Zidane

今週金曜日!

AOBA NU NOISE 10th Anniversary @Shaft Sendai 2016年6月3日(金) 21:00〜 ADV. \2500 DOOR. \3000(1D別途)
Guest Act: The Suzan, Yolz In The Sky
Live Act: Waikiki Champions, Masaki Saito
DJs: EVOL, RAMBO, SIF, RYOTA, SEIKATSU

10周年ですよろしくお願いいたします!

ということでAOBA NU NOISE10周年を盛り上げるべく、7周年の際に私が執筆し、限定発売したジンの内容をここに掲載したいと思う。なので、若干情報が古かったり、何だかウェブ上で読むと違和感があったり、という面はあるかも知れないが、楽しんでいただければ幸いである。また、この文章から3年が経っている、ということを考慮に入れるとそれからの3年間を個々人が補填する、という感じでお読みいただければ。ただ、とにかく膨大なテクストなのでそれを覚悟の上でお読みください。

〜はじめに〜

 AOBA NU NOISE(以下ANN)とは、杜の都仙台のClub SHAFTで2006年5月から開催され、2013年に7周年を迎えたクラブイヴェントである。

 7周年記念、というのもどことなく半端な気がしなくもないかもしれないのだが、節目にちょっと振り返ってみるのもなかなか悪いものではない。ということでこのジン「Look Back In…」はANNの歴史をちょっと振り返ってみよう、という企画のものである。

 ANNというイヴェントは、バンドのライヴをクラブで、というのを基本線にしながらも、当初からDJはライヴの間のつなぎ、という形ではなくDJもライヴも両方二本立て、というスタンスでやっていて、それを変えることなく続けている。もちろんゲストライヴがあったり、ゲストDJがあったり、またレギュラー陣のバンドにもDJにも結構な入れ替わりはあったりするのだが、「どの時間に来ても、どんな趣味の人が来ても楽しめるイヴェント」というのは変わりないままに7年が過ぎて行ったのだった。

 私はEVOLという名前のユニットでスタート当初からANNでDJをしているわけだが、ちょっと私目線での振り返りになることはご了承いただきたいものである。ただ、このちょっと変なクラブイヴェントの7年の歩みを共に振り返っていただければ幸いである。

tdsgk

2006年5月〜2007年5月

 私がつけている日記代わりのブログによれば2006年の5月30日(火)に第一回目のANNは開催されている。この日の出演はバンドではHappy Family Laboratory、Waikiki Champions(以下-W-)、そして追加出演という形でRunny Stoolsの3バンド。DJ陣はE-Talking Crewと私たちEVOL、という実にシンプルなラインナップである。要はごくごく近いところの友達で音楽をやっているような仲間たちが集まって始まった、という感じのイヴェントであることははっきりとわかる。ちなみに結局この時点からずーっとANNに変わらない形で出続けているのは-W-、そして私たちEVOL、そしてバンドではないもののRunny Stoolsのマサキ氏、ということになる。しかしここで出演している他の人間はその後も折に触れ客として、または出演者としてANNに表れることになる。

 ところでこの第一回目のANNには知りあいの中古CDショップ「Love Records」のオープン記念イヴェント、という意味もあり、「LOVE」を逆さまにした私たち「EVOL」(当然Sonic Youthの名盤も念頭にあり)がLove Recordsの在庫CDから選んでDJをする、という形でお誘いを受け、初陣を飾ったのだった。実はLove Recordsオープンに当たってかなり私は家にあったCDを処分したもので、だから普通に在庫を使ってDJしても何ら難しくなかったのだった。ちなみにいまだに私たちEVOLの後に「from Love Records」と書いてあるのは私が上記のような経緯、と相棒大久氏がLove Recordsのお手伝い的なことをずっとやっているから、なのである。

 さてこのようにスタートしたANNであるが、お気づきのように最初は思いっきり平日の毎月最終火曜日(たまに月曜日)のイヴェントだったのである。しかも当初は19時から25時くらいまで、という結構さっくり終わるイヴェントであった。このスタートしてから2007年くらいまでの1年間にはKaaaanji (AFTER DARK), Tashi-Rock, Omote, Maikor, Jazzmaster T、というDJ陣がEVOLの他にはおり、それが最終的にはTashi-RockとOmote、という2人のみになっていったのだった。この間のライヴアクトは-W-とRunny Stoolsがレギュラーとして定着、1周年記念としてANN初のゲストはDJ Casin氏だったようである(2007年5月29日)。

