Motorbeine

昨日のAOBA NU NOISEにお越しの皆さま、どうもありがとうございました!凄く月並みな表現なんですが、どのライヴもどのDJも凄く面白かったしかっこ良かったし楽しかったです。2UPと狂うクルーとTADZIOは悪いわけないのは知っていたわけですが、VOVIVAVも何だか広がりがある感じで面白ったなあ・・・。で、お客さんも出演者も結構好きにわいわい楽しくやってる感じがANNの魅力なんだな、と思いました。

個人的な話ですが、お陰さまで例の「俺様CD」も予定枚数全て完売、という感動の展開でありがとうございました。いや、いまだに何だか気恥かしい感じがするのですが、お聴きになってくださった方々が楽しんでくださればこれ以上に嬉しいことはございません。売上げ(ほぼ完全に実費なんですが)は、昨日のビール代になりました。2セット売って1ドリンク、という計算がばっちりでした。

そしてEVOLは相変わらずのほぼ打ち合わせなしながら持ってくるレコードが何だか似てるわつながるわ、でやってて面白かったです。個人的になんだかロンドンナイトみたいな感じの曲ばかりたたみかけてしまったような感じでそこが唯一の反省点です。まあ、勿論好きな曲ばかりかけまくれたから良いのですが。

で、なんだか燃え尽き症候群になってしまいそうな感じではあるが、そうも言ってられないのでまだまだ頑張る。今日は定番の白菜と豚バラ肉を交互に鍋に詰めて酒だけで煮る、というどシンプルな、我が家での呼称は「白菜と豚のぐるぐる」という料理を食したのだがそれにシソも挟んで煮てみたら新世界が広がったのだった。そういう小さな喜びとか小さな発見とかを積み重ねて生きていくのだ。

と大きいんだか小さいんだかわからない宣言をしながらH.N.A.S.の87年の4作目、「Im Schatten Der Mohre」を聴く。何だかんだでアクティヴに活動するChristoph Heemannの在籍しているユニットなのだが、これはもう何と言うかどこを中心に捉えて聴いて良いのかわからない、嵐のコラージュ作品である。とにかく色々なネタが切り刻まれて並べられていく様は圧巻である。Nurse With Woundの初期にも共通するのだが、こちらの方が何だか良い意味で適当な、というかユーモラスな音の配置になっていて、肩肘張らずに楽しめるかも知れない、というのも変な話なのだが。しかしコラージュのみならずゆるい打ちこみでドイツ語ヴォーカルが乗っかる展開もあったり、不思議と全体的に変な音が写真によく写っている謎のフライング・フィッシュみたいに飛んでいたり、ノイジーな展開もあったり、と油断も隙もない。でも印象として重く暗くなったりしておらず、ポップにすら感じられるのは才能の証明なのか、それとも単にマトモじゃないだけなのか。いずれにせよ、そのわからなさを探ろうとしていくとわからなさはそのままでどんどん深みハマっていくのは確かだ・・・。