Beautiful Rune

内閣不信任案の報道とか見ていると、結局被災地なんかよりも自分達が権力の座に就くことの方が大事なんだろうなあこの人達は、と思う。でも人間って結局そういうもんなんだろうな、ということに気づかせてくれたのだからありがとうという感じだ。

そしてついでに身の周りで、震災後わかったような発言していたような連中が、結局何もわかってない連中だ、ということがわかったり、且つ震災後ナイーヴな発言ばかりしていて、それでも被災者のために行動、とか言っていたような奴が結局のところ人とのつながりなんてどうでも良いと思っている奴だ、ということがわかったりするから、震災のせいでわかることも結構ある、ということなんだろうか。

全く忌々しいことだらけだ。

今日はご機嫌斜めだからどばーっとSome Girlsの「Heaven's Pregnant Teens」を聴く。2006年Epitaphからリリースのアルバムである。13曲、あっという間に終わる。そりゃあThe Locustだのでお馴染みのJustin Pearsonが絡んでいるのだからさもありなん、という感じであるが、こちらはリズムパターンが更にギクシャクドタバタしていて且つ荒々しいから、更にカオティック、更にハードコアな印象である。Naked Cityばりに、とまでは言わないけれども兎に角心休まる暇のない慌ただしい無茶苦茶なリズムのチェンジと、最早高音の塊みたいな高速なギターのカッティングと全編シャウトしまくりのヴォーカルで彩られているので、一体全体これはどういう気持ちで聴けば良いのか、と思っているうちに終わってしまう。最終曲のみ9分代の長尺なのだがやたら同じフレーズが延々反復されるから不安すぎる時間を過ごすことになる。しかしあれ、曲が変わった?とか思うと実はまだ同じ曲だったり、この曲長いな、とか思ってたらいつの間にかその間3曲過ぎていた、みたいなアルバムの締めとしてはかなり痛快な気がするのだが、それは私がちょっとおかしくなっているのだろうか。まあ、その判断は置いておいてなんだか最近Swing KidsDiscographyだのCrimson CurseGreatest Hitsだのこれだのが凄くしっくり来るのだった。やはりJustin Pearsonは天才だ、ということが身体でわかってきた、ということなのだろうか・・・。ちなみに今作にはPILの「Religion II」のカヴァーが収録されているのだが、それとて完全に最早Some Girls節、とでも言えそうな勢いになっているのだからやはり痛快。

ところでこのアルバム、リリース時から気になっていたのだが何か聴き逃していて、今回たまたま中古でラヴレコさんで購入したら、あら、ヴォーカルがWesley Eisold、ってそうか、Cold CaveCherish the Light Yearsの彼じゃないか!!いやー、なんて間違いのないキャリアのお方、と感動・・・。