 このスタートしてからの1年間は平日開催ということでお客さんは仕事帰りの社会人、そしてまだまだイヴェント出演者がほとんど学生だったこともあり、大学生、ということで結構わいわい賑わっていたものである。お客さんが皆若かったからか、貪欲に音楽を聴き、更に聴きたがり、という勢いがあったのは確かである。そんな中既に30代になっていた私は最初のうちは仕事を終えてから車で駆けつけ、スーツ姿でわーっと1人で30分くらいDJして、その後すぐに帰宅して夕食、というはちゃめちゃなことをしていたものである。つまり当初EVOLは2人1組ではあったものの、DJの時間が分かれていたのであった。それがある時から同じ時間帯の前半後半、と2人で分けて行う形になっていったのだった。

 また、DJ陣の顔ぶれを見てもわかるとおり、当初はロック〜エレクトロ的選曲中心のイヴェントであった。確かKlaxonsのシングルとかかけたらフロアが爆発したり、とかそういうこともあってまだまだロックイヴェント的ノリが強かったのだった。ただ、初のゲストがDJ Casin氏ということからもわかるとおり、自然に逸脱していくようなフラグは既にこの時点で立っていたのだった。

2007年6月〜2008年5月

 2007年はANN一周年を終えた翌月の6月30日にJ-Popイヴェント、「お騒がせします」との共同開催という形でゲストにサイプレス上野とロベルト吉野イルリメを迎えた「横浜ドリームランド」というイヴェントが開催された。ANNからはライヴで-W-、そしてDJでOmoteが参加した。

 その後はANNは顔ぶれにも開催曜日にも大きな変化はなく2007年は続いていくのだが、2007年10月29日(月)の開催時からDJ陣にDropが追加され、ヒップホップ、というかブレイクビーツというか、の色が加わることになる。またANN史上2組目のゲストは2007年11月27日のDJぷりぷり氏、であった。この年の12月29日にはANN番外編としてゲストにイルリメを迎えた「AOBA 城炎上」というイヴェントも開催されて、Gift GimmickのDJ諸氏、そして何故かANN代表で私がDJをしたのだが、物凄い二日酔いを押して仕事してからDJした記憶がある。

 それから年が明けて2008年の1月から毎月基本的に最終日曜日の開催、と変更になる。変更第一回目、2008年1月27日のゲストはDJ Shinya Takatori氏であった。しかし次の2月は17日の日曜日に開催、その後3月は25日の火曜日に開催、とかなり変則的な感じの開催が続く。ちなみにその3月の火曜日にはイタリアのZU、そしてにせんねんもんだいがライヴゲストとして登場したのだった。平日はSHAFTが入っているビルの他の飲食テナントが通常に営業しているのであまり大きな生音は出せないのだが、この3月の時はもうSHAFTオーナーに、他の飲食店に平謝りするための菓子折りを用意してもらっての爆音ライヴ開催、となったのだった。結果、とくにZUは期待通りの低音炸裂の超爆音ライヴであった。

 極私的にはこの3月の時は年度末のあまりの忙しさに鼻血出したりしていたかなり調子悪い中でのDJだったのだが、相棒大久氏がかけたSuicide「Ghost Rider」に合わせ、素面でモンキーダンスを踊ったりしたら復調した、という感動的なイヴェントだったりした。

 そのイヴェントを経て4月は27日の最終日曜日に開催。荒吐ロックフェスの最終日とかぶり、私も人生初のフェス帰りにDJをしたが、夜中の12時過ぎには客もまったりとしてきて、相棒大久氏がその日はたまたまいなかったのを良いことに、1人でグダグダと語りながら曲をラジオDJスタイルでかけて楽しんだりした。結果、翌朝腕が2倍の太さになる奇病で病院に行ったり、とANNとその次の日に大きく関係するサヴァイヴァルは切っても切れない関係になってくる。

 そして2008年5月22日(木)には「AOBA NU NOISE EXTRA」としてClub ADDでDmonstrations、Douglas Leeという2組のアメリカからのライヴゲストを迎えた番外編を開催。

