Showrooms

本日16時より、です!

csgb Vol. 73 ~Stream~ 2021年1月30日(土)16:00~22:00 

配信:無料 / 入店: 2000yen(1D)*予約制 

DJ: shinshin, tdsgk, 5atoru, hirasho

https://www.twitch.tv/barfam 

pcではこのアドレスで、スマートフォンではアプリから視聴可能です。今回は事前にbar famのSNShttps://twitter.com/bar_fam )にDMいただければ予約して、そしてマスク着用の上で入店可能です。

 

皆様是非現場でもしくはお家でよろしくお願いいたします!私も仕事終わり次第駆け付けます。まあ、私の最初の出番が18時とかなんで、それまでには全然間に合いますな・・・。

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こちらも変わらずよろしくお願いいたしますよ!

 

さて全国ニュースを先日ネットで見ていたら、私の住む場所の「~丁目」まで同じ場所がニュースで出ていて、え、なんでなんで、と思ったら殺人事件があった、というニュースで相当衝撃を受けた。しかも1日経ってから見たので、なんで知らなかったんだ・・・、と思ったが、まあその事件が発生した辺りの時間帯には家にいなかったから、何か騒がしくてもわからなかっただろうなあ。

 

でもその事件は、高齢の奥さんが同じく高齢の旦那さんを「看病に疲れた」と言って刺殺、という物凄く辛く悲しいもので、ここ数日何だかずーっと引っかかっている。なんか殺人事件と言えば殺人事件、なのだけれどもちょっと複雑な気持ちである。

 

勿論殺してはダメだけれども同情するにあまりあるな、ととりあえずの情報だけでは思うのだけれども、毎年一定数こういうニュースを見る。そして今回は近所で起こってしまって、幸せに歳を取って死ぬってどういうことなのかな、とまた考えたりしていた。

 

まあその前に、もし私がもし病気とかで動けなくなってしまったら介護的なことは是非アウトソーシングしてもらって構わないな、と思うのだけれども周りの人々にしてみれば複雑な心情なのかな、とか介護保険とかあるけれどもまだお金の面でハードルが高い場合もあるんだろうな、とか考え始めるとかなり問題は広範囲に及ぶこと、と気づく。しかし、生きることも死ぬことも本当になかなか大変なことだな・・・。

 

と近所の事件のせいで何とも塞ぎがちであるが、Sam Prekopのファーストソロアルバムを聴く。

Sam Prekop [HEADZ42P]

Sam Prekop [HEADZ42P]

  • アーティスト:Sam Prekop
  • 発売日: 2021/01/22
  • メディア: CD
 

昨年のアルバム

Comma (ボーナス・トラック収録/解説付き) [HEADZ247]

Comma (ボーナス・トラック収録/解説付き) [HEADZ247]

  • アーティスト:Sam Prekop
  • 発売日: 2020/07/24
  • メディア: CD
 

 で久々に彼の音楽に触れて、モジュラーシンセ主体のインストだったけれども素晴らしかったのでちょっと彼のソロを聴き直そう、と家を探したら何故かセカンド

WHO'S YOUR NEW PROFESSOR

WHO'S YOUR NEW PROFESSOR

  • アーティスト:SAM PREKOP
  • 発売日: 2005/02/02
  • メディア: CD
 

はあるのにファーストが発見できず凹んでいたところに紙ジャケ再発、となったので神の思し召しを感じながら聴いている。Jim O'RrourkeプロデュースでThe Sea And Cakeの盟友Archer Prewittや、Josh AbramsやChad Taylor、というTortoiseの爆発をきっかけに当時ぼこぼこ存在を知られるようになった面白いところの人々が参加していて、でも仕上がりは良い意味で薄味のボッサ風味やジャズのエッセンスも感じられる一筆書きのようなポップスアルバム。でも薄味でも出汁が効きまくっていて奥深い、シンプル故にずーっと聴けるアルバムである。彼の曲ってすごいインパクトのあるキャッチーな、というものとは違うのだけれどもぴったりとこちらにくっついて離れない不思議な魅力があって、久々に聴いてもやっぱり何度も何度も聴きたくなるような中毒性が高いのであった。中毒性と言えば彼の力の抜けたソフトなヴォーカルもその最たるもので、つくづく気持ちの良い一枚。しかし99年当時私はレコード屋の店員だったのだけれども、バックオーダーかけてもかけても間に合わないくらいに売れまくったな、という記憶が蘇る。あんまり言いたくないのだけれども、良い時代だったんだなあ。

Visit Croatia

csgb Vol. 73 ~Stream~ 2021年1月30日(土)16:00~22:00 

配信:無料 / 入店: 2000yen(1D)*予約制 

DJ: shinshin, tdsgk, 5atoru, hirasho

https://www.twitch.tv/barfam 

pcではこのアドレスで、スマートフォンではアプリから視聴可能です。今回は事前にbar famのSNShttps://twitter.com/bar_fam )にDMいただければ予約して、そしてマスク着用の上で入店可能です。

土曜日の夕方4時から夜10時まで、という世の流れのせいで変則的な時間帯ですが、配信もありの2021年1回目。皆様是非現場でもしくはお家でよろしくお願いいたします!私も仕事終わり次第駆け付けます。

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で、AOBA NU NOISEのTシャツは絶賛発売中です!

