There Is A Bed

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!
 
前回の更新から1週間近く経ってしまって、もう6月になってしまっていた。5月は連休が終わった、という絶望感に苛まれたまま1か月を終えてしまった気がする。
 
この1週間はひたすらドタバタと仕事をしながら日帰りで東京出張、なんていうのもあって1年ぶりに上京したりした。しかし秋葉原で仕事をしてから、私の本業のために新宿に行き御茶ノ水に行き、というスケジュールだったのでまあ慌ただしいと言えば慌ただしかった。
 
でも、お店で探していたレコードを4枚くらい発見、とかいうこの令和の、インターネットの世の中では俄には信じがたいことが新宿では起きたので充実、であった。あと日本人レコードコーナーが、どの店舗でも大体より一層拡充していて、私の好きなニューウェーヴとかノイズ・アヴァンギャルドとかいう日陰コーナーは狭くなりつつあって、まあ逆に探しやすくて良い、のかもしれない。
 
という平和な話だけをしながら暮らしていきたいものなのだけれども、どうも世の中嫌なことが多くて、どうしてこんなことをほっとけるのかな、とかどうしてそういう方向に行くのかな、とかどうしてそういうことを、という感じのことを毎日ニュースを見ながら考える。それは世界中でもだし、日本でもだし、皆生きていたくないのかな、もしくは他人が平和に生きているのが許せないのかな、とか本当に素朴に思うことだらけなのだけれども。多分人間色々進化したつもりになっていることの代償として、想像力を失ってしまったのかな。でもそれは昔からなのかも知れなくて今に始まったことではないのかも知れないし、もともと人間自分さえ平和ならば他人を攻撃したい生き物なんだな、ということをこのネット上でのやり取り花盛りな昨今よく感じるので、ある意味、人間らしく生きているんだな、皆、ということなのかも知れない。なんか後天的に色々身に着けて人間生活って成立しているようにずっと思ってたんだけどもな。
 
でも少なくとも若い人がちょっとでも心配なく暮らせる世の中になってもらいたい、とジジイども(そうジジイ、なのだ)が好き勝手やってる世の中で切に願うのだった。一応仕事がら、柄にもなくそういうこと思ったりもする昨今なのよ。私ですらそんなこと思うくらいの体たらくなんだから、世の中、かなりどうかしている。
 
ここに来てMarc Almondの「Mother Fist」を安かったからってアナログで買ったりしている私もどうかしている。

87年リリースのアルバムである。彼の場合Soft Cellと並行してThe Mambasやってたり、それ以降もソロと言えばソロなんだけれどもバンドの名前がちゃんとあったりしていて、これはThe Willing Sinnersとのアルバムである。ソロ3枚目、と考えられるのかな。Virginからの最後のリリースとなった今作は誰が何と言おうと彼の最高傑作である。もうジャケからして炸裂しているが、内容も暗い輝きを持ったメランコリックな楽曲がぎゅうっと詰まった1枚である。ムード歌謡一歩手前的美メロを美声で、というと陳腐な感じがするやも知れぬがそれを高次元でやるとこうなる、という見本なわけだが、歌詞も含めて濃密に妖艶すぎて窒息しそうなくらい、である(誉め言葉)。タイトルはカポーティの作品から取られこのアルバム自体も彼に捧げられてて、最早ツッコミようがないくらいに完璧な世界観、ってやつである。無人島に持って行くレコードは?と聞かれたらこれ、って答えます。

Heavenly Bodies

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!今日の仙台は真夏日、ということで暑くなってきてAOBA NU NOISEのTシャツが必要、ということでよろしくです!
 