 またその3日後の5月25日(日)には、2周年記念として「AOBA “Niku” Noise」を開催。これは一律会費制でSHAFT内でBBQしつつ、適当にDJが音楽をかけ、バンドもメンバーをシャッフルして様々な編成で演奏する、というお楽しみ会のようなものであった。何も知らずに初めて来たお客さんも巻き込んでBBQしたり、結構はちゃめちゃではあったがBBQが美味しい、と評判になった。このはちゃめちゃな回からDJ Ramboが参加している。

2008年6月〜2009年5月

 この時期のANNでは何故か裸族が登場しては場の盛り上がりを更にヒートアップさせる、という怪現象が続発していて、「ANN=何だか狂った酒イヴェント」というイメージが良くも悪くも定着していったように思う。ただ、初めて来たお客さんはどうだったのだろうか・・・。でも面白がっている方々が多かったみたいなのでそれはよしと言えるだろう。
 
 2008年6月、7月はDJとしてEVOL, Drop, Ramboという形で定着、またLive actは-W-とRunny Stools、そして当初はゲストという形で2人組でミニマルなテクノを奏でていたKODAが参加している。8月からはKODAがレギュラー入り(ほどなくして1人ユニットとなる)、またDJでもBOWが新たに参加し、酒パワーで真夜中過ぎには完璧にカオスと化していたフロアにダンスビートが鳴り響く展開が完成されていく。

 2008年10月にはLimited Express ( Has Gone? )と共にアメリカからDeath Sentence: Pandaがやってきて実に自由度の高いパフォーマンスを見せてくれた。

 この時期になってくると私もイヴェントの前に飲み会やって、その後酒飲みながらイヴェントを楽しむようになってきており、10月の時はかなーり出来上がっていた記憶もあるし、それは皆そうなのだろう。イヴェントの主催者側もまだ20代前半、客もそれくらい、ということで酒パワーは天井知らずで泥酔者続出、というノリが確立されていく。そしてそのまま2008年は酒パワーとレギュラー出演陣で幕を下ろす。ただし寄る年波に勝てなくなりつつあったEVOLは大久氏の腰痛や、私の無謀な飲酒後のダイヴによる負傷、など暴走と失速が際立つのであった・・・。

 2009年1月はANNはお休み、2月の2009年第一回目の時にはmoqueがゲストライヴとして参加、またDJ陣にもShishinobuが参加、という新たな布陣でスタートする。そして酒パワーはとどまらず、後半には出演陣も客も轟沈する、というハチャメチャなノリが増していく。
 2009年4月26日にはsajjanu、AKBKがゲストライヴで参加、そしてBOWが上京のため抜けての布陣となっている。2009年5月31日には3周年記念として、なんとSHAFT内で釜玉うどん屋が開店する祭りなスペシャル企画も催され、どんどんカオスなイヴェントとしてその名を轟かせていくのだった。

2009年6月〜2010年5月

 4年目に突入して一発目の6月には東京在住にも関わらず後にANN準レギュラーとなっていくmojaが初ゲスト。また我がブログによると私は酒で大暴れしてThe 13th Floor Elevatorsでフロアダイヴを敢行したりしていたようである。若かったなあ、とはいえこの時私は34歳なのでまず何をやっていたのか・・・。

 2009年7月のANNには私は仕事のせいで初めて参加できず、かなり悔しい思いをしたものだが聞くところによると客も含めたEVOL関係者が酒で大変だったようなので、ある時代の終焉を迎えた感じだったのかもしれない。8月30日のANNではゲストライヴで2UP、ゲストDJで初期メンバーだったOmote Masayaが登場、またKODAがM-KODAと名前を変えての初の出演、Runny Stoolsも「Runny Stools×雨先案内人」名義になっての出演となっている。その後、9月27日のANNからは初の女性DJ、☆が参加、また新たな色がANNにもたらされることになる。一方で長期に渡ってDJを担当していたDROPが抜けたのもこの時期である。2009年10月25日のANNではmojaが再びゲストで登場。準レギュラーの座を不動のものとしていく。

