I've Been Waitin' For Tomorrow ( All My Life )

今月のAOBA NU NOISEは7月27日の日曜日です!20時からですが、今回は通常のイヴェント形式ではなく、CLUB SHAFTで焼肉宴会akaBBQ、もしくはAOBA NIKU NOISE、ということになりそうです!

ということで、通常の形ではありませんが、是非わいわい飲んだり食べたり音楽聴いたり興が乗ってきたら演奏したり、親睦を深めましょう!

さて来週は火曜日から毎夏恒例の下らない用件で土曜日まで仙台にいないので皆さま、その間仙台の方をよろしくお願いいたします(何様)。連絡は取れますが、あんまりクイックなレスポンスは難しいかも知れないのでご了承くださいませ。しかしそろそろこういう無駄なお出かけ(ほとんど金にもならん)、空しいし疲れるだけなので嫌だな、心から・・・。

ところでこの歳にもなってくると、色々やっぱり今まであんまり興味がなかったような事柄にも面白いものが潜んでいるのではないか、とか思ったりもする。別にそれは今興味があったりすることや、これまでの私の歩みに物足りなさを感じている、とかそういうことではなくて人生これから何が起こるかわからないし、もしかしたら今までとは違う何かが突如啓示のように己の見に降りかかってくるのではないか、とか思うとその機会を逃している手はないのではないか、と思ったからである。

ということで手始めにテレビでの野球中継を観てみる。我が家の同居人の方は大層野球が好きなので、いつまでもこんなに一つ屋根の下に暮らしておきながら温度差ありまくりもどうなのかな、と思ったりもするからこれはここで興味を持ったらなかなかに丸く上手くまとまるのではないか、と期待しながら観てみた。

・・・まあやっぱり何も無理なく自分の好きなことを好きでいることが大事なのだな、という結論に至った。何が面白いのや、というのは世の中の野球好きの人に怒られそうなので言わないでおくが、やっぱり今まで何度も興味を持とう面白がろう、としてきたけど駄目だったものはやっぱり駄目なのであった。

しかし思えば全然スポーツに興味がない人生だった。周りを見渡せばサッカーやプロレス、マラソン、その他バスケだったりゴルフだったり、皆やることや観ることに興味を持って人生を送っているのに私ときたら本当に見事に何ら興味がないではないか。何かこれだけでちょっと引け目を感じたりもするのは何故なのだろうか。

結局昔から一貫して好きなものが変わらなさすぎるからこういう風になっているのかも知れない。元野球少年が音楽に目覚めて、とかだと結構良い感じで興味を両立させていけるものだろうけれども、いきなり○○少年でもなんでもない時にCulture ClubDead Or AliveだPropagandaだに目覚めちゃったので興味がこれ一本になっちゃっているのだな。加えて好きな音楽もメタルから入って、とかそういうことでもなくいきなりの上記のような感じなのでブレることなくここまで来てしまっているのだなあ・・・。

ということで結局私は私、ロックンロールと食事にしか興味はありません、という開き直りを今日は機嫌がイマイチ良くない上に飲酒もしてしまっているから大胆にしてしまったところで、やっぱりいつだって興味津津のロックンロールを聴く。The Theの「Soul Mining」の2枚組、30周年記念アナログボックスを聴いている。このアルバム自体は当たり前のようにかなり昔から愛聴していたものだが、未発含むヴァージョン違いをまとめた12インチもついて、本人による詳細な解説もついて、となったらそりゃあめでたい、とご祝儀のような気持ちで買ってしまうものであろう。大分紆余曲折を経て出来上がったアルバムのようで(原因はやっぱりあのSome Bizarreのレーベルオーナーの曲者Stevoのせいのようである)、今回のボーナスディスクにはそのごたごたの末に未発だったニューヨーク録音のMike Thorneプロデュースのヴァージョンの曲も入っていたりするし、強度抜群のエレポップのりのソウルとして完成されたこのセカンドアルバムの成り立ちがよりわかりやすくなっている。しかしこの「Soul Mining」、こうして聴いてもやはり曲がキャッチーでちゃんとしており、そこにJim FoetusやらJools Hollandやらの強者ゲスト陣が絡んで、それでもPaul Hardimanのプロデュースのせいかヘヴィなビートがありながらもどこまでもポップで、その上に粘着気味であるが歌いあげるMatt Johnsonのヴォーカルが乗っかって、という唯一無二のThe The世界が完成されているのであった。それは結局The Theの、サントラとかを除けば今んとこ最後のアルバム「Naked Self」Naked Selfまでしっかりと演奏形態やら何やらは変われど不変なのであった(Foetusとの絡みもずーっとあるし)。しかもこのアナログ、CDでの聴こえ方とは単なるフォーマット云々を超えて大分音の聞こえ方の異なるリマスタリングがされていて、それは私のようなぼんくら耳の人間にも、「あったかく聴こえる・・・」なんて言わせてしまうようなふくよかな音になっているので何だか感動的だったりするから、今や興味を持っている人も少なくなってしまったであろうThe Theを今一度発見するタイミングなのである。ところでこの箱にはダウンロードクーポンもついているのだが、その音源はまたご丁寧に今回のアナログリマスターで出来上がったテストプレスのアナログ盤をMatt Johnson自身のアナログプレイヤーで再生した音をmp3化したという(Dubbed-From-Discという技術を使ったらしい)もので、いやはや手の込んだ・・・。でもお手軽なデラックスやら○○周年記念盤が横行する中、ここまでがっつりとやってしまうMatt Johnsonの気合いには圧倒されるものだなあ。