金曜日のcsgb、ありがとうございました!GINくんの熱いアナログセット、オモテさんの丁寧なつなぎの4つ打ちセット、どれも最高でしたし、オモテさんをGINくんと罵倒したり、と非常に充実していました。私も棚からレコードを出さず、基本外に出ている新入荷コーナーからだけつかんで持ってきたので、いざやってみると結構大変でしたが、楽しくやれました!来月も17日くらいにはやる予定ですのでよろしくお願いいたします。
 
さてDepeche ModeのAndy Fletcherが亡くなってしまって、なんだかんだで長い付き合いで追いかけてきているバンドなので大変にショックであるが、これからDMはデュオになってしまうのであろうか。音楽的には何ら変わらないだろうけれども、なんかちょっと、しっくり来ないものである。いやー、なんだか、なあ。
 
という感じの昨今であるが、iPodが生産終了、ということにも地味に衝撃を受けているのであった。
 
というのも先日iPhoneを機種変更した際、この間まで使っていたXRは送って下取りに出さないと月々の支払いが発生する、とか言われてしまった。そのXR以前に使用していたiPhone7をiPod代わりにして車で使っている私としては、今回の機種変更によりXRをiPodにしょう、と考えていたわけである。
 
その目論見が崩れてしまって、うーん、とかソフトバンクショップで悩んでいたわけであるが、その様を見たソフトバンクの女性スタッフが、今iPod代わりの7が壊れたらその時はiPodを買うというのはどうでしょう、とか提案してきて、いやそれがちょっとな、と思っているから悩んでいるんだけど、とか思いつつなるほどな、ということでXRをこないだ下取り用に送付して、依然としてかなり古くなりつつあるiPhone7をiPod代わりに使っている次第であった。
 
でもさすがにちょっと不安なところもあるので、iPodtouchかな、余計なもの付きすぎているけど、とか思い始めた矢先にiPod生産中止、となってしまって色々混乱して、さかのぼってソフトバンクスタッフに苦情の電話でも入れるべきか、とか狼狽してしまったが、それはよくいる単に文句言いたいだけの老人、なのでしていない。もちろん、しない。
 
たいていの人はスマートフォンで音楽を聴くからもうiPodがあっても意味がない、ということなんだろうけれども、スマホスマホでもちろん他の用途にもバキバキ使うわけだから、音楽聴いているときにたとえば電話しなきゃなくなったり、音声の出るInstagramの投稿とか見たりする時とかなんだか何が何やらで落ち着かないんじゃないだろうか・・・、とか思う人がもはやいないから、こうやって音楽プレイヤーとしてのみ別口でiPodを持とうという人がいないから、生産中止になるんだろうな、ということは重々承知している。
 
しかしiPodには振り回されっぱなしだったな。最初のnanoに始まり、それが発火する、というリコールで送る羽目になったら別のnanoが返送されてきて、それがどうにも嫌だったから古いiPodClassicを知り合いから買い、それが全く使い物にならず、そうこうしているうちにストリーミングの世の中になり、機種変した古いiPhonewifiでつないでiPod代わりにして、とあっちに引っ張られこっちに引っ張られ、とかやっているうちにこんな、iPodが消える世の中になってしまった。っていうかそろそろ付き合いきれないので、もういい加減にしてほしいものである。
 
でもなんだか機械に左右される生活、って普通のことになってきているんだな、なんだかな、とか思うのも昭和生まれだからであって、世の人々はそういうことも全く思わずに淡々と暮らしているのだろうか。まあ、昭和生まれは先日はレコードでDJをし、今日もレコードを注文し、CDをセヴンイレヴンで受け取り、レコードでDeath Bellsの「New Signs Of Life」を聴いたりしている。
New Signs of Life

New Signs of Life

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先日、「最も空しく、哀しくなるウェブページ」ことタワレコのアウトレットコーナーを、あんなに焦って定価で買ったレコード群がこんな値段に・・・、と涙をこらえながら見ていたらたまたま買っていなかったこのアルバムを激安で発見したので、買って聴いている(たまには涙が乾くこともあるのだ)。オーストラリア出身のバンドのセカンドアルバムで、DAISレーベルからのリリースである。DAIS、Cold ShowersだのDeath Of LoversだのPrivate Worldだの、こういうバンド多くて(もっと言うとDrab MajestyとかVR Sexとかも)こんがらがったのでスルーしていたのだが、これが一発で「嗚呼、こういう音楽が私は好き・・・」と泡吹いて気絶する音である。80年代にポストパンクやらネオサイケやらゴスやらポジパンとか言われたバンドがどんどんメジャー化していって、結果、スケールのでかいUK版産業ロック一歩手前な音楽性になったりしていたわけだが、その成れの果ての音を今出している感じ、というまあ個人的にはたまらない名盤なのであるが果たして、アウトレットコーナーに初回のカラー盤で残っていたりするわけだから察し・・・、という感じもする。しかし本当に実はタイトなバンドサウンドに良い具合に力強いヴォーカル、今は2020年代なのか、と問わずにいられないサウンドとリフを奏でるギターに時にシンセ、時にサックスまで加わり、全9曲、隙のないアルバムである。でも一周回って(いや、3周くらいか)こういうのが新鮮に響く時代、でもあるのだろうか、と思うのであった。私はたぶんずーっと昔からずーっと未来まで、こういう音には反応し続けざるを得ないのだな、しかし・・・。

