普通にバスに乗って動いたり、歩いてなんか食べに行ったりできるし。ということで、今日は仕事が午前中で終わってしまったのでいつもの仕事場の食堂は使えず、今お世話になっている家にも誰もいないので近くのカレッジまで行って1人で食べて帰ってきたりした。

 

ということでこちらではiPodで音楽を聴いているのだが、Ex:Re

 

Ex:Re [解説・歌詞対訳 / ボーナストラック収録 / 国内盤] (4AD0132CDJP)

Ex:Re [解説・歌詞対訳 / ボーナストラック収録 / 国内盤] (4AD0132CDJP)

 

 を今日は聴いていた。4ADにDaughterという地味ながら良いバンドがいるわけだが、そこのヴォーカリストElena Tonga のソロアルバムである。バンドも物憂げなノリがあってとてもメロディアスで好きなのだが、こちらのソロは主にギターにチェロ、ドラムにベースという空間を活かしたバックで非常にシンプルで、すごく親密な感じが全体を支配していて、何だか声質も相まってCat Powerの新作

WANDERER / DIGIPAK

WANDERER / DIGIPAK

 

 を思い出す瞬間が多々ある、というかCat Powerのアルバムですよ、と言ってもなんか納得されてしまうような、そういうノリである。なんでも失恋もこのソロに関しては大きな要因だったようだけれども、決してリラックスして聴くことはできないような、ひたひたと迫り来る凄みみたいなものはそう言うところにも拠る所が大きいのかな、とか納得できてしまうような、そういう密やかながらテンションの高い1枚。しかしこんなにメランコリックな音楽も珍しい、というくらいの切ないメロディ連発なので逆にそうかい、という稀有なアルバムでもある。

Ancient Evening

tdsgkは3月11日から3月30日まで日本におりませんので、よろしくお願いいたします(当然仕事)。

 

 

さて先週金曜日のアオバニューノイズご来場の皆様ありがとうございました!久々に飲酒してからのアオバはとても楽しく、且つライヴの田島ハルコさんもフランシスさんも私にド直球の音楽で、悶絶しました。私がGabi Delgadoかけてたらフランシスさんこと小里さんが「ガビですか!?」みたいな感じで話しかけてきてくださって、そっからConny Plank話で盛り上がるという展開になって面白かったです。次のアオバはまたいつになるのかよくわからないのですが、ペース落ち着きながらも楽しく密度の濃いイヴェントとしてやっていきたいですね!

 

その翌日のマユちゃん主催のLoop Waveもご来場の皆様ありがとうございました!ライヴお二方もコヒラくんやコダくん、マユちゃんのDJも凄く良くて良い夜だったなー。私は色々かけようと思ってそのまんま色々かけまくってしまって、やーひっさびさに取っ散らかった感じだったんですがわいわいできてとても楽しかったです。個人的に大ヒットだったのは四街道ネイチャーの「大惨事」マジやばい、ということだろうか・・・。久々に聴いて爆あがりしました、あ自分でかけたんですけど。またお誘いくださいませ!

 

ということで明日からまた仕事でカナダに3週間くらい行ってまいります。Wi-Fi環境次第ですがこちらものんびり更新したいと思っております。久々に昨日今日と、珍しく連休だったので(よくよく考えると結構普通の人々には普通のことなはずなんだがな)「立つ鳥跡を濁さず」ということで(いや、戻って来ますけど)、部屋をうおおおと片づけて、そしてレコードもたくさん聴いて凄く充実した時間を過ごせたので、なんか明日からもカナダに実際には行かないけど行ったことにして、ずーっと引き籠っていたい、というそんな危険な誘惑に駆られまくっているのだが。

 

しかし8年前にはそんなカナダに行くとかそんな状況ではなかったので時間が経ったのだなあ、と震災のことを片時も忘れたことのない人間は驚いたりもするのだが、テレビのここ数日の震災の取り上げ方の感じはちょいとなあ、とか思ったりもする。まあ人それぞれだから良いのだろうけど、そんなにドラマティックなことでも何でもないはずなんだけどな・・・。

 

