Lift The Lonely From My Heart

今週土曜日の話です!

csgb @bar fam 2018年12月29日(土)20:00〜 DOOR.\1500 (1drink)
DJ: 5atoru, shinshin, tdsgk, MAI, GIN(LD50), MASAYUK(Loaded), BEAR SHO(MERSEY PARADISE)

忘年会しにいらしてください!

そして新年一発目です!

ヒワタシ+@Club SHAFT 2019年1月10日(木)21:00〜 ADV.\1000(+1D \600) DOOR.\1500 (+1D \600)
Host DJ: HIWATASHI
Guest DJ: tmym(La Feat), tdsgk(AOBA NU NOISE) and more!

もしかしたらあの男も・・・?そうすると三つ巴・・・?ということでお楽しみに!

そしてDJ追加

AOBA NU NOISE @Shangri-la Sendai 2019年1月25日(金)21:00〜 ADV.\2000(1D別) DOOR.\2500 (1D別)
Guest Live Act: Taigen Kawabe ( Bo Ningen )
Live: Waikiki Champions, Masaki Saito
Guest DJ: 1P(amuseMENT/yodosi), Rio(CRUNCHCLUB), Shunki(yodosi)
DJ: EVOL, Ryota, Rambo, SIF
Shop: 神、駄菓子屋行商よしぎの

仙台のイカしたイヴェントからお三方登場で更なるナイスな「荒れ」が予想されますので是非ともお楽しみに!

さて、先日仙台のバンド、yumboの20周年トークショー、そしてライヴに行ってきた。その20周年を記念した「ミニコミ」に私も寄稿しているのだが、そこには書かなかった「私とyumbo」的なことを今日は書こうと思う。こういう時ブログをやってて良かったなあ、好き勝手にずらずら書けるからなあ・・・。ちなみに上記ミニコミ『yumbon』はリンク先から購入できます。異常なまでに読み応えがあり、ちょっとやそっとでは読み終えることのできない物凄い一冊で、当然面白すぎておすすめです。

私とyumboリーダーの澁谷さんは、当時違う店ながらも同じくレコ屋店員、という同業者だったこともあって、それこそなんとなく20年くらい前から知り合いになった。その前から多分私は一方的に澁谷さんのことは認識していて、当時やっていた即興のイヴェントのチラシとかカセットとかを私の働いているお店に持ってくる人、それが澁谷さんだった。

どうやって初めてお話ししたかは覚えていないけれども、確実にどちらかが働いている店のカウンター越しに、だったであろう。そして多分ニューウェイヴについてだったであろう。でもたくさんお話しするようになったのは私がレコ屋のバイトを辞して就職し、澁谷さんが元々働いていた中古レコ屋の郊外(というほど街から遠くもないけれども)の支店に勤務するようになってから、だろう。多分そのたくさんお話しするようになった中で、yumboの今度出すライヴ編集CD「北の女」のライナーを私が英訳することになったのだった。それが多分2002年くらいなので、そこから私とyumboのつながりが始まるのだった。

と思ったけれどもその「北の女」に参加している、そして今ももちろんyumboにいる山路さんが、実は中学校の時の吹奏楽部の打楽器パートの1学年下の後輩、ということを知ってyumboが急に近い存在になっていたのは確かである。なんとなく、自分がスティックの持ち方とかから教えた人がまだちゃんと演奏していて、しかも自分の知り合いの、私と音楽の趣味も合って話もバキバキできる人のバンドでやっている、ってのはとても嬉しいし面白いものだなあ、とよくわからないけどエモい気持ちになったから、なのだろう。

ということでその英訳作業をしてからは、火星の庭で行われるyumboのライヴには毎回通うようになった。それは、yumboが作詞作曲された音楽をやり始めるようになるまさに移行期の頃で、メンバーもガラリと変わったりしていて何かが始まりそうな、そんな予感があった・・・

とか言えれば凄く良いのだけれども当時はただ、毎回毎回違っていってて面白いなあ、そして良い曲ばっかりだなあ、と素朴な音楽的興味から毎回見逃せない、という感じだったので全く客観的にyumboの動きを見ていたわけではなかった。大体にして即興演奏期、とか「うた」のない時期のyumboのライヴを私はほぼ全く観ていないわけで。ただ「北の女」をライナー英訳するにあたって物凄くたくさん聴いて、物凄く好きになっていただけなのである。

ということでyumboの音楽に歌詞が登場し、それがたまに英語で、という時にはその新しい歌詞が日本語でメールで送られてきて、それを私が英訳して送り返す、というシステムが出来上がった。一応仕事上毎日英語を読み書き聞き話し、ということをしていたけれどもまだまだ怪しい部分の多かった当時(16,7年前)の私にとっては、むしろyumboの歌詞の英訳作業で英語を鍛えてもらった、と言っても過言ではない。まだまだなんか覚束ないところはあるかも知れないけれども、結構頑張ったかな、と自分では思う。今でもあのなんとかというバンドの英詞や、それこそあのかんとかというバンドの英詞よりは全然良いな、とかたまに自尊心に餌を与えてやれるくらいにはしっかりとしたものができたと思っている。でも何よりもyumboの新曲の歌詞を誰よりも早く読むことができる、そして作品に自分なりに貢献できる、というのがとても光栄に感じられたものであった。

