Jam

明日離日なので今日はゆっくりと考えごとをしながら、必要なものの準備をしたり計画をしようとしていたのだが、あまりにも暑くて思考停止だった。

暑いと、暑い暑い、ということで頭一杯になってしまってダメである。大体人に会っても「暑いですねー」ということだけで会話が終わってしまうくらいであるし。こんな日に家で冷房なしで過ごしたる、とか挑まなければよかった。頭痛くなった。Tシャツ4枚着替えて、タオルも2本使った。ここ最近毎年思うことだけど、夏ってこんなに暑いものだったっけか・・・?

ということで巷ではフジロックジョジョ展だオリンピックだ、と盛り上がっている昨今だがそれらにはあまり興味なく(あ、オリンピックの開会式のイギリスチームの入場はたまたまテレビで見て、「Heroes」か!と勝手に目頭が熱くなったが)私の頭の中は、そう、旅慣れない私の頭の中は、まず明日どうやって成田に辿りつくか、そしてあの、私の苦手とするあの乗り物、飛行機とどうやって対峙していくか、ということで一杯である。飛行機でなければもっと気楽なのだがそんな往年のDavid Bowieのように船で行くわけにも行かないので腹を括るしかないのであるのはわかっているのだが。

そして話は飛ぶのだが現時点で9月にDJを少なくとも4回することが確定したので、9月も毎週何らかの形で仙台の街のどこかでは私の選んだ曲が流れることになったことをお知らせいたします。ヘッドフォン買った甲斐あったなあ・・・。しかもあのケセラセラ、という私の所属するバンドのライヴも9月1日に決定したのでお知らせいたします。詳細はまた後日お知らせいたしますが、なんか最近の私の活動ぶりは、正直、どうしたんだ、というくらい活発なので自分でもびびっている。

で今日は暑くてデロデロの家の中で沢山レコードを聴いた。Eyeless In Gazaの復活作もLightnin' HopkinsもSir Richard Bishopもどれも良かったが、こんなデロデロの日にはMoritz Von Oswald Trioの「Fetch」がぴったりだった。フジロックで来日したもののMoritzさんが入院しちゃって結局Vladislav DelayとMax Loderbauerの2人でライヴをやった、というとんでもない話があったが、大丈夫だろうか。以前も入院して来日中止になったりしてるから心配である。しかしこのアルバムはトリオ名義では3枚目、ライヴ入れるともう4枚目、ということで結構活発だよなあ、思えば。今までのひんやりとした感触はそのままに、今回は遂に各曲に異なる曲名がつき、ジャケの感じも今までとは違い、ベースと管楽器2人というゲストも迎え、ということでなんか新機軸、と言い切りたいところだがそうでもない。変わらぬ長尺の、いつ果てるとも知れぬダブ処理された音世界に時折目を覚まさせるような打撃音やら金属音やら効果音やらトランペットの音やらシャキッとしたビートが明滅するように表われては消えて行く、という、そこにハマれるかハマれないか、でしか語れない音である。で、ハマっちゃうとこれ以上気持ちいいものはないわけで、こんな暑い日にはこの涼やかなミニマルなダブジャズみたいなものがこの上なく似合うのであった。こんなに細かく音の出入りがあるのに、なんで最終的にはさっぱりとしたシンプルな印象になってしまうのか。だからこそ突然カウベルが1,2発入るだけでもハッとさせられるのであった。しかし何よりもMoritzさんの早期回復をお祈りします。