話が逸れた。思えば私は旅を極力避けて人生これまで送ってきたわけだが、それはひとえに今の日常と同じような生活ができなくなる、という実に当たり前のことが苦手だから、なのだろう。「恐怖のワンパターン人間」(ピーター・バラカン氏の名言)としては家でレコード聴いたり、ってことができないしなあ、と気が重いのである。じゃあレコードプレイヤーとかスピーカーとか持ってったら、とこないだ誰かに言われたのだが、そんなことできるのは世界各国旅して、ホテルのスイートルームを自分ら好みにまず椅子とかから始まって、何から何まで変えてしまうことから始める、とか言ってた加藤和彦安井かずみくらいにしかできないだろ。あんな、ルイ・ヴィトンのフルセットで旅していた人間たちくらいにしか与えられていない特権である。

 

だから、そのレコードの聴ける残り少ない時間を満喫しようとしていた。最近家の二階のお子様が大暴れするし、謎の重低音聞こえてきたり、とか結構うるさかったりするのだが私は私で楽しくIncapacitantsとかがしがし聴いて、良いなあ、楽しいなあ、と何故かレコードを片付けていたはずなのにレコード屋に行ってしまったらtmymくんにばったり会ったり、とかそういう恐ろしいことも起きて、いやいや仙台にいたいな・・・、とか思っている次第である。

 

とは言えしょうがないので、明日機上の人になって寒い土地で仕事してまいります。皆様もご自愛くださいませ。

 

David Sylvianの「Alchemy: An Index Of Possibilities」

Alchemy/An Index of.. [12 inch Analog]

Alchemy/An Index of.. [12 inch Analog]

 

 を聴く。彼のセカンドソロアルバムがアナログで再発されたので聴いているのであった。とは言えカセットオンリーのリリースでもともとは出ていて、その内容のまんまの再発、というのは多分これが初ではないかな・・・?全編インスト作品で弟Steve JansenやHolger Czukay、Jon Hassell(ほとんど共作している)坂本龍一土屋昌巳、などの名前が見える。近年の彼のインスト作品はもはや物音に近いが、それよりはもっと「彼の曲で、ヴォーカルが入っていない」という感じの、カチッと曲構成がしっかりとしたインスト作品なので非常に聴きやすく、またHolger Czukay必殺技ラジオサンプリングとか、Jon Hassellのトランペットが炸裂、していてどことなくエキゾチックなインスト、という風にも聴ける。各名手が技を繰り出しているから 飽きずに聴ける。思えばインストもヴォーカルも次作

Gone to Earth -Hq- [12 inch Analog]

Gone to Earth -Hq- [12 inch Analog]

 

 でのヴォーカル入り1枚、インスト1枚、の2枚組という作りからわかる通り、同じテンションでやってたんだよなあ、ということが改めてよくわかる重要なアルバム。ソロのセカンドアルバム、としてきちんと聴かれるべきだったんだな。

 

 

Sinister

tdsgkは3月11日から3月30日まで日本におりませんので、よろしくお願いいたします(当然仕事)。

ということで何だか国内のことでドタバタ過ぎて本当に行けるのかモードになってきているのですが、とりあえず3月中はカナダにおります・・・。とりあえず昨日から何となくBryan Adams

Cuts Like a Knife

Cuts Like a Knife

 

とか聴いて高まっている感じです。

 

そしてこちらは今週金曜日

AOBA NU NOISE @Club SHAFT 2019年3月1日(金)21:00〜 ADV.\2500(1D別) DOOR.\3000 (1D別)
Guest Live Act: ハルコとフランシス、NARITARIKOM、 Waikiki Champions、Masaki Saito 、 砂漠
DJ: EVOL, Ryota, Rambo
Shop: 神、ninja daughter 

 今回SIFくんが残念ながら出られないのですが、その分私たち頑張ります!今回Ninja Daughterによるフードもあるしテキーラもあります。なんならワインも煙草も薔薇もある(「独壇場 Beauty」

RAZZLE DAZZLE

RAZZLE DAZZLE

 

 参照のこと)のでよろしく!

 

そしてなんと翌日にイヴェントお誘いいただきました!

