Hollywood Walk Of Fame

今月あと2回ほど配信あります!

AOBA NU NOISEの配信イヴェントがあります。7月18日土曜日です!

csgbの配信イヴェントがあります。7月31日金曜日です!

個人的にはお客さんたくさん、というイヴェントの経験があまりないため、「どっかで誰かが観ていてくれる・・・」という昨今の配信もあるイヴェント、ちょっと不思議な充実感がありますが、早くウイルスに対しての恐怖感がなくなる世の中を待ち望んでおります。

 

でさ、「Go to キャンペーン」とやらに関しては言いたいことがあるんだ。

 

中身は良いよ中身は。でもさ、このタイミングじゃねえだろ、ってのがまず誰もが思ってるだろうけれども、私も思ってる。何かブラジルとかアメリカとかのことを大変だよなー、って思ってたけれどもやっぱりこの国も大変だ。だって、頭おかしいだろ。

 

というキャンペーン自体に関しては、まあ本当は全然良くないけれどもまあ良いや。私が一番腹に据えかねるのは、その名前、である。

 

このキャンペーン、ちょっと見てみよう。「Go To Travel キャンペーン」「Go To Eat キャンペーン」「Go To Event キャンペーン」「Go To 商店街 キャンペーン」だそうである。この中で納得がいくのは、と言うか間違いない名前は「Go To Eat キャンペーン」「Go To 商店街 キャンペーン」の二つである。でも、それもこの二つを並列にした瞬間に、非常に納得が行かないものになってしまうんだ。

 

まあそれは後述するとして、まず一番納得いかない「Go To Travel」であるが、「旅行に行く」のはGo on a journey, Go on a trip, Go travelling、色々あるけどGo to travel、これはない。文法的にはまあ良いかも知れないけれども、意味的におかしい、「旅行するために行く」って。「旅行=行く」でしょう、もう。これは"travel"を動詞と考えた場合の話だけれども、名詞と考えてもダメである。「travelという場所に行く」って、もう絶望的な気持ちにさせられる文だよ。

 

「Go To Event」はね、もう冠詞がない、とか複数形で一般的にしなきゃ、とかそういう初歩的な話なので、Go to the event, Go to an event, Go to events、じゃないともう大変だ。

 

さて、「Go To Eat」、これは良い。「食べに行く」。そして「Go To 商店街」、これも良い。

 

ただ、この4つのキャンペーンの名前、全部まとめるとこれが大変で、"to"の意味、使い方を2つ、完全に違うものを並べやがってるからもう大変だ。「to不定詞」を作る"to"と前置詞の"to"、これを完全に並列にやられるともう混乱する。

 

一応整理すると、travelとeatがまあto不定詞のto、eventと商店街が前置詞のto、と全然納得いかないけど分けることはできるとして、いやいやもう大混乱だ。go to 場所、ってのとgo to 不定詞を混ぜこぜにしやがって、大混乱なのに、うまいことやった、っていう、それこそお花畑だ。こちとら毎日戦争だってのによ。

 

で、その混乱を混乱と思いもしない奴らが多分、「いいねいいね」とか言って「上手いこと考え付いたぜ」的なしたり顔で「Go To キャンペーン」とか打ち上げまくってる現状に、もう吐き気すら覚えるんだ。

 

こちとら仕事上、「この"to"とこっちの"to"は違ってて、まあ間違いやすいけど」ってことを毎日やってんだ。そんで、こんなに英語が溢れている日本の日常だから、身近な英語に慣れよう、とか言ってんだ。なのに、そこらへん全部ご破算にして、「いいんじゃねー」って姿勢に、本当に、本当に腹が立っている。

 

このキャンペーンの名前考えた奴出てこい、営業妨害だ、ただじゃ済まさねえ・・・。

 

ということでたまにはこういう荒っぽい口調で更新するのも良いかと。でも、Sofieの「Cult Survivor」は非常に素晴らしいアルバムなので、そんな世の中でも聴いて楽しめる作品がこうやって出てくるのはありがたいなあ・・・。 

Cult Survivor

Cult Survivor

  • 発売日: 2020/06/26
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 ウィーン出身で、クラシック音楽の教育を受けていて、Stones Throwとかで働いていて、Boiler Roomで働いていて、という不思議な経歴の持ち主の彼女がウィーンに戻り、昔働いていたStones Throwからリリースしたデビューアルバムである。もう聞いた瞬間に、あれ、これって昔に出た、所謂SSW名盤?的な感覚に陥る感じの空気をまとった、「メランコリック」という言葉がこんなに似合う音楽もないな、というアルバムである。Todd RundgrenとかSerge Gainsbourgから影響を受けた、という言葉も納得の、非常によく練られた、美メロ、としか言えない曲が延々続くアルバムなのだが、ほとんど1人で演奏し、歌っているので、不思議な密室感も心地よい。そして彼女のヴォーカルが、決して上手くないのだけれども、それが逆にぬるー、っと流れて行ってしまいそうなこのアルバムをピリッと締める、という稀有な奇跡も感じられる1枚。染みるなあ・・・。