She Makes My Nose Bleed

とりあえず告知をまとめております!

csgb @Bar fam 2018年7月27日(金)21:00〜 ¥1500(1D)
DJ: 5atoru, shinshin, mieukam, tdsgk

アイヘイトプールVol.2 @仙台Flying Son 2018年7月28日(土)18:00会場18:30開演 前売り¥1500 当日¥2000
Live: Sugarman, まっくら学芸会, Seventh Street, Broken Shinonome, SORASO
DJ: tdsgk

AOBA NU NOISE @下北沢THREE 2018年8月18日(土)15:00〜22:30 ADV.\2500(no drink) DOOR.\3000 (no drink)
Live: 1980yen, Numb Turnpike, Waikiki Champions, Masaki Saito
DJ: kaaanji(AFTER DARK), EVOL, Rambo( Unknown Precept ), SIF, Ryota, Tsurutechre

csgb @Bar fam 2018年8月24日(金)21:00〜 ¥1500(1D)
DJ: 5atoru, shinshin, tdsgk

ROOM @K's Studio Garage 2018年8月25日(土)¥1000
Live: ちぐはぐ、port、Ki Ka、Annik Honore
DJ: tdsgk

嗚呼、あなたに会いたい・・・、という気持ちでお待ちしておりますよろしくです!

さて仕事とか何やらの激務から解放されると(いや、正確には当面のヤマを越えただけなのだけれども)人は昔のことを色々と思い出すものである。

私は1996年から2000年までレコード屋の店員をしていた。正確にはバイトで、大学4年生から大学院の3年目までとある仙台の輸入レコード屋で働いていたのであった。今もそのレコード屋さんはあるけれども私が働いていた頃とは大分ノリが変わってしまったのでまあほぼ別の店、とも言えるだろう。したがって最近はその店に行くこともほとんどないのだが・・・。

まあそれは置いといて、ほぼ常連状態でそのレコード屋さんに行っていた時に声をかけられて働くことになった。時期としてはそうだな、The Pop Groupの「Y」

Y(最後の警告)<SHM-CD>
Y(最後の警告)
posted with amazlet at 18.07.23
ザ・ポップ・グループ
Warner Music Japan =music= (2008-12-17)
売り上げランキング: 469,112
が初めて再発された時期、と言えばわかりやすいだろうか(そんなこともないか)。木曜日の午後と日曜日しかバイトに入らない、というほとんど金にはならない状態で働いていたが、まあ面白い経験を色々とさせてもらったものである。なんせインターネット時代前夜、そして微妙にアナログ盤バブル、みたいなものが起きている時期だったので「動き」というものはきちんとあってなかなか遣り甲斐があった。

卒業論文と大学院の入試の時期の96年の12月から2月くらいまではお休みしていたのだが、97年に復帰してからはバイヤー業のようなものも任されて(バイトなのに)、その店の所謂インディ、とかロック、とか呼べるジャンルのものは全て私がリストに赤いペンで入れた数で入荷させていた。そしてその時期になると最早バイトに入るのは日曜日のみ、そして午前中はその週に入荷したレコードのコメント書き、午後はリストのチェック、そしてその合間に接客、という何だかよくわからないバイトをしていて、だから本当に金にはならなかった。それでもリストを見ることができる、ということは私のような人種には物凄い楽しいことで「うお14 Iced Bearsのコンピ

Let the Breeze Open Our Hearts
14 Iced Bears
Overground Records (1999-03-02)
売り上げランキング: 1,514,940
が出る!」とか「さてこのリストの安売りコーナーの4ADの昔の12インチとか私以外に買う人どれくらいいるかな・・・」とか悩みながら数を入れていったものである。

お店に損害を与えるようなヘマはしなかったが(不思議なことに結構売れていたのである、私が入荷させていたごっつい奴も)、私が思い入れのみでアナログ盤のジャケ全面を覆ってしまうようなコメント書いていたりしたので(Spacemen 3のトリビュート盤とか)なんかもしかしたらウザい、とお客さんには思われてたのかなあ、今思えば・・・。でもその当時のお客さんとか同僚の方とはいまだに折りに触れDJの現場とかでご一緒したりすることが多いので、私の今の生活を思うと人生において物凄く重要なパートを占めていることなのかも知れない。最近でもライヴイヴェントでDJしてたらそこに来てた女性のお客さんに「あのレコード屋で働いてましたよね」とか声をかけられて心底びっくりしたので、仙台のある年代の音楽好きの人々に対して私は何らかのことができたのかも知れないなあ、と思ったりもするのである。んー、疲れてるとね、なんか自分のこと認めてもらいたくなったりもするのであるよ・・・。