 

ここんとこは歯医者に行って「歯茎のお掃除をします」と言われたから気楽にしていたら、麻酔を打たれ(この時点で痛い)、ごりごりと結果的に歯茎を削られまくって、久々に痛くて痛くて泣いたりしていたが(その日は夜まで痛くて何だか死にたくなった、翌日は良くなっていたが)、これがあと3回あって、しかも親知らずも抜くのか、と物凄く重い気持ちになっていたりするが、意外に精神的には元気である。

 

基本的には大人しくひっそりと、ただもともとそういう暮らしではあったようで、このコロナ禍に於いてもあまり変わらずに暮らしているのだが、ただ、友達には会いたいなあ、と思いながら暮らしている。いや、人間いつ死ぬともわからない存在なので、会えるうちに友達には会いたい、と思うのだった。

 

この間も1人、友達がもう会えないことになってしまった。しばらく会っていなかったのでまた会いたいなあ、と思いながらいたのだけれども、遂にもう会えなくなってしまった。何とも寂しいものである。

 

この今の状況だとなかなかその「人に会う」ということのハードルが高くなっているわけで、それが最悪だな、と思うのだった。だから早いとこ大手を振って人に会える日々が来ることだけは待ち望んでいる。別にオリンピックだとかそういうことは待ち望んでいないのだけれども。

 

しかし政治家どもとか、変な説に惑わされている連中とか、そういう連中への怒りは日に日に募るわけで、それはまあコロナに関係なくいつの世でもそう思ってきたけれども早く淘汰されないものかしらね。

 

Alabaster DePlumeの「To Cy & Lee: Instrumentas Vol.1」を聴いているが、これはとんでもないんじゃないか!!

To Cy & Lee [12 inch Analog]

To Cy & Lee [12 inch Analog]

 

UKのサックス奏者のInternational Anthemからは初のリリースとなるコンピである。私はたまたまJeff Parkerのアルバムが素晴らしかった

Suite for Max Brown [12 inch Analog]

Suite for Max Brown [12 inch Analog]

  • アーティスト:Parker, Jeff
  • 発売日: 2020/01/24
  • メディア: LP Record
 

のでそのレーベルのInternational Anthemから、というのと私がインスタグラムでフォローしているUSの面白い人(レコードのミニチュアを作る人)がレコメンドしているから、ということで去年の終わりごろに何となく注文していたら、やっとのことで最近届いたのである。いや、ジャズ、と言うジャンルなのかも知れないのだけれども、日本民謡のような、エチオピアのジャズのような、中国の民謡のような、全く聴いたこともなかったけれども、不思議と既に知っているような郷愁を掻き立てられるメロディが現れては消え、現れては消え、全てが霞のかかった世界の中での出来事、みたいな本当に不思議な音楽。西洋のものなのか東洋のものなのか、今のものなのか昔のものなのか、聴いているともうよくわからなくなってくるし、別に加工とかがヘヴィなわけでもないけれども全体的な浮遊感がすさまじく、そして気怠い。本当、一体この音楽ってなんなんだろ・・・。何でも彼はイギリスの障碍者の慈善施設で働いていて、そこのCyさんとLeeさんのお世話をしている時に一緒に閃いたメロディがベースになった曲が集められているからこのタイトル、らしい。去年聴いていたら去年のベストに入ったなあ。ちょっと当分抜け出せない予感。

 

 

 

 

 

Only For Tonight

csgbは今月最後の土曜日か日曜日にある予定です(時間未定)!詳細はまた後程。

様々な世の中の動きによって若干流動的ではありますが、今年最初のcsgb、何等かの形で是非ご参加くださいませ!ネタは、あるぜ・・・。

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夏に備えてTシャツまだまだよろしくです!

 

今日タワーレコードからメールが来ていて、ちょっと見てみたらJapanの「Quiet Life」がリマスターされて、更にデラックスも出たり、という再発されますよー、ということだった。 

Quiet Life

Quiet Life

  • アーティスト:Japan
  • 発売日: 2006/09/26
  • メディア: CD
 

(このリンクはリマスターではない)。さすがにCD3枚+アナログ、なんていうデラックスはいらないかなあ、でもこのアルバムとても良いアルバムで大好きだしなあ、あれ、我が家にはどのフォーマットであったかな?と思い返してみたら日本盤の帯なしアナログ、であった。しかしこれは私が買ったのではない。1989年にもらったものである。しかも中学校の時の先生からもらったものである。

 

その先生は私が中学校1年生の時の担任の先生で、まあ私にしては珍しく、嫌いではない先生であった。ほら、大体昔のことを皆さんも思い返してみると、何だか先生って嫌な奴多いじゃないですか。私もご多分に漏れずそういった思いを抱きながらの学生時代を送っており、なんならいまだにそう思っているわけである。職業柄あんまり大きな声では言わない方が良いのだろうけれども・・・。今日もその思いを新たにしながら帰宅した、とかさ・・・。

