I'm Not Part Of Me

あー連日更新ができなかった・・・。

ということでまずは土曜日の「Loaded」お疲れ様でした!最早被りまくりをものともせずにずがずがと80年代末期〜90年代初頭のUKダンスビート入りのロックがかかるイヴェントは、何だかアルコールパワーも手伝って異常に高まりました。次は5月にまたやるっぽいので是非よろしくお願いいたします。

そして翌日の(私はノンアルコール)AOBA NU NOISEもご来場の皆さまありがとうございました!久々に最後までいたのですが、やはりANNには神(or悪魔)がいるな、としみじみ感心させられる展開になっていて爆笑&驚愕しました。新加入のEitoくんはじめそれぞれDJも凄く面白かったし、ライヴもどれも凄くそれぞれの方向性を突きつめた感じで良かったなあ・・・。というかここ最近、往年のやぶれかぶれのような勢いがじわじわと復活してきているので今年も良い意味で大変だなあ、と久々に素面で思いました(飲んでるとそんなに客観的になれないわけで)。

EVOLは今回のAOBA NU NOISEを最後にこの名義での活動は終わりにしまして(復活できたら良いのだけれども・・・)、4月からはtdsgk名義になりますのでよろしくお願いいたします。やること変わらないのですが、いつもDJスタート時にかけていたDeluxx Folk Implosion「Daddy Never Understood」(映画「KIDS」のオープニングのガンガンにセックスしてるシーンのバックで流れてるあの曲)をかけなくなる、という点くらいですかね。

そう、何故AOBA NU NOISEでEVOL(from Love Records)名義での活動を終えるかというと、2つ理由があって、1つは2人組だったEVOLの相棒大久くんが転勤で仙台を離れてしまうので参加できなくなってしまう、ということ。もう1つは仙台の中古CD店Love Recordsが4月15日に閉店すること、である。

昨年AOBA NU NOISE7周年記念で私が作成した小さな読み物で「ANNと私」的に歴史を振り返ったのでお読みの方はご存知かと思うのだが、私がANNに参加したのはLove Recordsと大久くんのお陰なのである。そもそもLove Recordsが開店するにあたり、その開店の準備を手伝っていた大久くんが私に電話をかけてきて「手放すCDあったら売ってほしい」と言ってきたのだった。それ以前から大久くんとは勿論のこと、Love Records店長とも知りあいだったのだがそこで私がかなり大量にCDを手放して(本当に申し訳ないくらい大量だった)以来、何かと付き合いが増えていったのである。それが8年前のこと。ちょうどLove Records開店記念も兼ねて新しくスタートするイヴェントAOBA NU NOISEにDJとして出る大久くんに誘われて一緒に出ることになったのもその2006年のことであった。もう既におわかりのことかと思うのだが「LOVE」がひっくり返って「EVOL」、なのである。あ、もちろん2人とも好きなSonic Youthのアルバムタイトルから、というのもおわかりかと思う。ちなみに余談であるが一度私の参加するバンドQue Sera Sera(これまた最終的には大久くんに誘われて参加してるな自分)が誘われて出たイヴェントの際には当時のQue Sera Seraの3人で「Confusion Is Sex」という名義でDJをしたりもした。今思えば、せめて「Goodbye 20th Century」名義とかにしとけばよかったかな・・・。

ということで、以来EVOLは2人ばらばらで、もしくは私1人で、あるいは大久くん1人で(一度あったはず)、しかし概ね2人組バックトゥバックスタイルでAOBA NU NOISEに参加してきたのであった。途中からは毎回ANN前に飲み会して、かなりぶちあがってから2人でDJして大暴れして、でたまに具合悪くなったり、とか相当性質の悪い感じで駆け抜けた7年強であった。何よりも実に不思議なことに打ち合わせなしでレコードが被ったり(しかもBow Wow WowだったりThe Wedding PresentのOrange Juice「Felicity」のカヴァーだったり)、「これ聴きたいな」と思ってる曲がかかったり、という本当に2人でやっているとは思えない感じで毎回やってる本人達が多分一番楽しかったと思う。お客さんには申し訳ないのだけれども、酒飲んで、好きなロックンロール爆音で聴いて、という感じだったのだから。しかもお互い流れとかはあまり考えずに好きな曲持って来てその場でマジック起きて不思議とつながっていく、ということが毎回だったのでとにかく、私1人でDJする時とはまた違った楽しみがあって、それはまた相棒が大久くんだったから、というのが最大の理由なのであろう。というか、大久くんでなければこれはできなかった、と思う。別に始めた時はそんなこと思ってもいなかったけれどもあんまり普通にできることではなかったんじゃないかなあ、と。