Loop Wave Vol.1 @Cafe & Bar Loop Cafe 2019年3月2日(土)20:00〜 ¥1000(1D) 
Guest Live: mizuma 1989、ninni、 and more
DJ: ryunmayu

Guest DJ: tdsgk, KODA, KOHILLA

 ライヴはヒップホップ、私以外のDJはどちらかというと4つ打ち、なんですが、私はいつも通りのeclecticな感じでやりたいと思います!仙台の八乙女駅すぐ近くなので街中のふらっといらしてください!

 

先週土曜日のcsgbにお越しの皆様、ありがとうございました!いやー、楽しかったです。私まだまだかけたい曲あったのでそれはまた次回に、ということで・・・。個人的にはゲストの皆様の選曲に大いに刺激を受けまして、色々精進しなきゃな、と毎度のことながら痛感した次第であります。

 

で、そのイヴェントの前から盟友と酒を酌み交わし、イヴェント中も飲み、夜中に帰ってきてまあまあの時間に翌日起きて、猛烈に空腹を覚えたのであった。とくに私の場合最近アラカルトで料理を頼んで飲む際(つまりコースとかでない場合)は、知らず知らずのうちにいわゆる「お食事」メニューとかを全く頼んでないことが多々あって、そうなってくると翌日猛烈に空腹を覚えるのである。

 

お酒が入ってない状態での空腹とは違い、お酒を飲んだ翌朝の空腹というのはまた何か不思議な状態なもので、「これが食べたい」という感じではなく本能的に「これしか食べたくない」という状態になったりするものだが、私だけだろうか・・・。まあとにかくこの間の日曜日もそういう状態に陥った。

 

そういう状態の時は何とも不思議なもので日頃選ばないようなものが無性に食べたくなるもので、この間の日曜日は「焼いたチーズ」、これが食べたくなったわけである。で、しょうがないからスライスチーズをパンに載せてトーストして食べたのだが、全く空腹は収まらず、また焼いたチーズ欲もあまり満たされず更に燃え上がり、しょうがないから初の体験なのだけれども1人でピザ屋に行って食べたりしたのだった。

 

で、行ったは良いが思わずマルゲリータとか注文してしまって、そうなってくるとこのピザはモッツアレラチーズが載っててこれまた焼いたチーズ欲が全く満たされなかったのはまあ、ご愛敬、である。さすがにサラダバーとか食べた後で空腹は収まっていたので更に焼いたチーズを求めて、という風にはならなかったけれども。

 

でも何だろうね、この飲んだ翌日の食に対する欲求、というのは。私の場合飲んだ翌日はカレーかカツカレーか焼いたチーズ、というのがここ最近で分かってきたのでこれ以外を何か身体が求めた際にはこちらで報告する所存である、全く誰にも望まれないことであろうが。

 

Bremenの「Enter Silence」 

ENTER SILENCE [Analog]

ENTER SILENCE [Analog]

 

 が素晴らしい。スウェーデンのノイズロックバンドから派生した2人組の4枚目のアルバム、Blackest Ever Blackからは3枚目のアルバムである。私はBEBからのアルバムしか聴いていないのだけれども(レーベル買いしているので)、あまり印象に残っていなかった、というか地味な印象しかなかったわけである。ところがこの新作は非常にブレイクスルーしていて、これまでのノイジーなギターリフ、あったらあったでのったりしたビート、という感じはもちろんある程度健在ではあるのだけれども、これまでの「それだけ」という感じから遠く離れてシンセやピアノなどの鍵盤が非常にドラマティックに響く。そして繰り返し繰り返しの連続でよりスペイシーになっていく感じもこれまでと同じと言えば同じなのだけれども、非常に今作は取っつきやすく聴きやすく感じられるのはちゃんと雰囲気を構築するような構成になっているのと、上記のような鍵盤の使用の仕方が大きいのだろうか。なんかドラマティックでエモい感じなんだなあ。取っつきやすくなったけれども従来の重く沈む空気感はしっかりと健在で、何だかこの後どうなるのかしら、と早くも次作が楽しみになる1枚。

 

 

Tree At The End Of The World

まずお知らせです。

tdsgkは3月11日から3月30日まで日本におりませんので、よろしくお願いいたします(当然仕事)。

 またカナダに行くのですが、なんでも現地は今の時期マイナス35度くらいだそうです。来月少しはマシになっていると思う(というか毎回少しはマシだった)んですが、行きたくねえな・・・。

 

詳細は未定ですが、今月は最後の土曜日になりました!

csgb @bar fam 2019年2月23日(土)21:00〜 ¥1500(1D)

DJ: 5atoru, shinshin, tdsgk 

 何気に私は今年初のcsgb、且つ3月のcsgbも私が日本にいないためい出られない、という事態になっているので是非遊びにいらしてください!

