Sinners Prayer

9月は1週早いのです!

csgb @bar fam 2019年9月20日(金)21:00~ ¥1500(1D)

DJ: 5atoru, shinshin, tdsgk, mai

 

 maiちゃん、お久しぶりです、よろしくお願いいたします。

 

で、

 10月にはもしかしたら私の誕生日というどさくさでなんかやるかも・・・。

やんのかなあ・・・。

 

こちらは11月の話なんですけれども

キララVol.3 @bar fam 2019年11月23日(土) 17:30open 18:00start ¥2500(+1D¥500)

Live: K.T.M.X. ( Love Love Straw, all tomorrow's party )、佐野史紀( SOFTTOUCH, BEDTOWN )

DJ: tdsgk ( AOBA NU NOISE, csgb ), 浅野芳孝( Love Love Straw, ビデオボーイ )

 よろしくお願いいたします!

 

最近

デザイナー 渋井直人の休日

デザイナー 渋井直人の休日

 
続 デザイナー渋井直人の休日

続 デザイナー渋井直人の休日

 

 という漫画を読んでいる。

 

お洒落だし、凄く良い人なのに何故かモテないデザイナー(52歳)の日常のあれこれ、という一言で言ってしまえばそういう漫画なのだけれども、これが本当に面白い。最初のうちは何だかサブカルチャー(90年代的意味で)にも通じているし、素敵な暮らしを送っている「おじさん」の残念な話が連続していて、別にこの主人公みたいに良い暮らししているわけでもないし、お洒落というわけでもないし、そもそもそんなに年齢重ねてないし、な私でも何だか異常に刺さる感じがして、いたたたた、という気持ちになっていたりもしたのだが、何だか話が進むにつれてちょっと良い話、というかそれどころでなく何だか泣ける話が畳みかけるように出てきて、上記2冊読み終える時には何だかあったかい気持ちになった、というか正直に言うと感動した、とか言っても良いくらいの心持になっていたのであった。

 

ただ、なんかネットで色々なこの本に関しての記事読むと、この漫画のなんか固有名詞がやたらと出てくるあたりに囚われたのか、非常に表面的なところで止まっている記事が多いように思える。まあ、音楽とかアートとか美味しいものとか可愛い女の子とかがいまだに頭の中でかなりのパーセンテージを占めている良い歳した「おじさん」(ちなみに私はこの最近の「おじさん」とかいう呼称、大っ嫌いなんだけれども)を揶揄しているのかとも最初は思うであろう。私も最初はそれらの記事を参考にしていたものでちょっとそういった冷笑的なスタンスで読み始めたのだが、いや、これは途中からは普通に凄く良い話の連続する、こんなご時世にはありがたい清涼剤みたいなものじゃないの(言い過ぎだと思うけど)、と思えるようになってきたから素直に楽しんで読んでいる。「モテない」という点とか、音楽やらアートやらの細かいディテールの辺りはもしかしたらテレ隠しのようなもので、本当はすこーんとストレートな性善説的なものを描きたかったのではないだろうか、とかめちゃくちゃ深読みしたい気持ちになっているのは、ちょっと疲れているのかな・・・。

 

ちなみに、若い人との付き合い方とか、「うわー、気をつけよ・・・」とか思わされる部分があったり、知らず知らずのうちに歳を重ねてしまっている、ということを改めて思い出させられたりもするわけだが、もしかしたら読む人の年齢とか世代によって全然違う受け止め方になってくるのかしら・・・。それもそれで面白いなあ。

 

そういえばこの漫画の中にStella Donelly

Beware Of The Dogs [Analog]

Beware Of The Dogs [Analog]

 

 とGirlpool

What Chaos Is Imaginary [Analog]

What Chaos Is Imaginary [Analog]

 

 のジャケットが出てきて一瞬ドキ、っとしたのだが、そこにはMHLの服も出てきてて、何だかちょっと他人とは思えないな・・・、と簡単に物語の中に入り込ませられるような仕掛けもある、ってこれはまあ人によると思うのだが・・・。

 

Raphael Saadiqの「Jimmy Lee」が素晴らしい。

Jimmy Lee [12 inch Analog]

Jimmy Lee [12 inch Analog]

 

前作

Stone Rollin' (Lp) [12 inch Analog]

Stone Rollin' (Lp) [12 inch Analog]

 

 から8年も経っていたのか・・・。サイケなロック的ソウルアルバムだった前作とはちょっと趣の違う空気の今作は、ドラッグで亡くなった兄や親戚のことをテーマにしたらしく、全体としてシリアスで内省的なトーンでまとめられている。歌詞も様々な視点から語られ、本人の悲しみを克服するプロセスとかもある種表れているような感じもあり、結構ヘヴィである。且つ、現在のアメリカへの警鐘、とかまで広がりを見せている。でもそれだけの重い暗いアルバムに全然なっていないのは、彼の伸びやかな素晴らしいヴォーカルと、めちゃくちゃボトムのしっかりしたビートの練りこみ具合が素晴らしく(ベースのハネ具合とか最高である)、純粋に音楽的にすっと入り込めるからである。結構実験的な感じに微妙にずれが生じる電子音とのビートの絡み、とかかなりスリリングだし、一方でゴスペル的な美しい曲もあり、1曲1曲決して飽きることなく楽しめる名作。D'angeloのこないだのアルバム 

BLACK MESSIAH 2LP, GATEFOLD (US PRESSING) [12 inch Analog]

BLACK MESSIAH 2LP, GATEFOLD (US PRESSING) [12 inch Analog]

 

 をテンションそのままに整理整頓したような空気もあって、これは年間ベストとか、そういうアルバムでしょう。