 
 
 
 
 
 

Happy Happy Happy

csgb Vol.87 2022年5月27日(金)20:00~@ Monet

入店: 2000yen(1D)

Guest DJ: Masaya Omote, GIN

DJ: shinshin, 5atoru, tdsgk

GINくん、そしてオモテさんと共に楽しくやりたいと思います!選曲は、明日の自分に期待!

 

aobanunoise.thebase.inあkk

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!暑くなってきたのでAOBA NU NOISEのTシャツが必要、ということでよろしくです!
 
昨日久々に地上波の音楽番組を観ていたのだが、そうかこの世はこういう世界になっているのか、と非常に新鮮だった。
 
もちろん「新鮮=良い」ということではない。本当は色々思ったのだけれども、あんまり年取った人がギャーギャー言ってるのは醜いのでそっと心に秘めておこう、と思った。T〇k-T〇kとかいうSNSはなんか、「自分今面白いこと・可愛いこと・かっこいいことやってるから見て見て、自分が主人公」という感じが見てて本当になんか萎える、とかポ〇ノグラ〇ィティみたいなのがなんでこんなに長いこと活動できているのか本当に不思議、というかどんな力が動いているのか、とかそういうことは心に秘めておいた方が良いですよ、皆さん。
 
・・・なんかテレビ観てわーわー言っている内容が続いているが、たまたま私とテレビの巡り合わせが悪かったのかもしれない最近。と言うか、私個人としてはテレビ、家になくても良いんだけどな、と最近とみに思うようになっている。まあ、思うんだけれどもこの間のチェコの「ビロード革命」についてのドキュメンタリーとか久々に感動するものだったし、「クイズ脳ベルSHOW」は必要だし、まあうまく付き合っていかないとな。
 
とは言え、そんなに日頃からテレビとはべったりではなく、どちらかと言えばSoft Cellの「Happiness Not Included」とかにべったり、である。
*HAPPINESS NOT INCLUDED [YELLOW VINYL] [Analog]

*HAPPINESS NOT INCLUDED [YELLOW VINYL] [Analog]

  • アーティスト:SOFT CELL
  • ADA/BMG RIGHTS MANAGEMENT
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2年前に拡張再発された前作

CRUELTY WITHOUT BEAUTY

CRUELTY WITHOUT BEAUTY

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の時は、遂に復活、みたいな感じで大興奮でしたなあ。しかしてその後「Soft Cellやると自分とDave Ballの良くない面が出てきてしまってやりづらい」的なMarc Almond様の発言もあってしばし何もなかったけれどもUKでの最後のライヴ、という2018年の公演と(しかし何事もなかったかのようにその後も普通にUKでもライヴしてるけど)その時期の新録とか箱とか色々あったから今回の新作もそれほど驚かず、出るべな、と思っていた1枚ではある。しかしそれでもこの名義では20年ぶり(!)って、復活作がついこの間のことと思っていたのに・・・。しかしやはりSoft Cell名義ではSoft Cellの音楽、になっているのである。ジャケのチェルノブイリ原発付近の廃墟となった遊園地からしてもう一気にその世界、なのであるが歌詞も皮肉、怒り、悲しみ、孤独、そしてダークなユーモア、というSoft Cellならではの展開の中に年齢を重ねたことによる新たな視点、というものまで加わって結構、ツラい。ツラいけれども、「発明」とも呼べた簡素な初期のバックトラックからかなり進歩を遂げてはいるけれども基本的に無機質なDave Ballのトラックに、より一層粘っこくなったMarc様の、若干低めにはなったけれども変わらぬ美声が絡まれば、またしても今一度、暗い快楽の園行きの特急列車が発車するのであった。いや、何言ってるかよくわからないと思うのですが、要は悪いわけがないのである。ちなみにフィジカルフォーマットはリリースが延びに延びて、その間に収録曲のPet Shop Boysをフィーチャーしたヴァージョンなんてのも生まれてしまってデジタル版ではその派手なシンセも入った共演ヴァージョンも聴ける。Soft CellとPSB、40年近く前のBronski BeatとMarc様の共演と同じくらい、ゲイディスコ界隈のみならずマジで夢の共演だなあ、と感涙に咽ぶのであった。