 

そしておそらく離日前最後のDJはこちら

AOBA NU NOISE @Club SHAFT 2019年3月1日(金)21:00〜 ADV.\2500(1D別) DOOR.\3000 (1D別)
Guest Live Act: ハルコとフランシス、NARITARIKOM、 Waikiki Champions、Masaki Saito
Guest DJ: 砂漠
DJ: EVOL, Ryota, Rambo, SIF
Shop: 神、ninja daughter 

 小里誠さんと田島ハルコさんのユニットが初来仙!田島さんのライヴ以前観てマジで最高だったので凄く楽しみですし、小里さんの経歴はまあ言わずもがなですが、ピッキー・ピクニックにもいらしたんですね・・・。最近まで知らなかったので衝撃でした。NARITARIKOMはThe Suzanのドラムとしても活躍しているカオルさんの新ユニット、ということでこれも何だか楽しみ。砂漠さんはロベルト吉野とかとよく一緒にやっているらしく、まあAOBA NU NOISEらしさ全開の一夜になりそうです。私も先月の AOBAに出られなかった分今回頑張りたいので、誰も死なないでほしい(本気)。

 

さて昨夜のDrunk、ありがとうございました!寒い夜でしたがめちゃくちゃ楽しくて、本当は今日朝から髪を切る予定があったので早退しなきゃ、とか思ってたのですが結局最後までいたな・・・。ゲストのお二方はまず何よりも選曲の幅がさすがだったし、どれも良い曲ばかりじゃ・・・、と興奮しました。ryuuくんは毎回楽しいし、Drunkの皆さんは三者三様で、それがまた良いんだなあ。このイヴェントの空気感が凄く好きなのでまた遊びに行きたいと思ってます!あ、私は当日時間があったおかげでちょっと準備に時間がかけられて意外にまともにやっていた、と思うのですが・・・。

 

ところで先日浅草でちゃんこ鍋を食べて以来、ちゃんこ鍋に興味津々である。

 

というのも、以前仙台で友人と食べた時のちゃんこ鍋とはまた趣が全然違っていて、「はて、ちゃんこ鍋、とはいったいどういうものなのか、何なのか?」ということが頭から離れなくなってしまったのである。そこで便利なインターネットを使ってちゃんこ鍋、で検索しまくってみたわけである。勿論クックパッドのレシピとかを見たかったわけではなく、定義、みたいなものを知りたかったのだ。

 

で結果、何でもちゃんこ鍋である、という結論になったのである。お相撲さんが食べているからちゃんこ鍋、なわけであるガチで。ということは冷静に考えると相撲部屋以外で食べるちゃんこ鍋はちゃんこ鍋ではないのではないか、という話になってしまうのだけれども、まあ、それは多分「これがちゃんこ鍋です」と言ってしまったもん勝ち、みたいなことなのだろうか・・・。

 

逆に例えば私が家で毎週食べている鍋料理(これは誇張でもなんでもなく、我が家はこのシーズン毎週末、必ず何等かの鍋料理を食べているのだ)も私はコチュジャン鍋だ、とかキムチ鍋だ、とかもやし鍋だ、とかピリ辛鶏鍋だ、とか言って食べているわけだが、もし私が鍋を食べている時にピンポーン、とドアベルが鳴って覗いてみたらお相撲さんがいて、それで家に入って来て私の鍋でもごちそうする、という流れになった時にそのお相撲さんが「これはちゃんこ鍋でごわす、ごっつぁんです」とかなんとか言ってしまったら、もうその瞬間から我が家では毎週ちゃんこ鍋を食べていることになるんではないのか。

 

つまり家でちゃんこ鍋を作る、というのは実体があってないような行為なのである。というかできない、のである。ただ逆に「これはちゃんこ鍋だ」という思いで作ってしまえば、それは何でもちゃんこ鍋になる、ということでもある。存在しているようでしていない、ただ、存在させようという意志さえあればすぐに顕現する、それがちゃんこ鍋なのである。深いな、ちゃんこ鍋・・・。