そう、とくに一緒に働いていた方々とはSNSでだったり現場でだったり、いまだになんだかんだ言って絡ませていただいていたりするので、本当に貴重なつながりができたものだなあ、と思うし大体ネットのない時代に自分と音楽の趣味が合う人々をあんなに簡単に発見できる機会もなかったので本当に良い経験であった。まあ、レコードの買い方は上で述べたようにリストを自分でチェックしていたせいで本当に常軌を逸したものになってしまって、それがいまだに尾を引いていることを考えると、一概によかった、と言い切れない側面があったりもするのだけれども・・・。

となんでこんなことを突然記しているのか、というとMansunの「Attack Of The Grey Lantern」

ATTACK OF THE GREY LANTERN (IMPORT/DELUXE CD3+DVD)
MANSUN
KSCOPE (2018-06-13)
売り上げランキング: 70,785
の3枚組エディションを昨日ブクオフで108円で購入したからである。97年の初頭、私はブリットポップとか呼ばれていたムーヴメントのバンドには本当に飽き飽きしていて(だってシューゲイザーとかインディダンスの頃に比べると何だか音的に全然普通過ぎて盛り上がれなかったし、インディレーベルの勢い、というよりはメジャーの無駄な売り出し感とかが目についてしまって・・・)、当然そのムーヴメントの末期に登場した彼らに関しても最初は「どうせハイプで、よくある、いわゆる私基準で言えばフツーのロックなんでしょ」みたいなすかした態度でいて、買うつもりもなかった(だって日本独自のコンピとか早すぎじゃね、ってタイミングで既に出てたし)。しかし当時一緒に件のレコード屋さんで働いてた、ジャズ担当で、あれ、社長とずーっと喧嘩ばっかしてすぐ辞めた彼、名前なんだっけな・・・、というようなごくごく一時期しか絡んでいなくて今も当然全く連絡先も知らない人が「意外に昨日入荷したMansun良かったですよ」と言っていたので店で聴いて即買った、というアルバムだからである。なんか音楽雑誌のグラビアみたらすごいメイクとかしててなんだか当時の所謂ブリットポップと目される連中とは気合いが違うな、と思っていた矢先のこのアルバムは何だかストリングスも重厚ならば展開ももっともらしく、それでいてダンスビートとかも普通に導入している一方でメロディはすごくUKらしい憂いありまくり、翳りありまくりのもので、またPaul Draperの歌声も節回しも当時はほぼ他には見当たらないほどグラマラスで且つ何だか淫靡で物凄くはまったものである。まあその後みんな大絶賛だけどなんか個人的にはめんどくさいな、と思って全然はまれなかった「Six」
Six [12 inch Analog]
Six [12 inch Analog]
posted with amazlet at 18.07.23
Mansun
Parlophone (1998-09-04)
売り上げランキング: 1,138,056
とか何だか物凄い難産の末にできたと思しき「Little Kix
Little Kix
Little Kix
posted with amazlet at 18.07.23
Mansun
EMI Europe Generic (2000-07-29)
売り上げランキング: 70,645
(Blood Orange
Cupid Deluxe
Cupid Deluxe
posted with amazlet at 18.07.23
Blood Orange
Domino (2013-11-19)
売り上げランキング: 105,290
がこのアルバムの中のシングルカヴァーしてたのには本当にびっくりした)とか未発に終わったアルバムとかを経て解散しちゃうわけだが、このアルバムの色々ぶち込んではみたものの結果的に全部トータル的に湿っぽいゾクゾクするメロディとキャッチーなフレーズ満載の曲だらけ、的な勢いは以後なかったなあ、と寂しくも思うのであった。今回108円で買った3CDエディションはこの時期のシングル曲のカップリングとかライヴとかデモとか色々入ってて飽きるかな、とか思ったけどかなり全体的にテンション高くて盛り上がりまくって今Mansun大好き!とか言いたい気分である。もしかしたらもっとゆったりと活動していたらうまいこと行ったのかな、とか思うけれどもそんな刹那のギラギラしたバンドの魅力がこのアルバムには詰まっているし、明らかに私が給料以上にレコードを取り置きして、それでいて尚新入荷のCDやらレコードやらを取り置きはそのままで購入していたあの狂おしい日々が蘇るアルバムでもある。