 

話が逸れた。で、私が中学3年生の時に文化祭関係の仕事をその先生としたりすることになり、必然的に話す時間も増えたわけである。既に私はもう基本的に今とあまり変わらない音楽の趣味だったので、しかも今と全く変わらず頭の中が大体そういう音楽のことで一杯だったので、よくそういう音楽の話が零れ出していたわけである。で、何かのきっかけでその先生と音楽の話になって、当時私が聴いていたBauhausとかSiouxsie And The Bansheesがその先生も好きだった、ということがわかったのだった、かな・・・。記憶が曖昧だが。

 

とにかく、その先生も今度結婚する、ということになっていてそれに伴い色々整理しているからレコードあげるよ、ということになったのだった。それでもらったレコード、というのがこれまた・・・。

WAITING FOR THE SUN (EXPANDED EDITION) [2CD] (50TH ANNIVERSARY)

WAITING FOR THE SUN (EXPANDED EDITION) [2CD] (50TH ANNIVERSARY)

  • アーティスト:DOORS, THE
  • 発売日: 2019/01/11
  • メディア: CD
 
Velvet Underground & Nico-45th Anniversary

Velvet Underground & Nico-45th Anniversary

 
Garden

Garden

  • アーティスト:John Foxx
  • 発売日: 2008/11/04
  • メディア: CD
 
Join Hands

Join Hands

 
Love's A Prima Donna - Sample Stickered

Love's A Prima Donna - Sample Stickered

 

という上記7枚に件のJapan、という、いやーなんと言うかとんでもなく間違いのないレコード群だった。ちなみに当時私が、唯一素性がわからなかったのがSteve Harleyだったのだけれどその翌年The Wedding Presentが、このアルバムの収録曲ではないけれども彼らの「Make Me Smile」をカヴァーしたシングル

3 Songs EP

3 Songs EP

 

を出したりして、色々と何かと何かがつながる、という経験をしたのだった。

 

だからその先生には、新しい世界を見せてくれた、というわけではないけれども(なぜならバンシーズとか、それ以外のアルバム既に何枚か聴いていたし)、私の趣味嗜好にドンピシャなレコードでもって、そうだな、世界を広げてくれた、ということで感謝している。中3の秋にかけて、ここら辺めちゃくちゃ聴いていたなあ、当時ニューリリースだったThe Jesus And Mary Chainの「Automatic」

Automatic

Automatic

 

とかThe Primitivesの「Pure」

Pure

Pure

  • アーティスト:Primitives
  • 発売日: 1989/10/17
  • メディア: CD
 

とかと並行して。

 

ただ、一つだけ、一つだけちょっと、The DoorsとVU、そしてJapanは日本盤なのに、何故、何故、帯を捨ててしまったの・・・、ということをいまだにその先生には問いただしたい、という気持ちはあったりするのは内緒である。

 

そんなごりっごりのニューウェイヴ、そしてそこに至る音楽、それ以降の音楽、を聴き狂っていた少年がそれから30年以上経って今、毎日聴き狂っているのはPearl Charlesの「Magic Mirror」である。

MAGIC MIRROR

MAGIC MIRROR

  • アーティスト:PEARL CHARLES
  • 発売日: 2050/12/31
  • メディア: CD
 

実はフライング販売で悪名高い某レコ屋に予約していたら、発売日の1週間前に届いていたのである(あんまり大きな声で言わない方が良いのかな)。ダウンロードもサブスクもまだ出てないのに音源が家にある、という事態が1週間くらいあったわけである。まあこちらとしては早く聴けたので嬉しいことは嬉しい、のだがなかなか複雑な気持ちになる。さて、前作

Sleepless Dreamer

Sleepless Dreamer

  • アーティスト:Pearl Charles
  • 発売日: 2018/02/02
  • メディア: CD
 

 (なぜジャケ写が出ないのか)も聴き狂ってその年のベストアルバム、という勢いだったわけであるが、今作ももう早々と今年のベストアルバムの1枚、と断言しても良い素晴らしいアルバムである。カントリーっぽいインディロック、という感じの出方ではあったが、今作ではカントリー風味は時折入ってくるペダルスティールギターの音色くらいに抑えられていて、全体としてはエレピの音色も心地よい70年代ウエストコーストロックの香り+まさかのディスコ、という結構ありそうでなかった音楽になっているのである。いきなりABBAの「Dancing Queen」のあの印象的なフレーズを想起させられるピアノにのけぞり、その後も麗しいメロディ(突然泣ける進行になる曲多数)にスムーズなバンドサウンド、ということで気持ちよすぎてあっという間に1枚終わってしまう、危険な魅力にあふれた1枚である。何よりPearlさんのヴォーカルが前作よりも更に滑らかに優しくなっていて、癒される・・・。Linda Ronstadtの70年代の良いアルバムを今にアップデートしたような、決して新しいわけではないけれども、実に新鮮な印象を残す、こんな時代だからこそ(←言ってみたかった・・・)絶対必要なアルバム。

 

 

 

 

 

 

 

Mother

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今年もTシャツまだまだよろしくです!