I'm Still Waiting For My Time

csgb Vol.87 2022年5月27日(金)20:00~@ Monet

入店: 2000yen(1D)

Guest DJ: Masaya Omote, GIN

DJ: shinshin, 5atoru, tdsgk

GINくん、そしてオモテさんが出ます!福井県は揚げ物の消費量が日本一、ということでそこらへんを福井出身のオモテさんに確認したりする夜にもなるかと。よろしくお願いいたします!

 

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白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!昨日も私はフツーにAOBATシャツ着て本当は休みだったのですが仕事行って、人生相談とか欠員補充とかやってました。オンでもオフでいけます、よろしくです!
 
ところで今日はお昼においしくしらす丼とか食べていたわけだが(大体食べ物の話が多い拙ブログである)、その食堂のテレビで大柄な女性タレントにおまかせする番組をやっていて、なんだっけ、4000万以上だか誤って入金された男の人がなんやかんやあって逮捕された話を延々延々やっていて、なんだか下らねえな、と思ったのだった。だって卒業アルバムの文章とかほっくり返していったい何になるんだろう・・・、と凄く空しくなってしまうのであった。そんなことよりさあ、と言いたくもなるのだけれどもまあ、別にそれはどうでも良い。
 
というかそれ以上に私がこの事件に関して、そしてその報道に関して凄く個人的に嫌なのは大体「自分だったらどうするかな」と考えさせられてしまうから、なのかも知れない。大体昔から「宝くじ当たったらどうする」とかいう話題とか、熱狂的に考えて盛り上がってしまって、結局何も現実では起きていないことを改めて認識してめちゃ凹む、というパターンなので、今回の件も、もし自分の口座に急に振り込まれてたら・・・、とか考えたくもないのに考えてしまう自分がいて、しかも結構リアルに考えてしまって、結果何も起きていないわけだから凹む、ということをさせられるから、なのかもしれない。いや、100%そうだ。
 
しかも最近隙あらば金をむしり取っていこうとするようなノリを感じるような出来事が多くて(ソフトバ○クでアップ○のiPhoneを機種変更したり、地元の中古盤屋のバカみたいな値付けを見たり)、はああ、となっていた矢先でもあるし、節約術とか倹約術とか、そういうのを色々ここ最近の物価の上昇に呼応してよく目にするようになっていたりするからより一層、なのである。何だかもうよくわからないけれどもこうなったら国民全員に4000万くらい誤入金してもらいたいものである。16兆円だかを溶かすことのできる政府ならなんとかなるんじゃないかな。
 
Biff Bang Powの「The Acid House Album」を聴いている。
The Acid House Album

The Acid House Album

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1989年リリースのコンピレーション、である。この間CD6枚組のボックス

を何故か買ってしまって今俄にまた盛り上がっているのであった。いや、確かに未発表とかいっぱい入ってるけどBiff Bang Pow、全部あるじゃん、というのについ、勢いで・・・。Biff Bang PowといえばCreationレーベル社長のAlan McGeeのバンド、なわけである。レーベルの社長がバンドやっててそれを自分のレーベルから出してて、って何てクールなのかしら、と当時から思っていたけれども、80年代のUKのインディバンドってこうだよな、という見本のようなサウンドでまあ、本当に最高である。89年はちょうどバンドの転換期、これ以降はAlan McGeeのソロみたいな感じになるので、バンドとしての彼らをまとめた好コンピ、である。既発と未発がまざったちょっと半端な印象は拭えないがレーベルもバンドもノっていた時期のドキュメントとして非常に良い。歌心、とでも呼べそうなものが充満した楽曲だらけで、これ以降の展開も勿論良かったけれども、それをタイトなギターバンドサウンドでやってるのがまた、良いんだよねえ、というダメな感想でまとめたい。しかし私、アナログで聴いているのだけれどもアナログはジャケが全部違うんだよね(CDは上のジャケ写)。そこら辺も何だかこのアルバムが愛おしい理由かも知れない、カビやすい材質で困るんだけれども・・・。