 

だから先週、浅草で食べたようなちゃんこ鍋を作ろうと思って白菜、もやし、豆腐、豚バラ、ネギで味噌味の鍋を作ったのだが、それは「ちゃんこ鍋を作ろう」と思って作ったからちゃんこ鍋なのである。その意志がなければそれは味噌味の寄せ鍋、とでも呼べる鍋料理になっていたのであろう・・・。

 

ちなみに今日はキムチ鍋を作る予定なのだが、それも私の意志の力一つでキムチちゃんこ、という鍋料理に変貌するのである。わははは、なんか自分が全能になってきた気もするな。

 

・・・まあ昨日まで1週間怒涛の日々だったので疲れているのであるよ。ということで今日は心穏やかにJanek Schaeferの「What Light There Is tells Us Nothing」 

WHAT LIGHT THERE IS TE

WHAT LIGHT THERE IS TE

 
WHAT LIGHT THERE IS TELLS US NOTHING [LP] (TRANSPARENT GOLD VINYL) [Analog]

WHAT LIGHT THERE IS TELLS US NOTHING [LP] (TRANSPARENT GOLD VINYL) [Analog]

 

を聴く。UKのアンビエント、ドローンアーティストの、Robert Wyattの「Cuckooland」

Cuckooland

Cuckooland

 

 からの素材のみを本人から許可を得てサンプリングして作った長尺曲をA面に、そしてB面には同じ空気感の小曲(こちらはWyattサンプリングはない)が7曲、という変わった構成のアルバムである。なんでもインスタレーション用の委嘱作品らしいのだが、非常に瞑想的な音の塊の中でたまに「Cuckooland」の聞き覚えのあるフレーズが立ち上がり消えていく、という凄くヤられる1枚である。とは言え、とくにRobert Wyattのこのアルバムを聴きこんでないと楽しめない、ということはなく寧ろ聴きこんでいてもどこの音かしら・・・、というのが大半なので実にRobert Wyatt関係なく優れたドローンアルバムとして凄く楽しめる1枚。なんかザラっとした感触なのが凄くしっくりと馴染むんだなー。

Stummel Mir

来週土曜日です!

DRUNK @bar fam 2019年2月9日(金)22:00〜 ¥1500(1D) 

Guest DJ (from Tokyo): 星原喜一郎 ( New Action!/PARTY ), eitaro sato ( indigo la End )
Guest DJ: tdsgk ( AOBA NU NOISE, csgb ), ryuu ( YODOSI )
DJ: DRUNK crew  

 何気に久々のDJ(多分今年2回目!)なので緊張しております・・・。が、よろしくお願いいたします!ちょっと明日から木曜日辺りまで仕事がド山なので、落ち着かないものですが全力でやります。

 

最近懐かしい、というかちょっと前の音楽を車で聴くのが楽しい。というか、正確には昔買った音源を改めて聴くのが凄く楽しい。ってごくごく普通の話ではあるのだが、私の場合ちょっと特殊な生き方をするようになってしまったので、家では新しく我が家にやってきた音源を聴くのがほぼ100%になってしまっているのである。というわけで、車では、ちょっと前のCDを部屋の棚や倉庫の棚から引っ張り出して聴くのが今大ブームである。

 

ここ数日ではふと思い出したMonks

BLACK MONK TIME

BLACK MONK TIME

 

 や坂本龍一

Beauty

Beauty

 

 やWire

Chairs Missing

Chairs Missing

 

 やAl Green

Al Green Is Love

Al Green Is Love

 

 や毛皮のマリーズ

Faust C.D.

Faust C.D.