 

お正月のお餅の残りはなかなかテンションが上がらないもの、である。我が家は家族の構成人数も少ないし、お正月らしく過ごすような日も結局元旦しかないのでお餅を食べる機会が少ないわけだが、それ故にお餅を買ってくると結構お正月過ぎてもまだある、ということが多い。何かお雑煮にしてもいつも同じ感じになってしまうし、醤油の海苔巻き餅にしても、まあこうだよね、という感じになってしまって、あまり心躍る瞬間が訪れないままに、惰性でお餅の残りを食べることになることがここまで多かった(ところで今「こころおどる」と打って変換したら一発目で「ココロオドル」ってカタカナで出てきて、あれこれ何だっけ、と調べてみたらnobodyknows+の曲名だった。なんでそんな下らねえのが一発目で出るんだよ!!)。

 

要はお餅に対して努力が足りない、ということは私は薄々感づいていたので、今年は残ったお餅をちゃんと袋に書いてある焼き方通り、オーブントースターで焼きあがってから扉を開けずにそのまま2分間待ってみた。そしていつも「醤油+海苔」だったものを「醤油+バター+海苔」にして新たな風を送ってみた。

 

そうしたら、なるほどこれは毎年喉に詰まらせて搬送されるわ、と納得できるほど中までもっちもちの弾力があり、且つ味付けもバターのせいで悪魔的に奥行きが出て、凄く美味しかったので今年は全くお餅を持て余さずに過ごせた。というかもっと食べたいくらい、だ。

 

なんか今「おうち時間」とか「ステイホーム時間」とかメディアで言われると、何か充実した家での時間を過ごさねばならない、と強迫観念に囚われそうになってしまうのだが、ほんのちょっとした見直しだけでそんなの楽々クリアだな、という学びを得た事態であった、ってお餅だけど。そして結局全然仕事柄おうち時間とやらも増えないし、ステイホームしたい人生だった、という感じなのだけど。

 

羊文学の「Powers」は昨年末に聴いて大いに感銘を受けたアルバムであった。

メジャーレーベルに移籍しての第一弾、ということである。蛇足ながらこの間Homecomingsもメジャー移籍、というニュースを知って、あ、Felicityってメジャーじゃないんだ・・・、と知った次第である。前のアルバム

若者たちへ

若者たちへ

  • アーティスト:羊文学
  • 発売日: 2018/07/25
  • メディア: CD
 

も大変に良かったのだけれども、今作はその比ではないほどに曲が研ぎ澄まされているし、とてもキャッチーな曲が多い。歌詞も前向き、とは言い切れないかも知れないけれども力強い(まさにpowers)し「あいまいでいいよ」とか、そういうねじ曲がったようなラヴソングだってすごく痛々しいくらいに刺さる。でも、本当はこのアルバムの一番燃えるポイントは、ギターとドラムとベースと声だけでちゃんと完成形になっていて、それ以上もそれ以下もいらない完璧なバンドサウンドのアルバムになっていることである。ギターもベースもそしてドラムまでもが歌っているような感じで、そこに本物の歌が乗っかっているので凄く重層的な音になっていてそれ故になんか胸を締め付けられる瞬間が多々訪れる。ちなみにモエカさんのヴォーカルのメロディとか、ちょっとなんでこんな風に彼女は歌うこと思いつくのかな、と舌を巻く。2019年の「1999」という限定ミニアルバム

1999/人間だった

1999/人間だった

  • アーティスト:羊文学
  • 発売日: 2019/12/04
  • メディア: CD
 

が名曲だらけで凄く好きだったのだけれども、そのままの勢いでフルアルバムになってしまった、みたいな感じである。やっぱり色々好きだけれどもバンドがバンドの音を出している、というのが凄く大事だなあ、と思うのだった。そしてそれをちゃんとした作りの音でリリースされるのが良いと思うのだ、と思いながらクレジットを見たらやはり吉田仁が引き続き手掛けていて、いや、間違いないな・・・。あ、Salon Musicの新しいアルバムも、まだまだ待ってます・・・。

 

 

Shit, V12

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今年もTシャツまだまだよろしくです!

 

もう新年になって9日も経っていた。9日の間、新たな気持ちで私は生きていたのであろうか。この間のエントリで、2020年の凄く良かった音楽を振り返ってしまったら燃え尽きて真っ白な灰になってしまったようで(結構あんなのでも大変なのだ)ちょっと日数が開いてしまったが年明けからの日々を振り返ってみたい。

 

元日から2日にかけて見た夢のことを実に珍しく鮮明に覚えているから、初夢、というものをほぼ初めて見た、と言っても良いのかも知れない。しかも二本立て。初夢と言えば、一富士二鷹三茄子が良い、と言われているが私の今年の初夢は一淫二アオバ、という何だかどうして良いかわからない感じだった。もう40代も後半に差し掛かって久しいというのに、まだエロい夢や酒に塗れた楽しいAOBA NU NOISEの夢、というのは果たして(個人的には何だか凄くまだまだいける、と前向きになれたのだけれども)どうなんかな・・・。どちらの夢も強烈過ぎてそれぞれ一旦起きてしまったりしたのだけれども、今年の頭からそういうノリ、というのは私の年頭のギラギラ宣言とも合致するように思えるので、そういうことなのだな、と確信してやはり実際にどうなのかはわからないけれども、やはりマインド的にはギラギラ、ということで行きたい。

