テラテラと

ずっと告知していた気になっていたけど、実はしていなかった・・・。ということで実は明日ライヴをいたします!

2/3(日)@ K'S STUDIO 2F GARAGE 18:30 Open 19:00 Start\1500(w/1D)飲み物持ち込みフリー
・Que Sera Sera・red go cart・DEADMANS・OBAKE・umiuma

私たちQue Sera Seraは20時半くらいからの演奏になるのでしょうか。いずれにせよどのバンドもイカすバンドだと思いますので、必ずやご満足いただけるのではないかと。実は私たちも去年のクリスマス辺りからスタジオには地味に入ってまして(その間練習3回飲み会2回)、どんどん荒っぽくなってきているのでお楽しみに!呼んでくれたumiumaさん、ありがとうございます&対バンの皆さまよろしくお願いいたします。

さて今週ももう週末。仕事が馬鹿みたいにハードだったのであっという間にもう1週間、という気がする。その間、Gaslight、AOBA NU NOISE、と2つのイヴェントをこなし(Gaslightやばかった!ANNはDJ終わってすぐ帰ったけれども、EVOLは多分最高だったような感触)、レコードフリマをこなし(td堂でお買い上げくださった皆さま、ありがとうございました!)、と言う感じでもう今週は灰のような気分だ。しかし灰から華麗に復活を遂げて明日はライヴをかましたいところである。

灰だけど音楽はすんごく充実して聴いていた。でも疲れているからかSharon Van EttenのアルバムTrampのインナーに「For John Cale」って書いてあることに今更気付いて、もしやこのジャケは「Fear」Fearがネタ・・・?となったりして今更衝撃を受けたり。

ということで濱田多聞の「地方都市の憂鬱」を聴く。仙台在住シンガーソングライター(あとあまり知られていないのだが、Que Sera Seraのギター&ヴォーカル)の宅録アルバムである。音は全て1人で作り上げられた、ということでシンプルと言えばシンプルだが、その中で最大限のアイディアが詰め込まれた傑作である。ライヴでのストレートな弾き語り的世界のみならず、鍵盤が効果的に使われていたり、ルンバ風のアレンジになっていたり、ベースと鍵盤とクリック音のみ(+多重ヴォーカル)、と結構意表を衝かれる展開が目白押し過ぎて、逆にストレートにギターベースリズムマシーン、とかいう展開にハッとさせられたり、ということが起こったりもする。しかしそんなアレンジやらミックスの技がメインなのではなく、濱田多聞という男の作る曲のとんでもない力にブッ飛ばされる。メロディも歌も繊細で丁寧ではあるし、触れたらまずいようなそういう緊張感があるのだけれども、同時にどてらい、確信犯的なフレーズの差し込みや展開が待っているわけで、それはちょっと誰にも真似ができないところなのである。あと、この歌詞の中には誰にでも突き刺さるラインが隠れている。要は実は尖ったナイフのようなアルバムで、短いけれども、必ず聴き手に傷を残していく危険なアルバム、なのである。凄くシンプルで、曲はとにかく強力だし、取っつきやすいけれども、決して表層的に流れて行くアルバムにはなっていない。だから、今すぐ聴くべきなのだと思う。40年後にマニアに発見されて神格化されて再発されて、とかなってからでは遅いのである。

えっと、友人だから、というのではなく本気で素晴らしいアルバムなので書いています。勿論アマゾンでは取り扱いないので、こちらで購入してください。