 

あとタイトルは別に音楽ジャンルの話ではなく、クスリの方への言及、らしいです。Creationは80年代末と90年代初頭のノってる時期はクスリの方もノってたみたいだからなあ、

この映画とか

この本でもめちゃくちゃ言われてたけど。

 

Anima

csgb Vol.87 2022年5月27日(金)20:00~@ Monet

入店: 2000yen(1D)

Guest DJ: Masaya Omote, GIN

DJ: shinshin, 5atoru, tdsgk

4月はcsgbはお休みしておりましたが、今月はあります。久々のGINくん、そして思えばAOBA NU NOISEのごく初期メンバーでもあったオモテさんが出ます。私は最近もうなんだかよくわからない音楽ばっかり聴いてるんですが(今に始まったことではないけれども)一度整理して臨みたいと思います、よろしくです!

 

aobanunoise.thebase.inあkk

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!2022年はAOBAやりたいので、その際には是非皆様このTシャツ着用の上でご参集いただきたい!
 
昨日は午前中、寸分の隙もなく仕事をしてそのまま出張に出かけて14時半まで拘束、ということで全く昼食を取る時間が取れなかった。
 
いや、人それぞれでそれを自慢したい人もいるだろうし、いや自分昼食取らないんで、とかいう人もいるだろうけれどもそういう話はひとまず置いておいて、私はそういうのが耐えられないのですよ、ということをまずは言っておきたい。なんか、ネットとか見てるとそもそものスタンスが違う人々がわーわー言い合ったり不毛な論争(以前の口喧嘩)しているのをよく見るので、そういうのめちゃくちゃ下らないと思うし、本当に時間の無駄だと思うんだよな。
 
話がずれた。拘束を解かれた時にはもはや空腹を通り越して無になっていて、なんだかあんまり腹も減ってないや、という気がしたので(朝6時半から何も食べてないのだから腹減ってないわけないのだが、腹減り過ぎるとバグるものである)ふらふらと仙台駅のあたりを歩いていると、以前テレビで紹介されていたサンドイッチ屋さんが営業しているっぽかったので、時間も時間だし軽めの遅い昼食で良いか、とそこによろよろと入り、キューバサンドを注文した。
 
これが美味しすぎて涙が出た・・・。物を食べて泣く、なんていうのは取り調べ室のカツ丼とか(これは都市伝説みたいなものか)、あとはなんか漫画の世界、もしくは宗教、とかいう認識だったのだが、「美味い・・・」と感動して涙が出た。もちろんバグった空腹具合もあったのだけれども、パンのカリカリ具合もチーズとポークの溶けあい具合も、付け合わせのレタスも全てが完璧に美味しくて、こんなものが世の中にあったのか、と新しい神様を発見したような気持ちになって、憑き物が落ちたような感じで店を後にしたのだった。
 
キューバサンド、本当に美味しかったなあ・・・。ただ、唯一の誤算としては限界突破の空腹でバグっていたお腹がキューバサンドで正気を取り戻して、おいめっちゃ腹減ってんだけど、とキューバサンド食べたばかりなのにぐうぐう鳴って、すぐに空腹感に苛まれたことだろうか・・・。
 
Vladislav Delayの「Anima」がアナログで再発されたので聴いている。
Anima [Analog]

Anima [Analog]