 また、これはEVOL的ビッグイヴェントであるが、11月29日のANNの際には、同日に行われたHair Stylisticsというか中原昌也とCombopianoのイヴェントでDJをこなしてからANNでDJ、というダブルブッキングをこなし、12月には再び2UPの俵谷氏がライヴ参加しての忘年会スペシャルが行われた。年が明けて2010年1月30日にはJunkie Business、東京からYou Got A Radio!がゲストライヴアクトとして登場。また上京したBOW氏も折に触れてDJで参加したり、ということを続けている。

 何らかの新しい動きが活発になってきたANNではあるが、2月はお休みして翌3月にはDEERHOOFがゲストライヴで登場、素晴らしいライヴをフロアでかますと同時に、かなりの動員を記録する。

 個人的にはこの3月28日のANNの前日に山形でライヴを敢行、その後仙台に戻り翌日28日のANN当日には、再び山形に赴き結婚式参列、からのANN、ということでかなりハチャメチャなスケジュールをこなしている。ANNのお陰でサヴァイヴァル力はかなりアップしたのではないか、と自覚している。

 4月25日開催のANNからは2人目の女性DJ Miyaが参加。いきなりGuns n’ Roses「Welcome To The Jungle」からスタートしたりBlack Sabbathかけたり、とかなりの世界観でまたANNを新しい展開へと導く。

 ところでこの年の5月には4周年を迎えたのだが、その周年記念イヴェントは翌6月へと持ちこされることになる。

2010年6月〜2011年5月

 さて、その4周年記念イヴェントは2010年6月27日に行われ、準レギュラーのmojaのライヴ、更にはEVOLとRamboの合体DJチーム「RAVOL」がデビューしたり、とかなり賑々しく行われたのだった。私も35歳だったが暴れ過ぎて筋肉痛だったようであるし、裸族、そして酒パワー、と狂乱の一夜だったようである。またこの時期からDJ SIFがレギュラーで参加、ANNに再びヒップホップ〜ブレイクビーツの色が加わることになる。

 続く7月は初めて土曜日の24日に開催され、レギュラー陣のみだったもののまたしてもRAVOLが登場したのだが、今回はtdsgk+Rambo、という2人体制での出演となったのだった。また土曜日だったということもあり、大いに盛り上がったようである。8月は日曜日に戻って29日に開催、しかしこの回からDJの☆が欠席、-W-もRunny Stoolsもメンバーがそれぞれ欠けた状態でのライヴだった。しかしその逆境を逆手にとって面白いことやったろう、という気概がANNの真骨頂なのではないか、と感じた記憶が甦ったものである。

 9月もレギュラーのみで26日日曜日に開催、ちなみにどうやらEVOLは泥酔して、DJで何をかけたのか記憶がなかった状態のようである・・・。続く10月31日の日曜日の回にはDJ☆が復帰、バンドアクトでは準レギュラーmojaが登場、Runny Stoolsは2人だけなのを良いことに楽器編成などで自由度の高いライヴ、また-W-がThe Slitsの「Typical Girls」をカヴァーしてAri Upを追悼、というなかなかにエモーショナルなライヴ揃いであった。

 翌11月28日日曜日のANNにはゲストでCombopiano−1+吉田一郎Zazen Boys)、Umi No Yeah!、TADZIO、ゲストDJではDJ Casin, DJ Compumaが、またRunny Stoolsには雨先案内人が復帰、-W-はDJ Casinと共演したり、フロア全体を使ってのライヴ、などかなり盛りだくさんな内容でお祭り状態であった。

 12月の年内最後のANNは12月26日に開催され、-W-は再びDJ Casinと共演、tdsgkもDJ Miyaと「MIVOL」名義でハードロック大会をやったり、と結構シャッフルとか共演なども実にフレキシブルに行われたのが2010年のANNの特徴だったと言えるであろう。

 明けて2011年1月、一発目のANNは23日日曜日の開催で、ライヴにその後長いお付き合いになるUK在住日本人バンドBo Ningen、DJにもこれまた長いお付き合いになるお二方、Style Band Tokyo主催のTomo氏、そしてTwee Grrrls ClubのSumire氏、また極初期のANNメンバー、After Dark主催のKaaaanji氏をゲストとして迎え、これまた賑々しく行われたのであった。