 

とか言いながら三が日が過ぎ、4日は何となく仕事を休みにして、5日からまた仕事に行ったのだが、まあノーコメントな感じでここまで来た。今年もやっぱりこんな感じか・・・、と呆れたりしょぼくれそうになるのだがギラギラせんといかん、ということで電車で通勤してみたら帰り道猛吹雪で心が折れそうになったりしたけど、寄り道して駅前のデパートの古本コーナーでレコードも扱っていることを思い出し、膨大などうして良いかわからないレコードの山の中からUB 40の「Labour of Love」日本盤帯付き

Labour of Love

Labour of Love

  • アーティスト:UB40
  • 発売日: 1997/03/11
  • メディア: CD
 

 を激安で何となく買って帰ったりしてみた。

 

そんな中で手荒れが年々酷くなってきていて、とくに今年は右手の人差し指、中指が爪の横から指先にかけて乾燥してぱっくり割れてしまう事態になってしまったからキーボードを打つのもなかなか難儀、ということで更新に間が空いていたのだった。とか言っている間にもアメリカ合衆国の首都は無茶苦茶なことになっているし、イギリスもウイルスで大変なことになっているし、日本は日本で一体全体どうなってるのこの国、と思うようなことばっかりで本当に気持ちが晴れない。それに輪をかけて「だから言ったじゃん」的などういう立ち位置で発言しているのかわからないような市井の連中の、止めときゃ良いようなRTとか、なんか自分凄いっす的投稿が目に入ると、本当にもうなんか、絶句する。そういうのをスルーできるような力強さを身につけるべきなのか、それともそういう連中の自滅を心から願うべきなのか、なかなか身の振り方に迷う年明けである。んー、両方、だな・・・。

 

でもそんな年明けでも今年に入ってからリリースされた音源は早くも強烈に良いのばっかりで嬉しい。私がKid Fresinoの「20, Stop It.」とか聴いて喜んでいる姿は昨年には想像もできなかった。

20,Stop it. (初回生産限定盤)

20,Stop it. (初回生産限定盤)

  • アーティスト:KID FRESINO
  • 発売日: 2021/01/09
  • メディア: CD
 

玉出身のラッパー、トラックメイカーの新譜である。私は所謂日本語ラップ、という音楽には滅法暗いのだけれどもこれはちょっと気になってApple Musicで聴いてみて、これはヤバい、となってすぐさまタワーレコードでCDを買ってきたのだった。そんな初のケースだったのだけれどもよく確認しないままレジに持って行ったら税込み5000円でたまげた・・・。いや箱仕様で素敵な写真が何枚も入っていてアートワーク的にも素敵だから全然問題ないのだけれども。強烈な4つ打ちからビートの連打、複雑なアンサンブルのバンドサウンド、ドープなパーカッションのみのバックトラック、カネコアヤノ(!)、長谷川白紙、ストリングス(波多野敦子さんだった)、Skullcrusher

Skullcrusher [Analog]

Skullcrusher [Analog]

  • アーティスト:Skullcrusher
  • 発売日: 2020/10/23
  • メディア: LP Record
 

のサンプリング(!!!)、Seiho、などなど、とにかく物凄い色々な要素が混ざりあって曲毎に結構テイストが違うのに恐ろしいほど統一感があるのは、凄く丁寧なミックスによる重層的な音作り、そして英語も日本語も同じくらい滑らかに一筆書きのようにするりするりと抜群のリズム感で言葉を乗っけていくFresinoさんのラップのおかげ、なのかな。そのどれもがスリリングで入手してからずーっと聴いているのだけれどもいつ聴いてもわくわくするし、人懐っこさにほだされる。決して得意じゃない要素(toeとか)も全然気にならないのはFresinoさんの強烈な突進力のせいなのか。とにかく騙されたと思って聴いておいた方が良いと思う、間違いなく今年重要な1枚になるアルバム。

Lazy Days

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今年もTシャツの年!

 

さて、なんとなく備忘録的に2020年に良かった音楽の話をしたい、と思うのだった。20連発で行きます(と思ったら21枚だったので21連発、で!)

 

Cindy Lee 「What's Tonight To Eternity」

What's Tonight To Eternity [Analog]

What's Tonight To Eternity [Analog]

  • アーティスト:Cindy Lee
  • 発売日: 2020/02/14
  • メディア: LP Record
 

これが2020年一番良かったアルバムかなあ。2020年は以前の音源も初アナログ化 

Model Express [Analog]

Model Express [Analog]

  • アーティスト:Cindy Lee
  • 発売日: 2020/10/30
  • メディア: LP Record
 

されて、年間通じてずーっと彼(彼女)の音楽を聴いていたように思える。ノイズと甘美なメロディと胸を締め付けるメランコリックな感じは上記2枚とも共通しているけれども、「What's Tonight~」はそこにエレクトロビートの乱入まであったりしてぶっちぎり。大体影響を与えた人、に美輪明宏って答えるカナダ人のミュージシャンって相当何だか凄い。

