The Claw

来週月曜日の文化の日に催されます。

トダ!ないと〜40歳アニバーサリーパーティー@diningbase fam 2014年11月3日(月)←祝日 料金:1000円(1D) open 18:30〜

私が40分間ずつ10年代、00年代、90年代、80年代、そしてオールタイムフェイヴァリットをかける、というイヴェントでございまして、若干の気恥かしさがありますが、やるからにはしっかりとやりますので皆さまよろしかったら遊びにいらしてくださいませ!12時くらいに終わる健康的なノリでやりたいと思います。ところで、私と知り合いの方ならば、私が既に2011年の時点で私のフェイヴァリットを80年代、90年代、00年代の3枚のCDRに編集して2月のAOBA NU NOISEの物販で売っていたことも記憶に新しいかとは思いますが、それのリアルタイム版、という感じになるかな、とか気楽に考えていたのですが、なかなか難しいですね、この40分間でまとめて、更にはオールタイムフェイヴァリット、まで考えるというのは・・・。私の場合全てオールタイムフェイヴァリット、と言っても過言ではないので、どちらかというと最後の時間はボーナスタイム、ということでかけきれなかった曲をかける、という感じになるかと。とにかく、よろしくお願いいたします!人いないと寂しいので・・・。

ということでハッピー・ハロウィンですね!

・・・と勢いよく書いてみたが、私個人としては全く馴染みがないに等しいので全然ピンと来ていない。でもこれはもしかして日本人の世代間相違みたいなものであって、私の場合物心ついた時にはやれクリスマスだ、それヴァレンタインだ、というのは日本でも既にあったから(今ほどではないかも知れないけれども)ピンと来ているわけで、もしかしたらもっとずっと若い方々も私にとっての上記横文字祭りのように比較的ピンと来ているのかも知れない。

現に先週末私は東京の夜の中を歩いていたのだが、電車に化け物乗ってたし、渋谷の駅近くはただでさえ人多いのにかなりの量の白塗りやらスパイダーマンやら魑魅魍魎が跋扈していたので、私はタワーレコード渋谷店からホテルまで歩いて帰ろうと思ったが怖くなって渋谷からたった一駅、徒歩でも10分くらいのところなのに電車に乗ったりしたのだった。挙句1人で飲みに入ろうと思ったのに飲み屋はどこもわいわい混んでて入れず悲しかったな・・・。

しかし仮装でも、顔だけ変なことになっていて下はスーツ、みたいな感じだとリアルに何かギョッとさせられて怖かったものである。もしかしてこの人、顔に赤いのついてるけど暴漢に襲われて怪我とかしてんのかな、とか不安になったりした。まあニコニコ笑ってるから大丈夫か・・・、とすぐになったけれども。

でもハロウィンって禍々しい感じがしてちょっと面白いな。クリーンな感じ、というよりは宗教的にも混ざってるからかも知れないけれども土俗的な感じがするし。なんか悪霊的なものが登場してくること考えると日本では鬼の節分みたいなものなのか、と思ったりするのだが。でも、いずれの祭り、というかこういうイヴェント的なことってコンビニとか行って正月→節分の恵方巻→ヴァレンタイン→ひな祭り→子供の日→夏→ハロウィン→クリスマス、ってルーティーンが出来上がってるの見ると、いや日本のGDPはどんどん下がってるんだしそんなに浮かれてる場合でもないんじゃないの、という感じで、わけもなく無駄に俺は引いて見てますよ的な、否定的な気持ちになってくるから嗚呼あの無邪気に祭りを楽しめた頃よもう一度!とか思ったりするのだが、昔からそんなに祭りごとで盛り上がる人間でもなかったわ、自分。

人は時に自分の歴史を知らず知らずのうちに改ざんしてしまうものである。しかしタイムリーなタイトルだなCut Handsの「Festival Of The Dead」。元Essential Logic、そしてWhitehouseのWilliam Bennettのプロジェクトのサードアルバムである。Whitehouseの2000年代の作品では既に単なるハーシュな咆哮塗れのパワーノイズ一直線というよりは結構パーカッシヴな感じもあったし、『WIRE』誌でWhitehouseインタヴューあった時も既に楽しそうに太鼓叩いてる写真があったから、彼の興味関心を純粋に突き詰めて行った形のプロジェクトなのだろう。Downwardsとか今作と同じでBlackest Ever Blackからリリースされたシングルの時もそのハイテンションさとシンセアンビエント的な展開にはかなり興奮させられたものだが、今作でももはやコントロール不可能になってしまったかのような、ドンドガガガガガッガッガガガガガガガガドンドドドガドガガンガッガガッガッドドドドドドドド、というバカみたいな乱れうちの太鼓にフィンガーシンバルのような金属音が絡む異常にハイテンションなトライバル感は倍増したものの、以前とは若干異なり一定のビートがキープされているところが意外に新境地と言えば新境地だろうか。そしてシンセアンビエント的のりもより抒情的な美しさを湛えていて、これ、今までと変わらないと思ってたけど着実に進化深化した傑作で正直感動している。相変わらず曲の区別というのはなかなか難しいのだけれども。爆音で聴くと危険すぎるくらい昂る呪術音楽。ちなみに今までCDで先に出てその後曲増えたり曲変えたりでアナログリリース、という後だしじゃんけんみたいな形で悔しい思いをさせられていたけれども、今作は潔くCDとアナログ同時発売なのでほっとしているのであった。