 その勢いのままに翌2月は26日土曜日に東京のイヴェントAlejandoroとのダブルネーム開催、兼、狂うクルーのアルバムリリースパーティという狂おしいほどの盛りだくさんぶりで行われた。ゲストライヴには狂うクルーの他にTADZIO、Vovivav、2UP、ゲストDJではL?K?O?、KEI、DJ Casin、というANN史上でも他に類を見ない回であった。東京からバスツアーで数名の客も出演者と一緒に来場、メディアの取材もあり、という華やかな雰囲気、そして大盛り上がりの中で幕を閉じたのだった。

 個人的にはこの2月のANNに合わせて自分の音楽遍歴を振り返るCDR4枚組を初の物販アイテムとして販売し、完売させたりもした。この企画は名刺代わりになるものが出来て良かったな、と今でも思っている。

 このように2011年2月である意味イヴェント的にも(勝手に個人的に)総決算を迎えたところで2011年3月のANNは開催どころの騒ぎではなく、この月はお休みになる。東日本大震災で皆それぞれが被災はしたものの(大きな被害を受けた者もいるが)、関係者全員無事を確認し、4月24日にはレギュラーメンバーのみで復活第一弾が開催される。DJ陣では☆とMiyaが抜け、また男性しかいないANNに戻ってしまったのは震災のせいなのだろうか・・・。

 翌月5月29日のANNでは準レギュラーmojaが救援物資やメッセージを携えてライヴをしにやって来て、それに応えるべくANNでは常軌を逸した4ドリンク、という企画でもって独自の復興の仕方を見せたのだった。

 こんな感じで3月からはあっという間の展開ではあったのだが、気がつくと5周年記念企画、どころの騒ぎではなくこの年には周年企画はなかった。しかしこれ以降、AOBA NU NOISEはゲストがどんどんやってくるイヴェントになっていくのであった。

 ところで、この震災の後のANNにはどこか、楽しさと騒々しさの中にも若干の切なさが加わったような、という意見をいただいたりもしたのだが、それは私も感じるところである。それは私たちが体験した哀しみのせいなのか、それともANNクルー全員が年齢を重ねていることの表れなのか、はっきりとはわからないのだが(多分両方)、結局ANNは実に人間くさいイヴェント、ということの表れなのかも知れない。

2011年6月〜2012年5月

 6月26日にレギュラーメンバーのみで開催されたANNはフロアにDJブースを設置、という新たな試みで開催。結果、泥酔したEVOLの2人が客に絡んだり、という新たな局面を迎えたりしたようである(記憶なし)。

そんなグダグダな感じの月もありつつ翌7月24日にはStyle Band Tokyoとの共同企画という形でCompilation Release TOURの一環として二度目の登場のBo Ningen、そしてLillies And Remainsをゲストライヴアクトとして、またゲストDJとしてはこれまた二度目の登場となるTomo氏にSumire氏、Kaaaanji氏を迎え賑々しく開催される。この夜はLillies And Remains、そしてとくにBo Ningenの仙台での人気の定着ぶりを感じさせる一夜になったのだった。この時EVOLの2人は胡散臭く夏向けの音楽、というテーマでコンピCDを作成、激安な値段設定のお陰もあってか完売させている。

 よく8月はお休みして9月25日にはレギュラーメンバーのみでのANNが開催されている。この回は各DJの持ち時間が増加したおかげでかなりディープな音楽空間が作り上げられていたようである。EVOLバラ売りタイムもあったりしたのも良い思い出である。翌10月30日もレギュラーメンバーのみで開催されたANNであるが、11月27日には準レギュラーのmoja、そしてOptrumをゲストライヴに迎えて開催された。なお、Runny Stoolsはもとの2人編成に戻り、かなり自由なライヴを展開するようになっていったのだった。そして激動の2011年最後のANNは12月25日にレギュラーメンバーのみで開催。EVOLは私1人の時間もあったり、とちょっと変則的ではあったが良い意味で忘年会的なノリのまま幕を閉じたのだった。

 年が明けて2012年の1月22日にはまたしてもBo Ningen(3度目の登場)、準レギュラーのmoja、という強力なゲストライヴ陣にゲストDJにまたしてもTomo氏とKaaaanji氏を迎えて威勢よく2012年のスタートを飾ったのだった。そんな中でRunny Stoolsは自由過ぎる感じでDJのShishinobuがドラムを担当したり、どんどん実験を進めていくのであった。翌2月26日のレギュラーメンバーのみで開催のANNを最後にRunny Stoolsのメンバー八巻氏が上京のためにレギュラーから外れることになり、また新たな季節を迎える予感のANNであった。