 

Ben Watt「Storm Damage」

Storm Damage 

Storm Damage 

  • アーティスト:Ben Watt 
  • 発売日: 2020/01/31
  • メディア: CD
 

EBTGの(と言わなくてももう良いのか)彼の4枚目のソロアルバム。とは言えファーストとセカンドの間が32年開いたりしているのでここ数年での3枚目、的な捉え方で良いのかも。シンプルなバンドサウンドなのだけれども時折するっとエレクトロニカな音が入ってきたり、何かジャズっぽくも聴こえるけどブルージーだったり、はたまたトラップ的になっていたり、一見そう見えないのに物凄く独特なアルバム。でもやっぱり彼の歌心が前面に炸裂していて泣ける1枚。

 

石原洋「Formula」

formula [zel-022]

formula [zel-022]

  • アーティスト:石原洋
  • 発売日: 2020/02/12
  • メディア: CD
 

もうこちらは私がどうこう言うよりも、こちらのブログを是非お読みになってください。私はこれアナログで買ったのだけれども、針音+雑踏の音の後ろのバンド演奏、ってもう何を聴いているのか、聴くって何なのか、と考えました。

 

Tycho「Simulcast」

Simulcast [解説 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC628)

Simulcast [解説 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC628)

  • アーティスト:Tycho,ティコ
  • 発売日: 2020/02/28
  • メディア: CD
 

これの前作

と対になっているアルバムなのだけれども、Ninja Tuneからリリースされたこの2枚から聴き始めた私のような門外漢でも凄く楽しめる、柔らかく優しいエレクトロニカ的なアルバム。前作ではヴォーカルがフィーチャーされていたけれども今作は同じ音源を利用しながらも全部インストで、なんだろう、郷愁、なんだなあ・・・。

 

Tops「I Feel Alive」 

I Feel Alive [Analog]

I Feel Alive [Analog]

  • アーティスト:Tops
  • 発売日: 2020/04/03
  • メディア: LP Record
 

こんなにすごい名曲しか入っていないアルバム、ってなかなかこの世に存在しないんじゃないか、という怒涛の傑作。80年代のブルーアイドソウル的世界がここまでしっくりくるとは。

 

井手健介と母船「エクスネ・ケディと騒がしい幽霊からのコンタクト」

こんなにギラッギラのロックンロール(広義の)アルバムになるとは思いもしなかったセカンドアルバム。

 

Mei Ehara「Ampersands」

Ampersands<限定盤>

Ampersands<限定盤>

  • アーティスト:Mei Ehara
  • メディア: LP Record
 

その井手健介アルバムの写真撮影したりヴォーカルでも参加している彼女のセカンドアルバム。良い意味でさらりと流れていくようだったファースト

Sway

Sway

  • アーティスト:mei ehara
  • 発売日: 2017/11/08
  • メディア: CD
 

と比べるとより濃くなったけれども、彼女の澄んだ美声って冷静に聴こえるけれども実は凄くソウルフルなんだな、とちょっと多彩になったサウンドのセカンドで気づいた。

 

Charles Curtis「Performances And Recordings 1998-2018」

Performances and Recordings

Performances and Recordings

  • アーティスト:Charles Curtis
  • 発売日: 2020/01/24
  • メディア: CD
 

チェロ奏者の彼のCD3枚に渡るアンソロジーだけれども、ドローンから美しいソロ、チェロ叩いちゃう曲からバンドサウンド、めちゃくちゃヴァラエティ豊かながらもなんか幽玄な音色が支配していてそれが凄く気持ち良い。

 

Aksak Maboul「Figures」 

Figures [Analog]

Figures [Analog]

  • アーティスト:Maboul, Aksak
  • 発売日: 2020/05/22
  • メディア: LP Record
 

まさかこの名義で40年ぶりの新作が出るとは・・・。まあ3枚目に予定されていた音源の完成版、というのもこの間出ていたけれども。

Ex

Ex

  • アーティスト:Various Artists
  • 発売日: 2015/04/18
  • メディア: CD
 

元々Aksak MaboulもThe Honeymoon Killersも「こういう音」というのがない、というか全てにおいて逸脱していた音楽だから、この新作もAksak Maboulらしい、と言えばそうなのだがどこがどういう風に、というのはよくわからない。でも色んな音楽が混ざり合って楽し気で、というところが実にAksak Maboulらしく嬉しい。

 

Aldous RH「Respect 4 Devotion」

RESPECT 4 DEVOTION [12 inch Analog]

RESPECT 4 DEVOTION [12 inch Analog]

  • アーティスト:ALDOUS RH
  • 発売日: 2020/06/05
  • メディア: LP Record
 

元Egyptian Hip Hop、危険なまでに弛緩した緩すぎるブルーアイドソウル名盤。

 

Ann Margaret Hogan「Honeysuckle Burials」

Honeysuckle Burials

Honeysuckle Burials

  • 発売日: 2020/02/28
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

Marc And The Mambas以来、80年代の間ずっとMarc Almondを支えた女性キーボーディストがDownwards(!)からリリースした、翳りありまくりの美しいピアノソロアルバム。

