Something Stupid

明日、というか今夜、というか!

AOBA NU NOISE@Club SHAFT 2013年5月26日(日)19:00 ADV/2,000yen(1D + mixtape), DOOR/2,500yen(1D)
Guest Live Act / DoraPtron(ドラびでお、伊東篤弘), obs
Live Act/-W-(Waikiki Champions), masaki saito
DJs/EVOL (from LoveRecords), RAMBO, SIF, SISINOBU (ZUNDOKO DISCO,espacio,SUPERSTITION?), KIYO (quantum)

DoraPtronとobsを見逃してはなりませんし、ミックステープはKiyoくんとRambo氏で楽しみ!ちなみにスタートは19時からになりますのでお気をつけくださいませ。そしてEVOLはオープンと同時の19時からやります。何かがっちゃがちゃしたの聴きたいなーって気分です。出来れば最初っから遊びに来ていただければおもてなしさせていただきますので、えっとあんまりお客さんもいない時間帯かと思いますが頑張ってわー、っとやります。よろしくお願いいたします!予約もお待ちしております。しかし今CD選んでたんですが、なんか分裂症みたいだ・・・。

毎日色々考え事したり、仕事を死んだ目で乗りきったり、色々食べたり飲んだり、色々な人と会ったりとかしていると1日なんてあっという間に過ぎてしまうし、1週間なんてのも本当に笑っちゃうくらいのスピードで過ぎ去ってしまう。なんか最近何とかやり過ごす感じで日々を過ごしているような気がしていて、こんな1回しかない人生の1回しかない1日を1週間をこんな風に浪費してしまっていて良いのだろうか、とかたまに思ったりもする。しかしかと言ってじゃあどう過ごせば良いのか、と言うとこれもまた難しい問題で、そんなに毎秒毎分毎時間生きていることに感謝しながら過ごせるわけでもないし、逆にそれもちょっとどうなのか、と思ったりもするわけである。

我が愛しのアナイス・ニン女史は日記アナイス・ニンの日記 1931~34―ヘンリー・ミラーとパリで (ちくま文庫)を書くことで、というか書くことにほぼ依存するような感じで日々を乗り超えていたわけだが(無削除版インセスト―アナイス・ニンの愛の日記 無削除版 1932~1934読まないとな)、私も毎日その日のことを記しながら生きて行ったらちょっと心持ちが変わるのだろうか。でも無削除版が必要になってきたりすると厄介だったりするわけだし、そこまでここで開陳するつもりもないし、かと言って全く誰にも見せないような日記書くのもそれもどうかと思うのだった。そもそも彼女の日記ってもう、頭の中をそのままそっくり書き連ねたみたいなものになっている部分があって、そこがまた凄く痺れる部分でもあるんだけどもそんなこと常人にはできない。それに日常的にヘンリー・ミラーに会えたり、アルトーに会えたりする生活送ってるわけでもないし・・・。

と今日は堂々巡りをここに書いてみたわけだが、たまにこういう内容とかあると日記ぽかったりするんじゃね?というよくわからない思いこみでこうなっているのだった。でもその日のデカイ出来事とか書いて行くのって、良いことも悪いこともあったりするだろうし、そうなってくると嫌なことをここにもう一度思い返しながら書く、なんてことをしたりしないと通れないことである。そんなことなんてのはPC真っ二つに割りたくなうような行為だからしない。そもそも私あまり愚痴が好きではないのは、嫌なことをもう一度頭の中で再構築して語るのが死ぬほど嫌だからなわけであって、世の人々はよくもまああんなに嫌なことを頭の中で再構築して愚痴れたり書き記せたりするものだなあ、と素直に感心するのであった。よほど嫌なことに耐性がついているのだろうなあ、とある意味賞賛のまなざしで見てしまう。私そこら辺はすぐに頭から消去したい派の人間なのだな。

だったら凄く感動したこととか書いた方が良いな。細野晴臣の「Heavenly Music」を聴く。前作から2年ぶりのヴォーカルアルバムである。ここ3枚は本当に大好きなのだけれども、前作HoSoNoVaは、勿論嫌いではないし、寧ろ大好きだし、後述するが物凄く好きな曲とかもあるのだけれども今一つ入り込めない部分が何故か個人的にあったのも事実である。だけれども全曲カヴァー(1曲はセルフカヴァー)の今作は、まあこれが自分でも笑っちゃうくらい聴きまくっている。聴きまくり過ぎてCDで買ったのに勢い余ってアナログHeavenly Music [Analog]まで結局買ってしまうくらいに。しかも更に勢い余って残り2枚のアナログFLYING SAUCER 1947 [Analog]HoSoNoVa [Analog]も買ってしまうくらいに、である。バカラックのナンバー、というかThe Carpentersでお馴染みの「Close To You」やらThe BandやらBob Dylan、お馴染みの戦前〜戦後のカントリーやらブギウギやらが時に英詞、時にオリジナル日本語詞で歌われる。これが、何故ここまで染みこむのかと言うとおそらく、私がCulture ClubやらDead Or AliveやらThe Smithsやらで音楽に目覚めちゃう以前、実家で流れていて私に知らず知らずの内に染みこんでいたカントリーやらオールディーズやらが体内で呼び覚まされて召喚されて、ということになってるからなのではないかと。だから「懐かしい」という気持ちではなくて、「ああ、なるほど」とすっと入ってきてしまうのであろう。それはとくに前作で私が最も反応したElvis Presleyの3連ロッカバラードを聴いた時に気付いたことで、今作でもThe Paris SistersComplete Phil Spector Sessionsでお馴染みの3連ロッカバラード「I Love How You Love Me」を聴いて反応してしまって確信に至ったのだった。この3連ロッカバラード好きはまさに実家で流れていた音楽のせいだ。だからクリスマスソングも「Blue Christmas」が一番好きなんだ、とばばばばば、っと全てがつながったのだった。げに恐ろしきは刷り込み、か・・・。しかしここでの3連ロッカバラードに関しては細野さん本人がブックレットで触れているように若干の「暗さ」を内包しているもので、そこら辺もあるんだろうなあ、刷り込みに加えて、と色々分かったのであった。と、変なことばかり書いてしまったが、今作でも細野さんの魅惑の低音の不器用ながらも丁寧な歌い方は健在で、それがやっぱり実は何よりも魅力なのだった。そして全体として現世の音楽ではない、かと言って往年の音でもない不思議な音の感触、これも相変わらずで、このアルバムのこの不思議と落ち着く感じに一役買っている。とは言え最後の最後でKraftwerk「Radioactivity」の静かな、しかし途中This Heatみたいになる不気味なカヴァーが飛び出してきて、「まさに天上の音楽」なんていう安易なまとめを全て拒むような、そういう凄みを感じるのだった。