Master's Hands

告知です!

AOBA NU NOISE〜BAND、ROCK、HOUSE、TECHNO、MINIMAL〜 1/31(SUN)OPEN 20:00~ @ CLUB SHAFT ADV \1500(1D) DOOR \2000(1D)

Guest Live Act / you got a radio! (TOKYO) http://www.myspace.com/yougotaradio http://yougotaradio.com/

JUNKEY BUSINESS http://www.myspace.com/thejunkiebusiness

Live Act/ -W-(Waikiki Champions), runny stools×雨先案内人, M-KODA

DJs/ BOW, SISINOBU, EVOL(Love records), RAMBO, ☆

今回は21時過ぎと22時からの2セットです!やはりEVOL祭りだったか・・・。最近(否、今に始まったことでは全然ないんだが)EVOLの2人とも聴いてるのがめちゃめちゃにばらばらなんですが、多分何故か毎回不気味な統一感のある選曲になっているような気もするので今回もお楽しみに!と大きく出ましたが、もしよろしかったら遊びにいらしてください!ゲストライヴも2組ありますし。

さて、こないだもやしラヴァーの嘆きをこちらで表明したわけだが、あの時もやしがなかった悔しさに負けずにこの間もやし鍋を作ったのだった。

とは言え、そもそももやし鍋とは何か。それはNHKテキストの『きょうの料理』でケンタロウが紹介していたレシピなのである。で、これが最高なのである。鳥もも肉を一口大に切り、熱した鍋にごま油を入れて焼き色ががっつりつくまで鶏肉を焼き、その後にんにくのみじん切りを投入し、香りが出てきたら水、酒、ナンプラーを投入し煮立たせ、その後火を弱めアクをとりながら7,8分煮る。で、塩、胡椒を入れたらもやしを投入して、火を止める。以上で作業の95%が終了、というこれまた簡単な、3歳児でも作れそうな一品である。

しかしそのシンプルな料理もオイスターソースとナンプラー、砂糖、七味唐辛子、しょうが、にんにく、ごま油を混ぜ合わせたタレをかけつつ食べることで世界が一変するのである。もやしが最初のうちはしゃきしゃき、その後熱が完璧に通った状態になってしんなり、という2種類の味わいが楽しめる、というのがまずもやしラヴァーとしてはたまらないのであるが、このタレがまた全体を引き締めてくれ、更に味わい深いものにしてくれるのである。

ちなみにもやしラヴァーズの我が家ではもやし2袋を2回に分けて食すのだが、余裕である。ガンガンいける。で、全部具を食べ終わったらこれにインスタントラーメン、もしくは最近では鍋料理用のラーメン(ちびまるこちゃんの奴とかね)が出ているのでそれでシメにすると、もうこれ以上のものはない、となるのである。

そして更にこの鍋料理の勝れている点は、その若干エスニック(←いまどきこういう言葉を使って良いのだろうか)な風味付け故に、冬だけではなくオールシーズンガンガンいける、という点である。つまり、夏暑い時でも全く苦にならずに、寧ろ果敢にガンガン食べたくなるのである。まあ、かようにオールシーズンいける、というのは裏を返せばもやしがオールシーズン出回っている野菜である、ということが何よりも大きい。その普遍性故に有難がられないのかもしれないけれども、どの季節でも安定した供給があり、安定した味である、という素晴らしさに今一度瞠目するべきなのである。

と、またしてもやしラヴァーによるマニフェストが炸裂してしまったものであるが、もし興味をお持ちの読者諸氏がいらっしゃいましたら詳しい分量、手順などお教えいたしますので、ってケンタロウ先生のものなのですが・・・。

しかしこの料理は他にきのこなどを入れても良いのであるが、まあ基本シンプルである。やはりシンプルなものの強みはあるのだなあ、と感じ入りつつCharlotte Gainsbourgの「IRM」を聴く。あのラース・フォン・トリアー監督の「アンチクライスト」でカンヌも獲ってしまった、Serge GainsbourgJane Birkinの間の娘さんによるサードアルバムである、ってなんだこの紹介の仕方は。余談だが「アンチクライスト」はあまりにも壮絶そうで、ホラーとかはらはらどきどき系が苦手な私としては見ることができなさそうであるが、ネット上でストーリーを読む限り、とても面白そうであった。まあ、物凄い痛そうな、身体が縮み上がりそうな部分があったりするのだが・・・。そんな女優としてのキャリアはさておき(まあいつまでも「生意気シャルロット」とかではない、ということか)このアルバムはBeckが全面的にバックアップをしている。作詞作曲プロデュースにデュエット、と大活躍である。バックもいつものBeck作品ではお馴染みの方々ばかり、ということで実はBeckが苦手な私としては大丈夫だろうか、と若干不安だったのだが杞憂であった。前作はAir(The French Bandの方)の大活躍で物凄く濃厚な、良い意味で閉じたような統一感のある作品だったのだが、今作でもその空気は若干残しつつ、ヴァラエティ豊かでカラフルな楽曲が揃っている。フランス語で歌う曲のアンニュイな匂いもまた良いのだが、ちょっとアグレッシヴな側面を見せる楽曲も結局はポップなものに落ち着き、安心して聴ける。まあ、若干打ち込みがきつい曲はちょっとなー、という思いもあるのだが良いアクセントと言えばアクセントなのだろう。Charlotteのヴォーカルもウィスパー気味なものだけではなく意外に低い声で歌っている曲もあっておや、と思うし。そんな中でほぼ全編ドラムスとベースとリズムギター、時折ストリングス、という感じで進行する、実にあっさりとした、ミドルテンポの抑制が効きまくったロックナンバー「Dandelion」が最高過ぎて何度も繰り返し聴いてしまう。コード展開もロックンロールの王道と言った感じなのであるが、これが実に味わい深いのだなあ。思わずBruce Springsteen「Reason To Believe」Nebraskaを思い出してしまった。「I'm Not There」サントラI'm Not Thereに於けるCalexicoとの共演による「Just Like A Woman」カヴァーも、普通と言えば普通の仕上がりであったが味わい深かったことを思い出すと、彼女のヴォーカルとこういうゆったりとした抑制の効いたロックンロールとの相性は意外に良いのではないだろうか。是非この路線も希望!