 

DJ Python「Mas Amable」


DJ Python - Mas Amable (Full Album - Official Visualizer)

どうもレコードは3月に再発になるみたいだけれどYouTubeに全部上がってた・・・。ジャケはこんな感じ

f:id:mthdrsfgckr:20210104174533j:plain

で、何だか霞の中のディープハウス、みたいなめちゃくちゃ浮世離れしたほわーんという中で突如強靭なキックが鳴り響く謎の音楽。

 

Einsturzende Neubauten「Alles In Allem」

Alles in Allem -Digi-

Alles in Allem -Digi-

 

ここまで「歌もの+面白いアイディア」というアルバムを出されると痛快。普通に名曲ゴロゴロしているけど、実はここ30年くらいはどのアルバムにもそういう曲、あったじゃん、ということを私たちに突き付けてくるのだ。

 

CS+Kreme「Snoopy」

Snoopy

Snoopy

  • 発売日: 2020/02/14
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

オーストラリア→ドイツ、の2人組によるエレクトロなアンビエントだけれどもフリージャズも入って来てインダストリアルな空気もあって、ただ全体的に暗い、潜るようなサイケデリックなアルバム。

 

The Lemon Twigs「Songs For The General Public」

遂に突き抜けて名曲しかない、サードアルバム。変拍子ありまくりながらも凄くすっきりストレートに聴こえるグラムロック(!)になっているのはこの兄弟の逞しさの証。

 

Laura Marling「Song For Our Daughter」

Song for Our Daughter [Analog]

Song for Our Daughter [Analog]

  • アーティスト:Marling, Laura
  • 発売日: 2020/07/24
  • メディア: LP Record
 

架空の娘に向けて歌われたアルバム。これまでも意外に音楽的に変遷を重ねてきた彼女だけれども遂に色々と歯車がガチっと合わさったかのような名曲揃い。

 

Kelly Lee Owens「Inner Song」

Inner Song [12 inch Analog]

Inner Song [12 inch Analog]

  • アーティスト:Owens, Kelly Lee
  • 発売日: 2020/08/28
  • メディア: LP Record
 

Radioheadのカヴァーも含む、優しさとハードさを合わせ持つエレクトロニックミュージック。この分厚いシンセの響きにJohn Cale参加、とか面白くないわけがない。

 

Kevin Morby「Sundowner」

Sundowner [Analog]

Sundowner [Analog]

  • アーティスト:Morby, Kevin
  • 発売日: 2020/10/16
  • メディア: LP Record
 

やはり曲が良いとアルバムはバシッとまとまるんだなあ、というダウントゥアースな名盤。

 

Alessandra Novaga「I Should Have Been A Gardener」

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こちらで買えます。イタリアの女性ギタリストが故Derek Jarmanにインスパイアされたギターソロアルバム。彼がPVを監督したPet Shop Boysの「It's A Sin」


Pet Shop Boys - It's A Sin (Official Video) [HD REMASTERED]

のフレーズをもとにした曲まであって、かなり何層にも混みあった感じのトリビュート、という印象。Loren Connorsばりの幽玄さ。というかこの時代にDerek Jarmanの話題とかされると、更に彼の声まで入ってる、とかなるともうたまらず飛びつかざるを得ないのだ・・・。

 

Nicolas Jaar「Cenizas」

Cenizas

Cenizas

  • アーティスト:Jaar, Nicolas
  • 発売日: 2020/09/25
  • メディア: CD
 

暗い。アンビエント~クラシック~ドローン~ミニマル、色々言えると思うのだけれども暗い、というのが一番的確な感じかも。

 

Fenne Lily「Breach」

Breach (Indie Exclusive) (Opaque Yellow) [Analog]

Breach (Indie Exclusive) (Opaque Yellow) [Analog]

  • アーティスト:Fenne Lily
  • 発売日: 2020/09/18
  • メディア: LP Record
 

こういう硬質なバンドサウンドで美しい女声ヴォーカル、ってどんな時代でも新鮮且つ気合入れられる。

 

ということで20枚(いや21枚)だったのだが、要は好き勝手に色々聴いてきた、ということである。今年もそんな感じで過ごしていきたいものであるが、何せ時間、これが問題だ・・・。どうなることやら・・・。

 

年末年始は部屋の片づけもやったりしながら色々引っ張り出してたくさん音楽を聴けた。こういう時間が大切だなあ、と痛感しながらThe Flying Burrito Brothersの「Burrito Deluxe」を聴いていた。

BURRITO DELUXE [SACD] (HYBRID CD/SACD)

BURRITO DELUXE [SACD] (HYBRID CD/SACD)

 

The Byrdsがカントリーにめちゃくちゃ接近した「Sweetheart Of The Rodeo」 

Sweetheart of the Rodeo: Legacy Edition

Sweetheart of the Rodeo: Legacy Edition

  • アーティスト:Byrds
  • 発売日: 2003/09/02
  • メディア: CD
 

で活躍したGram ParsonsとChris Hillmanが結成したカントリーロックのバンド、1970年のセカンドアルバムである。ファースト 

THE GILDED PALACE OF SIN [SACD] (HYBRID DUAL-LAYER CD/SACD DISC)

