ところで何故か唐突にツイッターを始めてみた。
今までやってなかったのは、いやいや無理だろ、とかあんま興味ないし、という感じだったからなのだが、私のiPhoneがぶっ壊れて交換して復活した記念にやってみようか、ということで始めてみた。ほら、何か出来事があると記念に彫っちゃうMarc Almondのタトゥー、という位置づけである。わかりづらい例えですみません。
でまあ、友人知人を中心に細々とフォローしてみたり、フォローされてみたり、という感じでやっているのだが多分ツイッターに一家言あるお方には、いやそんなんじゃなくて無限の可能性が、とか色々言われそうだが、何もそこまででっかいこと望んでいるわけではないのでこれで良いのか、と思う。
最初はタイムラインで飛び込んでくる情報の多さに早くも挫けそうになったのだが、基本友人たちの話なので面白い。そもそも他人のことばを読むのが大好きな私であるから、まあこれはなかなか良いんじゃないか、と思う。ただ私から提供できるネタが、ほとんど90年代の誰もが忘れているであろう音楽ネタが多くなってしまっているのでこれは申し訳ない。というかつぶやきなんだから何でも良いだろ、と開き直れるくらいの姿勢を早く身につけたい。
でも、震災後はツイッター経由の情報があまりにも多くて、何が何だか、とツイッターを当時やっていなかった私ですら思ったりした。他方、安否確認にはツイッターが役に立った、という話も聞く。まあ、物には一長一短あるのが当然だからのんびりダラダラやっていく所存なのでよろしくお願いいたします。
それに伴いこの拙ブログは閉鎖、とかいうよくある流れには絶対したくない、というか寧ろツイッター始めてからブログ更新しまくりたい気持ちが高まってきていて、この天の邪鬼ぶりは何なんだろうな、と自分で思ったりするくらいなので、こちらも当然よろしくお願いいたします。
だからTrashcan Sinatrasの「I've Seen Everything」は良いアルバムなのだって、嗚呼、結局ツイッターであれブログであれネタは同じようなもんなんだな・・・。93年リリースのセカンドである。いまだに活動を続けるスコットランドの良心、と言える良い歌良いメロ良い演奏、の彼らなのだが一般的にはファーストが「遅れてきたネオアコ名盤」的に評価が高いようである。確かにキラキラして奇跡的なメロディ連発だしなあ。でもこの地味めな(ジャケ通り)セカンドが、久々に聴いたら超染みたので感動した。Ray Shulmanプロデュース(今何してるんだろ?The SugarcubesとかIan McCullochとかプロデュースして結構時の人だったような気がするんだが)によって、ファーストよりももっと落ち着いた、色調抑えめの曲が並ぶが、優しさも爆発する勢いも、どれもが上品にまとまっていて聴きごたえのある1枚なので、ネオアコ的、とかギターポップとかそういう言葉はひとまず置いておいて、素直にこの鍵盤も弦もふんだんに使っているのに全然派手にならず、結局等身大の作品的仕上がりになっているこのアルバムを楽しむに限る。正直リリースから18年も経ってこんなに愛聴盤になっちゃうなんて思いもしなかったなあ、当時。ほら、地味だな、という思いだったもので。己の碧眼のなさに呆れるばかり、というか。