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2001年リリースのサード(なのかな)アルバムである。当時結構話題になっていて、(雑誌『FADER』あたりとかだったかな・・・)私もご多分に漏れずこのアルバムで初めて彼の音楽に触れたのであった。この後も八面六臂の大活躍で現在も本当に面白いリリースを続ける彼であるが、私、当時買ったCDは多分まだ持っているはずなのだけれども、今回はアナログで1曲追加だし、ということで久々に聴いている。CDだと62分で1曲、と言う感じなのだけれどもアナログでは3面に分けられていて、それがまた非常に新鮮で良い。ダブの影響が大きいエレクトロニカ、と言えるような緻密な音楽なのだが、同時にミュージックコンクレート的にランダムに音が並んでいるような側面もあって、ビートも何もかも、結構「割り切れない」音楽である。それをダブ的音像でまとめ上げた、ということで結構後にも先にもない感触は、アナログで聴いても全く変わらず、リリースから20年以上経っているけれどもめちゃ面白い。ボートラの、ダブマナーによる「Version」も、言葉にすると阿呆みたいだけれどもめちゃくちゃかっこいいので、今回の再発、ジャケも当時のままだし、嬉しい一発、であった。

 
 

Interference

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!2022年はAOBAできると良いなあー。その際には是非皆様このTシャツ着用の上でご参集いただきたい!
 
私の数少ない趣味と言えばブックオフに行ってレコードとかCDとかを見て、時間があってまだ読んでないのがある場合には『ゴルゴ13』をちょっと立ち読みして、というものである。
 
大体は仕事が終わってからちょっとだけ、と夕方か夜にブックオフに行くことが多いのだけれども、たまに仕事が休みの日には昼間に行ったりすることもある。
 
先日も休みの日にちょっと時間があったので、どれ何か新入荷でもあるかのう、とブックオフのレコードコーナーに行ってみたら先客の年配の方が、片手を広げてつかめるくらいの枚数のレコードを棚から引き出し、1枚1枚舐めるように見てそれを戻し、また隣のレコードも片手でつかめるくらい引き出して舐めるように見て、ということをずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっとやっていたのでまったくレコードを見ることができずに断念した。
 
では気持ちも新たにCDでも、と思ったらまた別の先客の年配の方が、CDでも不思議なことに同じように引き出しては舐めるように見てまた戻して、なんなら周囲とか下の方にCD無造作に置いて、とかやっていたのでその日はもう何も見ることができずに終了、であった。
 
もし私があと20年後も生きていて、まだブックオフがあって、そしてまだCDとかレコードとかを取り扱っていたら、かなりの確率でブックオフで、今と同じようにCDとかレコードとか見ることしているだろうと思うのだけれども、その際には引き出して舐めるように見る、ということはなるべく避けたいものだ、と思うのだけれどもやってるのかな、20年後のtd翁も。気をつけないとな・・・。
 
と、波風立てることや炎上を避けるために言葉を選んで冷静に書いてみた。結構内心、ぬおお(以下略)、とか思っていたのだけれども。まあ、Loopの「Sonancy」を聴いて心穏やかに過ごそう。
Sonancy [Analog]

Sonancy [Analog]

  • アーティスト:Loop
  • Cooking Vinyl
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Loopの新作、であるってLoopだよLoop!!!!!!!!!!!!!!!!!!と冷静さを失いそうになりながらいるのだが、32年ぶりの新作である。前作は高校に入学してすぐくらいのリリースだったなあ。

Gilded Eternity

Gilded Eternity

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勿論Loop解散後、Robert HampsonはMain名義だったり個人名義だったりで、音響彫刻とも呼べるような深い深い音像の作品をたくさんリリースしてきてそれは本当に最高だったわけである(他メンバーの短命だったHair & Skin Trading Co.というバンドもあった)。2013年にLoopが復活して2015年にLoop名義でEPが出て

Array 1

Array 1

  • Cooking Vinyl Limited
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それからも大分時間が経っていて、オリジナルメンバーもRobert Hampsonしかいない(ブリストルのThe Headsのメンバーとかいるらしいけどメンバーのクレジットがよくわからないんだな)のだけれど、わくわくしながら針を落としてみたら展開の少ないヘヴィなギターリフに相変わらずの呪いのようなヴォーカル、というLoop節で震えるほど感動した。感動したが、今までのLoopと同じ、という感じではなく結構整理されスピード感があって、明らかに手触りは過去の諸作と違う(デジタルな処理が結構効いているのか)のに、この謎めいたヘヴィでサイケデリックな感じが健在で、おおやはり真髄を見せつけられている!という興奮をもたらす感動具合、であった。ってまあ性質の悪い愛好家のコメントで申し訳ないのであるが。しかし、某ディスクユニオンの夜割で中古品3%オフのタイミングがあれば夜な夜なLoopの諸作を検索しまくっていた人間なので、おわかりの通りLoopへの思いは決して冷めることなくずっと熱いままだったわけである。それに応えてくれるこの新作!ということでまあ泣いてます。

A Place We Once Walked

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!2022年はAOBAできると良いなあー。その際には是非皆様このTシャツ着用の上でご参集いただきたい!
 
