Opus 4

今週の金曜日です!

csgb@Bar fam 2017年8月25日(金)21:00〜 \1500(1D)
Guest Dj: doinel
DJ: shinshin, akiyama, tdsgk

私翌日仕事なので、あんまり遅くまではいられないかもですが、是非遊びにいらしてくださいませ!

さて、先週土曜日はAOBA NU NOISE出張編in下北沢Three、仙台からも関東からも多数ご来場いただきありがとうございました!またやりますので次回もぜひよろしくお願いいたします。

ということで先週の土日は東京にいたのである。なんせAOBA NU NOISEが15時からスタートして22時半まで、という凄い時間帯のイヴェントだったので土曜日はユニオン3件とイヴェントだけで終わってしまったようなものである。しかし2UPもDead Kebab & Psychic$も呂布カルマさんも全て最高、sumireさんに久々KaaanjiにIain MartinさんのDJもとにかく最高(とくにIainさんはDAFNitzer EbbにYelloにWire、と俺の青春を駆け抜ける危険な選曲で酒が進んだ。とくにWireの「The Drill」とか爆音で聴くと泣く・・・)、仙台陣もどれもこれも本領発揮、で楽しいイヴェントであった。

私たちEVOLは2人でいつもやっているのだが、思えば最初っからちゃんと2人でやったのって4か月ぶりくらいだったりするなあ。今回私は荷物の都合上7インチのみ(それでもめっちゃカバン重くなったのだが)でやったのでいつもの無軌道ぶりが抑えめではあったように思えるが、相変わらずとは言え相変わらず、だったのかも知れない。「意外にかっこよくてビビった」という友人からの感想や、「一ミリもぶれてなくて良かった」というKaaanjiからの感想をいただき、まあたまには調子に乗っても良いですよね。次回は何とか30センチのレコードも持っていきたいところではある。あ、現地調達すれば良いのか・・・?

いや、それはさておき。外では雹が降ったり雷雨だったりで大変だったようだが、地下でのイヴェント中は全く関係なく、ビールやらコーヒー焼酎やらテキーラなど浴びるように飲みまくった(しかも長時間)。しかしそれにも関わらず意外にしゃっきりしており、翌日もホテルで爽快に目覚め、何ら問題なく蒸し暑い東京での日中の仕事、そしてレコード屋巡りをこなしたのであった。翌日仕事、というのは悲惨、に聞こえるものであるが当初の予定は土曜日に日帰りで帰って翌日から岩手県で仕事、というものだったので今回東京で日曜日に仕事が入ったのは実は不幸中の幸い、だったのである。

とは言えそんなことよりもやはりレコード屋である。もう高いレコードは欲しくないし買わないぞ、とか言っていたのに土曜日にMekanik Kommandoのサードアルバムとか買ってしまったので何だか暗鬱な気持ちだったが、日曜日にも朝イチで行ったHMV渋谷でCatalogueのアルバムなぞ発見してしまって、嗚呼・・・、という気持ちであった。しかしCatalogueをカウンターに持っていったら20%引きになり、さらには店員さんからは「スイスのレーベルから出てるCatalogueのアルバムは聴いたことありますか」とか聞かれしばしCatalogueトークに花が咲いたのであった。まあ、日曜日の朝っぱらからCatalogueとか買う人珍しいから嬉しかったのかしら・・・。

という感じで楽しく過ごし、しかしその後死んだ目で午後の仕事を乗り切り(長く、そしてのどが渇いた)、もう良いかな、とか思いながらもトドメだな、と言って御茶ノ水のユニオンに寄り、もう高いレコードは欲しくないし買わないぞ、と言いながらVic GodardのelからリリースされたEPとか発見してしまうと、ねえ・・・。

ということでハードながらも楽しかった土日を終えて死んだ目をしてまた仕事をしているのであった。The Art Of Noiseの「In Visible Silence」

In Visible Silence
In Visible Silence
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Art of Noise
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を聴く。私が小学校6年生の時に熱狂的に聴いていたセカンドアルバムがこうしてCDデラックスで初の再発、というのは実に嬉しい。ファーストの頃はメンバーの顔もわからんし謎だし、しかも音はサンプリングの嵐で斬新だし、ということで大センセーションだった(のですよね?)彼らがTrevor HorneとかZTTレーベルと決別しリリースしたアルバムである。ファーストも後追いで聴いて、確かに衝撃的にかっこよいのだが、こちらのセカンドはヒップホップ的なビートの強烈さは影を潜めるもののより音楽的に幅が広がり、それでいてサンプリングは過激になり、コラージュ的な展開もより激しく、それでも全体としては謎めいていてそしてポップ、という名作である。このアルバムからは謎の人々、ではなくなってライヴを行ったりテレビに出たり、と新生AON、の印象が鮮烈だったなあ(当時「夜のヒットスタジオ」に出てたのを観たな、そういえば・・・)。さて、このアルバムからの12インチはリアルタイムで買っていてそしていまだに事あるごとにDJの際にかけたりしているのであるが、CDで聴くのは初めてでなかなかこの音の感じはCDで聴くとさらに不思議な浮遊感があって面白いなあ、と思いながら聴いていた。加えて今回のデラックスにはシングル用のリミックスとか、ヴァージョン違いなども入っていて(まあとくに大きな違いはあまりないと言えばないのだけれども)お得である。こういう音楽をノスタルジーを絡めて聴いてしまう、というのもおかしい話だし、寧ろ間違っている感じなのかも知れないけれども31年前の秋のこととかを色々思い出したりしながら、このハチャメチャな、しかし美しくまとまったアルバムを聴いている42歳の冷夏の1日、なのであった。ちなみにこれ以降のアルバムはちょっと私的には・・・、だったりする。