とかやっていると今度は2003年にyumboの東京ライヴの話があり、その際一緒に車で行かないか、というお誘いがあり、yumboのドライヴァーとしての歴史がスタートしたりしたのだった。最初の時は目いっぱい楽器を私の自家用車に積んで(本当よくあのトヨタ・ヴィッツに3人とあの夥しい量の楽器類が載ったものだ)、地図を頼りに小金井に向かう、で案の定首都高の迷宮に迷い込む、とか言う経験をしながらやっと到着、という感じであった。それ以降は毎年2011年くらいまでの東京ライヴはほぼ毎回私の運転するレンタカーで、というスタイルで、もともと運転するのが好きだし、何よりyumboの皆さんとわいわい、というのは楽しかった。まあ、東京に行けば演奏しない私はレコード屋に行ける、という特典もあったもので・・・。

最近でもたまに、私は時折yumboドライヴァーになる。大分ご一緒する機会は減ったものだが、2015年に私が車を買い替えて、期せずして7人乗りの車になった際には真っ先に澁谷さんにそのことを伝えたものだった。今年は小岩までのドライヴでご一緒したが、自分の車だし、Google Mapのおかげで道はスムーズだし、と何だか昔のことを思うと雲泥の差があるくらいに楽だった記憶がある。余談ながら御茶ノ水のユニオンにもちょろっと電車一本で行けたし・・・。

という音楽そのもの、とはまた違うyumboとの関わり方であったが、音楽的には澁谷さんとは一緒に演奏する機会もこれまで思えばかなり多かった。テニスコーツ植野さんやオーストラリアのGuyさんとの蝋、カヴァーソングプロジェクトの( October ) Love Song、Losing Me Softly、Victims、などなど様々な澁谷さんのプロジェクトでドラムを叩いてきた。あんまり活発に演奏活動をしない私に貴重な演奏の機会を与えてもらえてとても楽しかったし、大体が本番で初の合わせ、というスリリングな展開だったりするので本当に刺激的であった。何曲かは音源化もされていて、いやはや顔から火が出るようなドラミング(歌、ってのもあるな・・・)ではあるものの、記録として自分の演奏が残っている、というのは何か不思議な気持ちである。

とか色々なことを考えたyumboの20周年公演だったけれども、12月24日のyumboのアンコールで聴いた「家」は、今まで色んな時期に色んな場所で何回聴いたかわからない曲だが(何なら演奏もした)、多分今回の演奏が最高だったように思われるし、本当にオーヴァーな表現でも何でもなく不思議なことに唄い出しの瞬間に涙が溢れてしまった。更にはその後の「薬のように」は初演の際には私がドラムで、しかも大変なことが起きていたけれども誰もそれをわかっていなかったライヴイヴェント(異変はあったけれども)での演奏だったなあ、とか雄飛くんやますみちゃんの名前を聞いてぶわっと思い出されて大変な心持ちになったりして、普通によく一緒に色々あれこれやってきていた(yumboとは全く関係ないけれども澁谷さんとの月例会、とかついこの間の喫茶ホルンに於けるニューウェイヴ7インチ鑑賞会とか)から全然普段は意識していなかったけれども、大分長いお付き合いになっていたんだな、ということを改めて感じさせられたのであった。

という年の瀬に相応しい振り返りの文章をつらつら書いてしまったが、yumboのこれからが更に楽しみになった20周年イヤーだったことは間違いない。だからまだまだ続けてもらいたいものだし、心をざわつかせるような音楽をこれからも待っているのであった。これからも半分関係者、半分大ファンとしてはそう願う次第であった。まあ、yumboはyumboとして、ニューウェイヴ7インチ鑑賞会パート2、ですかね・・・。

Courtney Marie Andrewsの「May Your Kindness Remain」

を聴く。出てたの最近知ったから今さら聴いているのだが、メルマガとかしかないんですかね、キープアップしていくには・・・。前作をひょんなことから聴いて好きだったのだが、今作は更にその気持ちに拍車をかける素敵なアルバムである。まあ、多分にカントリーのりがあって(この間の更新のKacey Musgravesとなんとなくそういう女性シンガーが続いているのはそれはただの偶然なのだが)実に落ち着いたアルバムなのであるが、今作ではもうEmmylou Harrisみたいな感じの具合に聞こえて、それはもう脂が乗っている、ということである。しかもなんか今回はヴォーカルがとにかくとてもパワフルで、まるでゴスペルのような、そういう風に聞こえてしまう瞬間が多々あってめちゃくちゃ、今作は彼女の声をとにかく堪能できるアルバムである。歌詞もそれぞれのキャラクターになり切って、という感じの曲が多いようであるが、すんなり感情移入できてしまう類の歌詞ばかりで染みる。ちなみに最終曲はまるでLeonard Cohenの曲か、と思わせられるような泣き泣きのカントリーゴスペルみたいな曲で、これまたお恥ずかしい話であるが泣いてしまうのだよ、こういうのには・・・。