4月29日(金)
前日の仕事からの帰り道に、家の前の狭い道路で2件も交通事故が発生していたので、運転、気を引き締めないとな、と思いながらの連休スタート。街中で母の日にあげるものを探したり、中華料理を食べたり、という日。肌寒い日だったので夜はコチュジャン鍋を作成して食す。
 
4月30日(土)
Pillows and Prayersにお越しの皆様、ありがとうございました!4月のcsgbに代わるものとして、早い時間からだし、連休のこんな時には血気盛んな皆さんはフェスとかキャンプだろうし、最早緩く皆でああだこうだ言いながら音楽でも聴こうぜ7インチでよ、と腹を括って臨んだが蓋を開けてみれば新しい出会い(しかも国境を越えた)もあり、多数来客もあり、酔客もあり、という展開で、意外にガッシガシのイヴェントになってしまって凄く面白かった。5月はcsgbになる予定なので、また忘れた頃にピロプレ復活、かな。
 
イヴェント終わってから友人たち(1人は濃い目のハイボール連続で完落ち)を車で送ってから、今日は昼にたくさん食べたから全然お腹空かないぜ、と運転していたら急に度し難いほどの空腹に襲われ、急遽帰宅途中の閉店30分前マクドナルドでご飯チキンタツタだかなんだかというものを食べる。美味であった。
 
5月1日(日)
昼食にカレーを食べたが、インスタグラムを見たら友達とその店でニアミスだったようである。そして散髪。次の散髪が色々な都合が重なって8月になる、ということで史上最短の頭になる。ちなみに5月5日現在、いまだに鏡で自分を見てハッとするくらいなので、相当短い。昼にカレーを食したにも関わらず夜は鶏肉とナスのドライカレーを作成して食す。
 
5月2日(月)
映画「スパークス・ブラザーズ」を観る。この映画の渋谷でのロケの際にHMVレコードショップで私はたまたまメイル兄弟と遭遇していて、そこでの撮影の様子もめちゃくちゃ面白かったので収録されてるかな、と期待したがHMVレコードショップでのシーンはなかった(ソフト版の特典映像らしい)。こうしてみると私は80年代までのSparksのレコードは大体聴いてて、そして今手元にあんまり残っていない、ということが判明したので本当に反省することしきり。Sparksが好き、というかSparksのこの時期とかこの時期が好き、と言わなければいけないな、という気づきがあった。当時の映像でキャプションとかなかったがBilly Idolが「No.1 In Heaven」
No.1 In Heaven(紙ジャケット仕様)

No.1 In Heaven(紙ジャケット仕様)

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をいいね、とか言ってて盛り上がった。でもこれはめちゃくちゃ良いドキュメンタリー映画で、何故かというと全部を説明しないが故に、こちらが「わかった」という気持ちにならない。したがって自分で補完すべく聴いてみよう、いう気持ちにさせてくれるので、エドガー・ライト監督が良い仕事をした、と言えるであろう。あと字幕監修が岸野雄一さんなので完璧だった。

 

その後高校の同級生飲み、という名称も似つかわしくないような、振り返りとは無縁の現在進行形飲み会。主にトレーニングとレコードとBob DylanMilli Vanilliと猫の話題など。帰り道歩いていたら、10年間履いた靴が、ソールがはがれ且つウェルトもブランブランになって崩壊。しばし呆然。最近12年間履いた靴もウェルトがブランブランになって崩壊したばかりなので、そういう時なのか。

 

しかし思えばこの日壊れた靴は円高の際にハワイの免税ショップで、まあ買えるな、という値段で買ったコール・ハーンのルナー・グランドなのだが、今もう買えない値段なんじゃないか、そもそも同じものももうないだろうし、と暗い気持ちに。

 

5月3日(火)

