Occam V

なんか気づいてしまったんだけど、ここ最近の拙ブログが「国や職場への激昂→音楽というかレコードの癒し」というワンパターンに陥っているのではないか、と。

 

なので、これはいかん、と新たなフェーズに入るべく今更新しようとしているのだが、夜8時前に職場から一斉メールで来た内容のナンセンスさに自宅でブチ切れ、職場の上の人間に凸電して詰めて内容を変えさせて再配信させる、とかやってしまうと、こんなに仕事何もしたくない人間にこんなことさせるのは、やはり世の中どこか狂ってるよ・・・、という思いを新たにさせられるわけで、闇は深い。

 

まあ、それはそうとして多分こんな世の中だから、パンダの動画を観て癒されたり、というのが人間には必要なんだと思う、唐突だが。以前は上野動物園がシャンシャンの動画を毎日ライヴ配信していて、それを観ることが寝る前の至福の時だったのだが、それが終わってしまっていたのである、昨年いっぱいで。そうしたらどうだ、こんな世の中になってしまっているではないか。

 

このままほっとくとあの小さくて愛らしかったシャンシャンもよく食べよく眠るせいでどんどん成長し、あっという間にリアルにジャイアントなパンダになってしまう(というかなりつつある)。だから、今、上野動物園も大変だとは思うのだが、たとえ課金でも構わないからシャンシャンのライヴ動画を再び配信して、この世の中に光明を与えるべきなのではないのかな、と思う、っておかしいですか私・・・?

 

とか思っていたら数日前に久々にシャンシャンの動画がアップされており、無人の動物園で我関せずと言わんばかりの勢いで食べ、遊び、眠るシャンシャンの様子を久々に観て泣きそうになった。これ、毎日なんとか続けてほしい、とストレスで大爆発している職場で正気を保つためにシャンシャン日めくりカレンダーを眺めている人間は強く、強く願うのであった。

 

ああ、やはりこのパターンからは抜け出せなかったか・・・。Charles Curtisの「Performances & Recordings 1998-2018」を聴く。

Performances and Recordings

Performances and Recordings

  • アーティスト:Charles Curtis
  • 発売日: 2020/01/24
  • メディア: CD
 

 La Monte YoungやEliane Radigueらの演奏にも絡むチェリストの、未発も含むCD3枚組コンピ、である。Yoshi Wadaの息子さんのTashi Wada

FRKWYS VOL. 14: NUE [LP] [12 inch Analog]

FRKWYS VOL. 14: NUE [LP] [12 inch Analog]

 

(これも良かったなあ)がImportant Records傘下で運営するレーベルから、でLa Monte Youngのライナーが、とかいうここまでの情報からなんとなく「あードローンの匂い・・・」と感じられるかとは思うが、いきなり15分に及ぶEliane Radigueのドローンをチェロのソロで、という挑戦状にたじろぐが、引き込まれてしまってCD3枚、本当にあっという間である。17世紀の曲とかAnton WebernとかMorton FeldmanとかOlivier MessiaenとかTerry Jenningsとかオリジナルとか、一番多いのは彼のチェロのソロで、本当に美しいのだが彼のための図形楽譜の、チェロを叩いて演奏するような曲や、まさかの彼がギターを弾く3ピースのバンドサウンド、とかも入っていて全く飽きずに聴ける。ドローンを根底にチェロで、ということで隙間が多いのもずっと聴いてて疲れないし、時折ドラマチックな旋律を幽玄な音色で聴かせてくる瞬間もあって、あんまりうまく言葉に出来ないのだけれども、まるで身体が必要としているみたいにとにかく気がつくとずーっと家で聴き続けているんだな。