しかしそうやって続けてきて7年強、その間CDを売ったり買ったり一日店長を2回やったり、と何だかんだで通い続けたLove Recordsが今月閉店する、というタイミングで大久くんも、まったくLove Records閉店とは関係ない理由で仙台を離れる、というのは何か象徴的な出来事のように思える。まあ、月並みな話になるのだけれども変化の時なのだな、と感じられたのだった。そこで私も、続けることは勿論続けるのだけれども、2人組ではなくなってしまうし、「EVOL」という名義の由来も消えてしまうし、ということでEVOLという名前には引退してもらおうかな、と決断したのであった。今月からAOBA NU NOISEにはtdsgk名義で参加することにしたのにはそういう理由があったのである。

まずは大久くんもLove Recordsもお疲れ様でした。そして両人とも、本当にお世話になりました、ありがとう。

とある程度淡々と書いてきたけど、本当は凄く寂しい。でも生きてりゃまた会えるし遊べる、ということも40年近く生きているとわかってきたわけでまたEVOLが復活する日もあるだろうな、と薄々感じてはいるのだった。それが何ヶ月後か、何年後か、何十年後かはまだわからないのだけれども、ね。それまでロックンロールが共にあらんことを!

Cloud Nothingsの「Here And Nowhere Else」を聴く。私はファーストの頃には全くと言ってよいほど興味がなく、まあ性質が悪くベタな感じだが、バンド編成になったセカンドAttack on Memory
Steve Albiniがやってるんだ!?となって聴いた人間なのであまり大きなことは言えない。しかし、今作はAlbiniではないものの、前作での荒っぽいどたばたとしたパンキッシュなロックンロールが更に(物理的にも)加速していて冒頭から興奮させられっぱなし、の1枚である。前作でのちょっと過剰に無愛想に感じられたところが影を潜めてとにかくキャッチーなリフと、荒っぽい上にこんなに速くて大丈夫なの?と心配になるドラムスと、若干ぶっきらぼう気味のヴォーカルが兎に角心地よい、なんか90年代後半から2000年代前半にかけて夢中になって聴いていた所謂「エモ」ものを想起させられるノリが感じられる1枚になっている。何か全体的に凄く疾走感ありまくりで荒っぽいっちゃあ荒っぽいのだけれども、凄く人懐っこい感じになっていて惹きつけられる。ちなみに上で心配していたドラムスが曲の途中で若干失速したりするのもご愛敬、というか大勢に影響ないんじゃね、と軽く済ませられるくらい全体的に勢いある音で何だかにやにやしてしまうのだな、こういう音。そんな中で日本盤ライナー読んだらThe WipersWipers Box Setの影響がとてもでかいらしく、流石だ・・・、と感動。前エントリのEagullsもThe Wipersのカヴァーやってたし、なんかここ最近The Wipersのことを考える時間が多かった中でのこのアルバムの登場だから余計に興奮しているのかも知れない。ちなみにどれくらい興奮したかというと家で最初に、お料理しながらこれを聴こうとしてスタートさせた瞬間にぶっ飛んでしまって、お料理中断して聴いてしまったくらい、ということを申し添えておこう。余談だが中断したけどちゃんと厚揚げとしめじのトマトココナッツ煮は美味しく完成できたのでご安心を。しかし今年も面白い新譜ばっかりで困るなー(嬉しい悲鳴)。