Sparrow

実にご無沙汰していました、すみません!

まずは先週末、AOBA NU NOISE 8周年記念パーティご来場の皆さまありがとうございました!皆さまに愛されてここまで来ましたのでこれからも愛してくださいよろしくお願いいたします!あんなにズバズバぶった切ってミックスとかしたの結構初めてなんですけど、8年が経過してかなりざっくりな人間になってきたのかなあ。

そしてTシャツ大即売会も大盛況でありがとうございました!何と言うか、コーディネートを考えた上で買っていってくださるお客さんが凄く多くて感動しました。ANN、お客さんすげえんだなあ、と今更ながら痛感。そして先日、実際にその時買って行ってくれたTシャツを見事に着こなしている友達に会って感動でした!

次の日のライヴも超駆け込みリハ(リハの途中で到着して突然ドラムが入るパターン)、そしてほぼぶっつけの本番も、持ち前の妄想力のレヴェルの高さで乗り切ることができました。最終的に白波多カミンさんのバックバンドとしての登場まであったりして久々にドラム叩いて楽しめました。これまたお誘いくださった澁谷さん、ありがとうございました!

とかいう先週土日は日中は両日とも仕事、そしてそれを挟んだ平日も2週間くらいずーっと仕事がヘヴィ、という感じでなかなか更新できずじまいだったが、そんな中で更に追い打ちをかけるような、度し難く辛い、悲しい出来事があったのでなかなか精神的にも落ち着かずただただ毎日を乗り越えているだけだったので空白期間が生まれていたのだった。

でも、先日の堀江博久さんとSugar Meさんのライヴに、いや個人的には結構行くかどうかチケットは押さえていたのだけれども精神的にしんどいからなー、とか思ってたけど我が家の相方と一緒にチケット取ってたわけだし、と何とか行ったら、これがまた実にすばらしく感動的なライヴだった。なのでちょっと頑張れそうな気がしたから今こうしてまた駄文を連ねているのだった。

ということで、音楽って良いな、とかいう凄く今更寒いと思われがちなこととか、友達は大事だな、とかいう使い古されて擦り切れてぼろぼろになってしまったようなことをしみじみ実感する昨今である。ありがたみを忘れてはいけないのだ、と今一度自分に渇を入れてこれからも生きていくのだ。

そして色々と、いつかできるし、とかまた会えるし、と先延ばしにしちゃうと実現できないことがある、ということを痛いくらい認識させられてしまったのでみんな、我が家に遊びにおいでよ、たこ焼きやろうよ、餃子やろうよ。我が家は中心部から遠いから皆代行運転かタクシー覚悟でおいでよ。私も飲んじゃうから送れないよ!

ということでやっと音楽聴いてのんびり。Joe Henryの「Invisible Hour」を聴く。ANTIを離れての新作である。Joe Henryと言えばSolomon BurkeやらElvis CostelloAllen Toussaint、Billy Bragg、と鬼のようにプロデュース稼業の忙しい人だが、本人が歌うアルバムも結構良いペースで出しているのだった。今作はなんでも色々なものの間の関係性について、とか”marriage”という単語を動詞で考えて、とか何かわかったようなわからないような解説をよく見たものだが、音は今までの路線、とも言い切れない更にシンプル、且つ優しげでアーシーな音楽になっている。いや、相変わらずパッという華やかさは程遠いし、一瞬で虜にしちゃうようなキャッチーさもない。だが、前作あたりから靄が晴れたような感じになってきていたが今作は何かトラッド、しかもケルトっぽいトラッドの匂いがするなあ、とか思わせられるようなアーシーさである。と思ったらそうか、アイルランド人ミュージシャンとツアーしていたり、今作にも参加したりしているのだね。そして息子さんの吹くクラリネットやサックスが凄く良い。良い感じのアクセントがついているアルバムなのだけれども、それは多分この管楽器のせいかと。Joe Henryの上手ではなく、どっちかというと不器用なヴォーカルも今作の聴きどころで、いやいや、ソウルフルじゃないですか、Solomon Burkeがやってきたかな・・・、とか思わせられるくらい。地味だけども何度も何度もリピートしてはしみじみ聴いてしまう、「アルバム」ってのはかくあるべし、という1枚。