 翌3月25日には準レギュラーのmojaのリリースツアーの一環としてのANNが開催され、更には在仙のCellgameをゲストライヴアクトに迎えて賑々しく開催された。最早何故仙台にいないのか不思議だ、と皆が思うだろうくらいのmojaのANN愛には感謝の念しかない。

 翌4月29日にはゲストDJにKiyo氏を迎え、更には2人一緒に来れば1人無料、4人一緒に来れば2人無料、6人グループなら3人無料、というむちゃくちゃな太っ腹企画と連休中日ということも相まって賑々しく開催された。

 翌5月にはゲストDJにCasin氏、Hiwatashi氏を迎えて27日に6周年記念祭が開催された。ちなみにこの時も含め、これまでのところでも実は時折DJで参加していたりするDJ砂氏はANNとは切っても切れない縁の人物であるのは今後のためにも覚えておいた方が良い。

 ところで彼に限らずANNはとにかくお客さんが凄く面白い、という側面があるのだけれども、やたらとイヴェントを楽しんで盛り上げてくれるお客さんが本当に多いのである。これは無理やり参加型を強いているイヴェントでもないのに稀有なことである。まあ、酒パワーのおかげ、という説もあるが・・・。

2012年6月〜2013年5月

 2012年6月にはゲストライヴに在仙のこれまたANNとは縁のumiumaが登場。また前々回にゲストDJだったKiyo氏がレギュラーに加入、と7年目を迎えたANNの新たなスタートであった。翌7月22日にはまたしてもBo Ningenがゲストライヴで、ゲストDJでTomo氏、Sumire氏、というお馴染みの豪華版ANNが開催され(更にはBo NingenのTaigen氏のDJもあり)、完璧にBo Ningen人気は仙台で定着、ということを実感させてくれる熱い夜となったのだった。

 その後8月23日にはレギュラーのみで開催され、翌9月30日の台風の夜には再びumiumaがゲストライヴで登場。嵐にも関わらず多数のお客さんにご来場いただき、「ANNは愛のイヴェント」、という-W-のFuture氏の言葉が飛び出る夜となった。10月28日のANNにはアメリカから、まさかのB’z編成でやってきたラッパー、Juiceboxxxがライヴゲストとして登場。大暴れライヴをぶちかましていく。またゲストDJでTomo氏、RYOTA氏, Ryuji氏が登場、在仙イヴェントとの関わりが強く見られる夜となる。この回からRunny Stoolsの名前が消え、Masaki Saitoによるソロ実験の時間が始まっていく。なおこの回はDJ SIFは欠席している。

 この翌月11月2日、東京は渋谷Echoで初めてANNの東京編が開催された。東京からは準レギュラーのmojaがゲストライヴで、Sumire氏がゲストDJで登場、仙台からは-W-、umiuma、Masaki Saito、M-Kodaがライヴアクトとして、DJではEVOL(tdsgk1人)、Rambo、SIF、Shishinobu、Kiyoが参加。小さめの箱の中で現在は東京在住ながら仙台にいた頃はよく来てくれていたお客さんや元メンバー、東京在住の友人、ゲストとして登場したこともある方々、更には仙台在住なのにわざわざ足を運んでくださったお客さん、謎の大量の外国人、などがどかどかと酒パワーで大暴れする、実にANNの真髄のようなイヴェントとなったのだった。場所は東京なのに(今は亡き)渋谷Echoの扉を開けるとまるで数年前の仙台のClub SHAFTのような空気、というトリップ感を味わいながら、大成功大泥酔のうちに幕を閉じたのだった。
 11月の通常ANNは25日の日曜日に在仙のContraireをゲストライヴに迎えて開催、たくさんのお客さんと共に賑やかな一夜となる。なおこの回を最後にM-KodaはANNを離れた。そして早いもので12月30日に開催された2012年最後のANNはゲストライヴに2UPを迎えて、大団円で締めくくったのであった。