 

 やCaetano Veloso

ムイト

ムイト

 

 やNew Musik

From a to B

From a to B

 

 やMusica Elettronica Viva 

The Second Pool

The Second Pool

 

 やらをなんら脈絡なく、車のエンジン音に負けない音量で聴き倒して楽しんでいる。勿論部屋でレコード聴くのが無上の楽しみではあるが、移動しながらも楽しめる、ってやはり音楽って良いなあ、としみじみするわけである。

 

しかしこのところ車のCDプレイヤーの調子がすこぶる悪い。もともと今の車を中古で買った時からついている、おそらく純正と思しきCDプレイヤーなわけだがかからないCDが結構出てきてしまった。これは例えば「よっしゃ今日はSimple Mindsの微妙な時期(89年から94,5年あたり)を聴きたいぜ!」と喜び勇んで部屋から持ってきたCD

BEST OF

BEST OF

 

 が全く読み取ってもらえず、無音のまま職場に到着、というこの上ない空しい事態が発生しかねないわけである。当然そういう日は私の機嫌が物凄く悪くなるし、これは職場的にも非常によろしくない事態を招きかねないわけである。ちょっと新しい車のCDプレイヤーを経費で落とせないかな、とか思うほど馬鹿ではないが、ちょっと世のため人のため、車内の音楽環境は整えないといかんな・・・。

 

しかし何となくカーステのことを調べていると、逆にCD聴けることがマストではなくなっているような世の中なのですな。USB端子とか、ブルートゥースでどうこう、とかそういう言葉が良く見受けられるわけである。こうなってくると私のようにカーステ新しくするならば、カセットテープ聴けるようにしたいなあ、とかいうのはもう狂人の戯言みたいなものなのだろうな・・・。

 

ここでうおおお、とか一念発起してSpotifyとかApple Musicとかに切り替える、ということも一瞬ここ最近の車内音楽環境のことを考えに考えた末にたどり着いたりもしたのだが、いや、家に音源あるじゃん、と結局振り出しに戻ったりしている2019年であるがDie Todliche Dorisの「" "」

ファースト・アルバム[SSZ-3052]

ファースト・アルバム[SSZ-3052]

  • アーティスト: ディー・テートリッヒェ・ドーリス(Die Tödliche Doris)
  • 出版社/メーカー: Suezan Studio
  • 発売日: 2019/01/28
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログを見る
 

 を聴く。1982年リリースの、アルバムとしては最初の作品になるのであろうか。Einsturzende NeubautenのBlixaもプロデュースに絡んでいる1枚である。西ベルリンのダダイスト集団の中から出てきた、言ってみれば「音楽もやる」パフォーマンス集団なわけで、この後のリリースがレコード2枚を同時にかけて第3の音が、というレコードだったり蓄音機プラスミニソノシート、みたいな感じになったりすることを考えるとまだ普通の音のアルバムである。これはあくまで比較的「普通の」ということで、叫びやらノイズやらの音の塊がふんだんに詰め込まれた作品ではある。でも、凄く不思議なことに取っつきやすく、それこそEinsturzende Neubautenのような感じともまた違う、何と言うかこんな言葉使うのもどうかと思うがコンセプチュアルだけれども自然体のアヴァンギャルド、というかなんというか。とにかく変に人懐っこい魅力があって、おかげで今回の初CD化も含めてこのアルバムを4回買ってしまう羽目になったのであるよ・・・。ドラムとベースの音がこの間のLP再発の時よりもより一層ダイレクトに来るので、何だかこんなにダイナミックだったっけ、と意外に新しい発見も。

 

Sequence One

来週土曜日です!

DRUNK @bar fam 2019年2月9日(金)22:00〜 ¥1500(1D) 

Guest DJ (from Tokyo): 星原喜一郎 ( New Action!/PARTY ), eitaro sato ( indigo la End )
Guest DJ: tdsgk ( AOBA NU NOISE, csgb ), ryuu ( YODOSI )
DJ: DRUNK crew  

 よろしくお願いいたします!

 

さて、何だかまだ慣れないこのはてなブログとやらであるが「お題」というのがたまに出てきて、今日は節分に関して、であった。とは言え何もスペシャルなことをする予定もなく、恵方巻とか興味ないし、豆はまあ落花生まいたりするかもしれないけれども、別に日常的に食べてるしな、という感じなのでこのお題についてはとくに触れずにおこう。

ちなみに恵方巻、とか今ではまったく興味ないのだが随分前にちょっと乗っかってみようじゃないか、みたいな感じで滅多に行かないイ〇ンの総菜コーナーに恵方巻、というか海苔巻きを求めに行ったら「エビフライ巻き」とかそういうキワモノしかなく、しょうがなく買って帰って来て食べてみたらこの世のものとは思えない醜悪な味で本当に気分を害したので、もうそんな恵方巻とか言ってわいわい言ってるのには乗っからねえよ、と頑なになっているのもあるのだが。

