Texture

えっと今日です!

POP TUNE!!! Vol.3〜ELECTRO、HOUSE、POP〜 6/6(SUN) 18:00〜23:30@CLUB SHAFT ADV \2000(1D+mix CD) DOOR \2500(1D)
※先着でHIEROPHANT GREENのMIX-CD、CANDY BEAR STUPID!の新曲DVDをプレゼント!

GUEST LIVE/CANDY BEAR STUPID!

GUEST DJ/HIEROPHANT GREEN

DJs/geeepang(POPTUNE), TDSGK, kazz(SWING SWING SWING), TATSUYA, 328

VJ/nayuko

POPTUNE CAFE/chise, ririco

Film/syun

BorisとMelvinsばっか車で聴いてる昨今ですが、今日は80年代の、色々今の時代からは信じられないセンスのダンスポップ(Stacey Qやばいね!)を19時くらいからかけたおしたいと思っています。というか今、軽く選曲したら勝手に血が騒いできたので性質が悪い感じになりそうです。是非!

ちなみに携帯電話の昨日の不具合の件ですが、一回電源落としてもダメだったので、ほとぼりが冷めた頃にもう一回切ってみたらなんか直りました。ご心配おかけいたしました。そしてわざわざ電話までくださった方もいたりして、本当に良い友人に囲まれているものだ、としみじみ感動しました。ありがとうございます!

ところでこのエントリで言及した、我がアパート駐車場の放置車両であるが、まだある。もうすぐ一カ月、という勢いなのだが、管理会社からの持ち主出てこいやおらー、的ステッカーが何枚も貼られた状態ながらまだ同じ場所から動かずにある。

もう多分所有者は死んでるんじゃないか、と思う。車内を見ても中で死んでいる様子はなく、どこかで何かなっているのかも知れない。あ、今思ったが、それ以上に中で生きている様子があったらそれはコトだな。まあ所有者の生死にはこの際あまり私の興味はなく、いつまでこの場所にこの車があるのだろうか、ということが問題なのである。

というか、余りにもずーっと同じ場所から動かずに車があり続けるので、最早邪魔とかそういうことは思わず、「こういう風景」として慣れ親しんでしまっているのに気がつく。非日常が日常に変容していってしまった、というかむしろないとおかしく思える、という域にまで達してしまっているのに気がつく。逆に今の私の生活のバランスを支えているものは、この放置されている白い車なのであって、もしこの車がなくなってしまった暁には、まるでパンドラの箱を開けたかのごとく、ありとあらゆる災禍がどばあ、っと噴出してきて私を、この町内を、否この世界を呑み込んでしまうのではないだろうか、とまで思えてくる、わけはないのだけれども、でもこの人間の「慣れる」という感覚は凄いなあ、としみじみ思うのであった。「慣れる」からこそ生きて行けるのか、とか色々思う次第である。

Catherine Wheelの「Ferment」は1992年にFontanaよりリリースされたファーストアルバムである。あんなにUKバンドが盛り上がってやれシューゲイザーだなんだ、とか言っていた頃にも関わらず、またメジャーからのリリースだったにも関わらず日本盤がリリースされなかったなんだかかわいそうなアルバムである。このたびめでたくCherry Red、というかCherry Popから再発されたので我が家の原盤を引っ張り出して聴いている。ちなみに我が家のは初回限定ライヴEP付きであった。俺、どんだけ好きだったんだ・・・。さて、このアルバムであるが、シューゲイザーっぽいと言えばシューゲイザーっぽい。しかし、それ以上に、どちらかというとSwervedriver寄りの豪放にブッ飛ばすような、分厚い音色のギターが印象的である。かと言ってその豪放さを武器にオラオラ行くのでもなく、プロデュースがTalk Talk裏メンバーだったTim Friese-Greeneのせいもあってか、強烈に内省的な側面も持ち合わせているわけである。からっとしていると同時に湿っぽい、というか何と言うか。そういった持ち味は切なさを帯びたメロディと若干ドライなヴォーカル、爆音ギターでもって彩られて、結果、何とも稀有なバランスの上に成り立った作品が出来上がったのである。シューゲイザーとかグランジとか、新しい呼び名でギターロックが紹介されていた時代に、上手くそこにはまりきらなかった故に地味だった、というのはちょっと悲劇だったのかもしれないけれども、そんな外部要因はこの作品の素晴らしさには全く影響がない。7分を超える長尺ながらもファーストシングルとなった「Black Metalic」なぞ、こんな曲他にはありえない!ってくらいの名曲なので是非。

ちなみに今回のCherry Redからの再発には同時期のアルバム未収のシングルも入っているが、目玉は92年末に限定シングルとしてリリースされたEPが収録されていることだろうか。4曲中3曲がカヴァーなのだが、何とScott WalkerにMission Of Burma、Husker Du、という泣ける選曲なのである。そう、そういうバンドだったのだ。

そしてこのバンドはこの次にはRobert Frippまで参加したセカンドをリリースして、それはまあファーストの延長上ながらも、そして名曲も含みながらもちょいとめんどくさい印象になり、その後がりっと所謂「オルタナ」よりのまあ悪くないけどちょっとダサいアルバムを2枚出して、アメリカでもなかなかの成功を収めて消えたのだった。そういうことも併せて考えると、この「Ferment」というアルバム、そしてその後のEPに於ける上記「バランス」というのはなかなかに奇跡的だったのかもなあ、と思うのだった。長文失礼いたしました。