 明けて2013年1月27日はDJ SIFが欠席ながらもレギュラーメンバーで、前日に行われた、Gaslight(最早ANNの兄弟イヴェント的な、Youkou氏a.k.a.砂氏企画の弾き語りライヴイヴェント。tdsgkもDJで参加)と連動して、Gaslight入場者はANN無料、という凄い企画もあった。翌2月24日にはまたしてもBo Ningen、そしてUKからComanechi!、在仙のDJ & Kimmyがゲストライヴで、ゲストDJではTomo氏、Kaaaanji氏、という安定のメンツで開催された。当日は突然の大雪によりゲストの到着が遅れたり、何よりも移動が大変、という過酷な状況だったにも関わらず大入りのお客さんに支えられて大盛り上がりの一夜となった。

 翌3月31日は安定のレギュラーメンバーによる開催、その次の4月28日は東京からGroup Aがゲストライヴで登場、お客さんの度肝を抜く。またこの月からANNミックステープ企画がスタート。毎月DJ陣バンド陣の音源をA面B面に配置してダウンロードクーポン付で前売り特典とする太っ腹企画で店頭販売も少数あり、というものである。4月分はDJ SIFとDJ Shishinobuが担当していた。

 5月のANNは周年企画を次月に持ち越し26日に開催された。ゲストライヴにDoraPtronと在仙のobsが登場、かなりの濃厚な組み合わせでこれまたたくさんのお客さんの度肝を抜いたのだった。5月のミックステープ担当はRamboとKiyoであった。

2013年6月〜∞

 6月29日に7周年記念としてゲストライヴにやけのはらとドリアンを迎え、またゲストDJとしてDJ Casin氏を迎えてSHAFT大爆発の一夜となる。
 
 また出演者による「私が今までの人生で一番聴いたであろう曲」とEVOLセレクト「ロックンロール名曲集(EVOL流)」の2種ダウンロードコードが着いた、ANNの7年間を振り返るジン「Look Back In… AOBA NU NOISE 7th Anniversary」が発売される。このジンを手に取ったお客さんからは(次号に続く)。

〜おわりに(または次号にむけて)〜

 ということでAOBA NU NOISEの7年間を振り返る「Look Back In…」であるが、私tdsgkの目線で書かれているがために、結構事実は違う、とかもっとこうだったよ、とかデータ的にここおかしい、とかそういうところがもしかしたらあるかも知れない。その際には是非ご遠慮なくご意見ください。

 実はANNも変わらぬテンションではやっているが、主催側もだんだんと年齢を重ねているわけでそろそろ落ち着いても良い時期なのかも知れないが、このジンをお読みの方ならお分かりの通り、年を追うごとにどんどん盛りだくさんなイヴェントになっていっている。これはもうこういう道を選んでしまった、ということでこの道を突っ走るしかないのである。だから8年目を迎えても、9年目を迎えても、10年目を迎えても、基本変わりなくやっていくのだろう。私は40代に突入しているだろうが・・・。

 でもANNがここまで来れたのも、ゲストとして登場してくださった素晴らしいアーティストのみなさん、途中で抜けていったりしたけれどもレギュラー出演陣として盛り上げてくれたイカしたお友達、そして何よりもこんな狂おしいイヴェントに毎回来てはお酒を飲んで楽しくおしゃべりしたり、音楽で踊ったり暴れたり奇声をあげたりしてくれたたくさんのお客さんのおかげである。本当にありがとうございます!

 これからもちょっと変なクラブイヴェント、杜の都のAOBA NU NOISEをどうぞご贔屓に!

・・・お疲れ様でした。ということで是非とも10周年の金曜日にいらしてくださいね。

今日の更新は長すぎるのでさらっと。D.A.N.のアルバム

D.A.N.
D.A.N.
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D.A.N.
SSWB / BAYON PRODUCTION (2016-04-20)
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を最近は聴いていましたよ。小林うてなさんがサポートで、ということで興味を持ち、且つスペシャとかでPVを観て気になっていたのだが、これが中毒性の高い曲が多くて参る。The XXとかみたいだなあ、という部分が多分私は凄く好きなのだろう、と客観的に書いてみたりするのだがボトムが分厚いし、それに乗っかるメロディもかなり独特で頭から離れない。まあ、正直に申しますと個人的には若干苦手めな曲があったりするのだけれども、それさえも良いバランスなんじゃないかな、と思わされる強烈なデビュー作、である。