 

ところで私は血圧が高いので薬を飲んでいるのだが、まあグレープフルーツを食べたり飲んだりしてはいけない、という制約があるくらいでとくに日常生活に支障はきたしていない。最近ニュースかなんかで日本人がグレープフルーツ食べなくなっている、とかそういうことを読んだ記憶があるが、私の場合食べたくても飲みたくても摂取できない、という事情があるのだった。せいぜいグレープフルーツサワーが飲めないのでレモンサワーになる、というくらいだろうか、例えば飲み屋に於いてだったり本搾り

 

 を飲む際に。

 

で、まあ普通に薬を飲みながら、血圧を朝晩測りながら、何となくご飯の量とか塩分とかを気にしながら暮らしているのだが、とくに影響はない。ないのだが、なんとなく疲れてるなー、とか感じることがあったりするのだがずっとバカな仕事のせいとか歳のせいとかだと思ってたけど、意外にもしかしてこれって薬のせいかしら、と思って調べてみたらもしかしたら薬のせいもあるのかも知れない、と思い当たった。ついでに性欲減退、とかそういうことも目に入って、むー、まあ、ねえ、それも含めて何んとなーく思い当たったりしたのであった。

 

大体ネットで病気とか薬のこととか調べる際に大事なのは書いてることは話半分で信じる、ということは大前提なのだけれどもまあそういう可能性もあるのか、ということは何となく思い当たったのでそれを踏まえて暮らしていかないといけないなあ、とちょっともう私も若くはない、という事実と折り合いをつけて生きていかないとな、と思うのだった。

 

しかし何となく不具合あると「薬のせいじゃね」とか思い始めるようなことは避けたいものである。レコード買っちゃうのもなんかもしかしたら薬のせいかしら・・・、と思いながら今日届いたToyの「Happy In The Hollow

 

HAPPY IN THE HOLLOW

HAPPY IN THE HOLLOW

 

 を聴く。レーベル移籍第一弾、通算4枚目のアルバムである。もともと何となくダークな、サイケ色濃いギターバンドであったがメンバーチェンジを経ての前作

 

Clear Shot

Clear Shot

 

 辺りで一皮むけたのう、という清々しい感じになったわけである。それを経ての初のセルフプロデュースの今作はもう所謂クラウトロック的なノリもあるわ、シンセもびしびし入るわギターがジャキジャキ言うポストパンク的ノリもあるわ、でもう一皮どころか二皮も三皮もむけまくりのド傑作なのでびっくりした。これまでも凄く良かったけど、どことなく小粒な感じがあったのがここに来て物凄くスケールアップして、こういう感じのUKロックとか俺大好きでした、と涙ながらにカミングアウトしたくなる今年のベスト10入り確実の1枚。全体的に徹底的にヒリヒリした感じが付きまといながらも物凄く曲が良くなっているのが今作の特徴で、いや、追いかけててよかった、と感涙に咽んでいる次第である。

 

さて、ところで今作はレコードでも数種あって大体は盤の色違いなのだけれも、私が購入したUKラフトレード限定盤にはシークレット7インチが付いている、というので即予約したのだった。その後Tough Loveから直で買うと盤の色が違って更に7インチではなくSonic BoomとCosey Fanni Tuttiによるリミックス12インチが付く、というのでマジか、となって予約しようとしたらソールドアウト、という哀しい体験をしたので、まあラフトレの7インチも良いけどさ・・・、すげえメンツのリミックスも聴きたかったよ・・・、とグレた日々を過ごしていたものである。で今日届いてアルバム本編に大興奮、その勢いで曲名も何のクレジットもないシークレット7インチに針を落としたらまあA面はインストでまあ、良い曲であった。問題はB面でチープなリズムマシンにシンセにヴォーカル、ふむふむ良い曲だな、あれ何かこれカヴァーかな、いやカヴァーだな、何だっけ、え!!??Marc And The Mambasの「Fun City」じゃないか!!!!!!ということで床に崩れ落ちて泣いた。ラフトレ限定盤買ったのは運命だったんだな・・・。