Brando

明日の夜のことです!

トダ!ないと〜40歳アニバーサリーパーティー@diningbase fam 2014年11月8日(土) 料金:1000円(1D) open 18:30 start 19:00

ということで延期になっておりましたちょっと気恥ずかしい、且つ前代未聞のイヴェントですが、フードで焼きそばも出る、という凄い展開になって18時半オープン、19時スタートです。私が40歳なので40分×5セットで、19時から2010年代、20時から2000年代、21時から1990年代、22時から1980年代、23時20分からオールタイムフェイヴァリット、という展開になっております。よろしくお願いいたします。

明日の夜は仙台シティは色々熱くてまずBuck-Tick。そしてThree Minute Movieとかが出るライヴイヴェント。そして更には我が盟友-W-も出たりプリマドンナも出たりぱいぱいでか美さんも出たりする、市内ライヴハウス同時開催の周遊フェスのようなものもあって、いやはや何だか楽しそうな夜なのですが、こちらもひっそりわいわいやってますのでライヴ帰りにでも良いのでふらっと来てください。勿論最初からいると凄く楽しい、というイヴェントにしたい、とは思っていますが、あのですね、私の好きな音楽、どうも皆でタオル回したり、とかそういうのは似合わないので本当に皆さんと公共の場で分かち合えるのだろうかどうなのだろうか、と若干葛藤しておりますが、こういう音楽もあるのねえ、とかこれは当然よね、とか楽しんでいただければ、という感じです。

と言うことで選曲したのだが、早く60歳になって60分セット組みたい、否寧ろ90歳になって90分セット組みたい、と思うくらい選びきれてないので大変なことになってしまった。とくに90年代がやばい。90年代、私が高校生から大学院生、という100%学生だった10年間、どうも私は馬鹿みたいに音楽を聴いていたようだ。そしてその10年間で馬鹿になってしまったようだ。もしかしたら90年代の私だけでも40分×5セット、とか余裕なのではないか、と思い始めているくらいである。思えばその時期レコード屋でバイトしたり、バンドに入ったり、音楽の話ができる友達がだんだんと増えて来たり、DJイヴェントに行くようになったり、DJ的なこと始めたり、という10年間だからしょうがないと言えばしょうがない。

でももしかしたら私と同世代の人も同じような感じなのではないかなあ。とくにUKロック的なものが好きだったり、USインディ的なものが好きだったりしたら、どんどん紙での情報が入って来てそれでよくわからんけど面白そうなCDとかレコードとかが店頭に並んだりして。同時に過去の音源も色々掘り返されて負けじと掘り返してみたりして。そういう時代、と言えばそれまでなのだけれどもプレ・インターネット時代の、変に想像力というか妄想たくましく過ごさざるを得なかった時代の最後が多分この10年だったのではないだろうか。

否、それが良かったなー昔は良かったなー、という話では断じてない。ただ、そういう妄想力強化時代だからこそ多感な年齢的なものも相まってこんなに色々聴いてたんだなあ、とさっき音盤選びながら床に座って遠い目をしていたのだった。まあ、それに限らずどの時間に来ても何か私の一部みたいな音楽かかってるイヴェントにならざるを得ないと思いますので、何とぞどうぞよろしくお願いいたします。遠方故お越しになれない方、用事で来れない方にはもれなく電波飛ばす勢いでやりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

Scott Walker + Sunn O)))の「Soused」を聴く。いやはや、誰がこんな組み合わせ考えたんだ・・・、と茫然としたりもするが確かに90年代にScott WalkerがDrag Cityから「Tilt」ティルトを出した時、まるでインダストリアルノイズみたいだ、と感じたではないか。そしてそれ以降の彼の作品もその印象が更に強まるような、ごっつい音ばかりだったから(いや、最高なのだが)茫然とした次の瞬間には、いやこれアリだろ、とストンと腑に落ちる感じになったのだった。なんでもSunn O)))の方がアルバムに参加を要請したところ共作になってしまった、ということらしいのだが、どっちかと言うと声が大フィーチャーされている分、そしてスタッフも主にScott側の人間が中心であるが故にScott Walker色の濃いアルバムである、って当然と言えば当然か。だからもしかしたらSunn O)))のあの重低音音響地獄を死ぬほど期待している向きにはちょっと肩すかしに思える作品かも知れない。色々な音が入っているうえに、静寂成分大目、且つScott Walkerのヴォーカルがメインと言える作品でもあるから。しかしそれでもやはり通奏低音のような、爆撃されるようなギターとベースの重さはさすがであるし、バンドサウンドだ(というか「バンドサウンドが聴こえる部分もある」という表現の方が適切か)、という音が聴ける彼の作品も久々だし、そして70歳を超えてますますScott Walkerの美声ぶりに拍車がかかってしまっているので結局、ご想像の通り私は大興奮して聴いている。嗚呼、これは今年を代表してしまう1枚かも知れない・・・。