Capital Crisis ( New City Loop )

csgb @bar fam 2019年7月26日(金)21:00~ ¥1500(1D)

Guest DJ: iamhonami

DJ: 5atoru, shinshin, tdsgk

 

 よろしくです!そして8月には3回くらい音楽をかける機会がありそうです。詳細はまた後日!

 

土曜日の病院は静かである。私と同室の方も2名ほど今日退院なさっていったので4人部屋が現在は2人、と言う状態である。かくいう私も昨日医者から「何も土曜日には検査ないので外出許可でも取ってお出かけでも」と言われたので久々に娑婆に出た。とは言えピザ食べたり、イヤホンの延長コード(これが快適な病室リスニングには必需品であった)買ったり程度だったがちょっとリフレッシュした。別に世の中、私が病院にいる間激変していることもなく、変わらぬように見えた、のだが果たして・・・?

 

しかしまあこれまでもちょっと食後とかに「大冒険」と称して院内探検とか、ちょっと建物の外に出る、とかはしていたのだが、何回か建物の外に出ると結構ヘリコプターの音が大きく聞こえることに気づいてはいた。別にマラソンとかないし、天気も大荒れではないのにな、とか思って不思議だったが、あれは今私が入院している病院にひっきりなしに飛んでくるドクターヘリだったのだ、と思い至った。

 

こうやって私が呑気にいる間にも急を要する患者がいるわけで、それは院内の大冒険の際にも本当に色々な患者さんを見ては思ってはいたことではあるが、今の世の中、程度の差はあれ、果たして色んな病からフリーでいられる人なんてどれくらいいるのだろうか。とそこで昔、透析患者は自業自得だから、とか言った政治家がいたな、とかあなたが〇〇の病気になったのはあなたが△△だからだ、とか言った医者とかいたな、ということが思い出されるのである。

 

まあね、そりゃあそういう自業自得な面も病、というものにはあることはあるだろう。で、そう考えたくもなるだろう。そういうことがふと頭をよぎったりもするわけだ、人間だから。

 

でも人間だから、そういうことを思いながらも言わないでおくこともできるわけだ。これが大事なんだと思う。

 

まあそれはさておき、なんか上のような発言って、極言すれば心の奥底で「自分も死ぬ」ということを忘れてるから言えてる感じなんだよな。言い換えると、死に対して傲慢になってそうな。

 

でも、それだけではないか。要は上の件も含めて、なんか今の世の中結構いつの間にかいろんなことを「自己責任」とか言ってかたづけがちだけれども、結局のところそれって「自分は大丈夫」ってみんなが思ってる感じがするんだな。というか皆がそう思うような方向に上手いこともっていったんだろうなあ、狡猾な連中が。

 

自分に関係ないこと=自分は大丈夫、みたいなことをずっと思っていられれば凄く平和に暮らせるはずではあるんだけれども、そういうことでもないような昨今だな、と思いながらいる。ま、何はともあれ「Carpe Diem」(今を生きる)と「Memento Mori」(死を忘れるな)のバランスを崩さないように生きたいな、とささやかに願うばかりだ。あと明日の選挙に関しても、何とかまともになると良いな、とささやかに願うばかりだ。

 

病室で聴くのに相応しいかどうか(じゃあ相応しい音楽ってなんだ、という話だが)わからないがHelmの「Chemical Flowers」を聴く。 

Chemical Flowers [Analog]

Chemical Flowers [Analog]

 

物凄く最高だった前作

Olympic Mess 2lp [12 inch Analog]

Olympic Mess 2lp [12 inch Analog]

 

と同じくPANからのリリースである。エセックスの田舎のスタジオで作られた8曲は、なんか同じイメージが全くもって長いこととどまることをせず、様々なノイズや環境音のようなものが目まぐるしく生き物のように呼吸しているような、そういう森の営みみたいなもの目に浮かぶ不思議な作品である。細かいビートはあるが、それがゆったりと流れる時間の中にあって、スケールのデカい電子音響作品になっている。ノイズだらけのアンビエント、という向きもあるがひと際生の弦楽器の存在感が大きくて、ほほう、と思っていたらアレンジはJ.G. Thirlwell御大でたまげた。なんか坂本龍一の近作に似たような感じなんだなあ・・・不思議なことに。