THE GILDED PALACE OF SIN [SACD] (HYBRID DUAL-LAYER CD/SACD DISC)

 

が売れなくて、レコード会社からのてこ入れで人気曲のカヴァーをやれとか言われて色々レコーディングしたけど全部没にして低予算で作ったセカンド、ということでこの時期のGram Parsonsの酒浸り、クスリ浸りでThe Rolling Stonesとばっかり一緒にいたり、というダメダメな状態もあってファーストに比べるとどうしても評価が低いけれどもなんのなんの、そんなにグダグダな状態だったとは思えないスピード感あふれる軽快なカントリーロック(なんて安易な言葉、と思うけれども本当にカントリーとロック、なんだな)のアルバムで、久々に聴いてみたけれどもやはり楽しく聴ける。Bob Dylanの曲やら本家が発表する前だったThe Rolling Stonesの「Wild Horses」とかの消化具合とかを鑑みるに、本当に、たとえグダグダだったと言えども奇跡的な音楽の閃きが感じられる1枚である。Teenage FanclubとかThe Rockingbirdsもカヴァーした「Older Guys」も入ってるし。ところでこのアルバムを最後に抜けたGram Parsonsが大人気なもので、ここまでのThe Flying Burrito Brothersの評価が高いわけだが、彼が抜けてからのアルバムもその後のラストになったライヴ盤も 

Flying Burrito Bros & Last of the Red Hot Burritos

Flying Burrito Bros & Last of the Red Hot Burritos

 

どちらも結局素晴らしいのである、ということもこの年末年始に再確認したので是非皆さんとも共有したい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Hologram

aobanunoise.thebase.in

2021年もよろしくお願いいたしますTシャツを!

 

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 

2020年は本当に大変な年で、楽しいことだけ減って仕事その他に於いては別にリモートやら何やらになるわけでもなく通常+αの日々だったので、健康だったことだけが救い、である。それだけでも良いのでは、とも思うのだけれどもまあそんなに物分かりの良い人間にはまだなりたくない、という気持ちもあるので2021年はもっとギラギラしていきたいものである。

 

DJ稼業もAOBA NU NOISEとcsgbのみ、という感じで少ないと言えば少なかったけれども、配信等によって現場にいない人のお茶の間にまで届いたり、というのが新しい展開で逆に気合が入って、結構新鮮であった。ただ、DJもっとやりてえー、という思いもそんなにない(まあ昔から声がかかれば、というスタンスだったので)ので、色々な人がいるとは思うのだけれども私の場合は、やる時にはやります、というスタンスで変わらず今年も行きたいものである。

 

最近色々な欲も減ってきているのを痛感していて、「なんかめんどくさいから良いかー」みたいな感じになることが多い(レコード欲以外)。故に何だかギラギラするのも大変だ、と思うのだけれども普通に生きながらにして存在がギラギラしているような、そういう大人になっていきたいものである。変にがっつかずに、醸し出すギラギラ感、と言う何だかよくわからないけれども、何となく色々まだ諦めてない人、にならないとな、と思うのだった。そうでもしないと私の場合、抵抗力とか免疫力とか落ちてダメになっちゃいそうなので、ギラギラする、というのは自分を鼓舞するためにも今年の抱負にしたいものである。

 

でも、レコード欲はそろそろ制御したい、と思いながらいるのだけれども、逆にこれまでなくなったら本当にご隠居生活になってしまいそうなので、ほどほどにしながら上手く付き合っていきたいものである。それが一番難しい、と言う話もあるので、多分その斗いを続けているうちに1年とかあっという間に終わってしまって、来年も同じ時期にまた同じようなことを書いてそうな気もするのであるが。

 

The Horrorsの「V」とかを突然また聴きたくなって聴いているのであった。

V [12 inch Analog]

V [12 inch Analog]

  • アーティスト:Horrors
  • 発売日: 2017/09/22
  • メディア: LP Record
 

今んとこ一番新しいアルバムであるがもう3年以上前なのか。そろそろ新譜も聴きたいものだなあ、とか思うのだが。この5枚目に至るまで結構色々と音楽的な変遷を繰り広げてきた彼らであるが、ガレージロックからシューゲイズにシンセヘヴィな音からエレクトロニカに、と普通のスタンスで色々やって来ててどれも違和感がなかったのだけれどもその集大成がこのアルバムなのかな、という感じがする。Paul Epworthのプロデュースも良い感じだけどバンド自体が逞しくなったのか、インダストリアルっぽいノイジーな側面も加わったけれどもどこか人懐っこい美しいメロディもより存在感を増しているし、バンドサウンドであろうとヘヴィな打ち込みであろうと、なんかブレない核のようなものがしっかりと感じられるから、こんなに色々な音が入り乱れるアルバムなのに凄くシンプルに聴こえるのかも知れない。ちなみにラストの「Something To Remember Me By」とか2010年代を代表する名曲だよな、と久々に聴いて思いを新たにしたのだった。