18年使っている冷蔵庫がある日壊れたら困る、という思いの元に家電量販店に下見に行く。あれ、我が家で使ってるサイズってこんなだったっけか・・・、と戸惑う、めちゃ高騰した冷蔵庫群に呆然。中古で買った俺の車の車両本体価格くらいじゃないか。

 

とか思いながら小籠包をお昼に食べていたら隣のテーブルに偶然Freetempoくんご一家がいて、久々の嬉しい再会。仙台ならでは。

 

帰りに生協に寄って、それから実家に行って母に色々渡したりとかして、夜は安くなっていたタコの刺身を使ってアヒージョ風鍋を作成して食す。キャベツを物凄い勢いで消費。

 

5月4日(水)

数日前からコンタクトレンズの調子がどうもおかしく、見えづらさも感じていた昨今だったので清水の舞台から飛び降りて新しいのを作ろうと今しているコンタクトレンズを作った店に行ったら、その店が眼科もろともなくなっていた。しばし呆然。

 

その後調べたら移転していてまあまあ近くに新しくできていたのだけれども、水曜日は併設の眼科が休みで新しくコンタクトレンズを作れない、ということが判明しさらにしばし呆然。しかし私ハードのコンタクトだからかなりルースに何年か1回新しく作る際にしかコンタクト屋さんとか行かないのだけれども、コンタクト生活25年で行ってみたらお店がなくなってた、という事態がもう4回目だな。

 

気を取り直してビールを土産に馴染みの古本・中古レコード屋に行ったら、お客さんとして来ていた私の元レコード店の同僚とこれまた嬉しい再会。聞けばあまりにも酒の事故がここ数年多かったので酒を辞めた、という。一方店主は既に酩酊状態で、コンビニに途中買い出しに行くも財布を忘れてそのまま戻ってきたり、そして同じことを何度も繰り返すミニマルモードになっていて、嗚呼酒には気をつけんとな、と気を引き締める。

 

5月5日(木)

と連休をふり返り、もう終わりか、と絶望モード。実はここまで書いていなかったが4月29日から既にあと何日後には連休終わっているのか、とずっと絶望はクレッシェンドしてきていたので、今日そのクレッシェンドがフォルテッシッシモまで高まっている、ということである。とくに行楽らしい行楽はしていなかったけれども、休みである、というだけでありがたかったものである。

 

しかし連休中も変なことしやがる連中は世界中にいて、とくにユーラシア大陸とか半島とかの奴らはなんかひどい目にあって目論見が挫折すれば良いのに、と切に願う。そして毎日朝テレビを観ていたのだけれども、なんか「こういうの面白いと思ってるんだろうな」とか「うるせえな」とか「何様じゃ」という感想が口をついて出るばかりで、本当にちょっと世の中どうかしている、のか私がどうかしている、のかずっと考えながらいた。まあ多分両方かな・・・。

 

あとセックスの面でもジェンダーの面でも「性」というものについて色々考える機会が多かった。(多分)男性として私はここまで生きてきたのだけれども、この国で男性として長く生きてきていると気づかなかっただけで、ちょっとどうかしているよな、ってことに気づかされることが多いんだよな、最近。

 

今日はコンタクトレンズを作らねば、という決意のもとRoger Enoの「The Turning Year」を聴く。

ターニング・イヤー

ターニング・イヤー

  • アーティスト:Roger Eno
  • Deutsche Grammophon
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お兄さんのBrianとの共作

Mixing Colours -Expanded-

Mixing Colours -Expanded-

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に続いてDeutsche Grammophonからの新作、である。お兄様に関してはかなりヘヴィに私は大好きだけれども、弟さんに関してはAll Saintsレーベルからの作品とか、あまり心惹かれなかったな・・・、でも「Voices」 

Voices

Voices

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とかは確かに昨年よく聴いてたな、というライトな愛好家である私であるが、今作はピアノとストリングス等のシンプルな作風ですごく良い。どちらかというとかなりRoger Enoの音楽って抒情的で、それがちょっとトゥーマッチだな、と個人的に感じる時があったのだけれども、今作は空間が結構あって、心底リラックスできるような、そういう音楽である。彼の持ち味の抒情的な感じもちょうどよく、ずーっとひたすら繰り返して聴いていても飽きない。故にここ最近毎晩ずっと聴いているのであった。