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寒くなってもTシャツは大事!AOBAのTシャツ、お一ついかがですか。遠方の方もお待ちしております!

そして

csgb、今月もありますが日程が変更の可能性あります。またお伝えいたします。早まるのか、そのままなのか・・・。

 

さて、私のような職種でも、とくに立場上、業者さんとのオンラインのミーティング、というのは結構最近ある。職場のPCにはウェブカメラが付いておらず(・・・)、そのたびに同僚からウェブカメラとマイク付きのヘッドフォン(ゲーマー仕様、みたいな)を借りて臨んでいるのだが、いや、なんか億劫だなあ・・・。

 

先日もウェブミーティング二度目の業者さんとやったのだが、ミーティングの内容はどうあれ、なんかこう、どうももやもやする。でもこのもやもやの原因ってなんだろう、と考えていたのだけれども、対「人」なのにそうじゃないような、そういう感覚がまだ抜けないからなのかも、と思った次第である。

 

慣れもあるのだろうけれども、まだ対「画面」と言う感覚なのだな。この女性の業者さんとも直接会ったことはなく、画面越しにしか対面していないので、何だかこう「よくわからない」という感じが残る。いや、なるほど部屋のカーテンが白いのですね、とかそういう、多分直接お会いしただけではわからない情報が入ってくるのは、「ならでは」という感じだけれども(少しキモい、ですかね・・・)、空気感が伝わりづらい、というのはしょうがない。

 

こんなオンラインでのミーティングも普通の事態になってくると、私はもしかしたらその人の話す内容とか声とか表情とかのみならず、意外にその人全体から伝わる「空気」のようなもの、というのが欲しいのだな、ということに気づく。ある程度は画面越しに伝わってはくるのだけれども、それでもなお、もやもやする、というのは多分にその「空気」みたいなものを得たいから、なのかもしれない、上手く言えないけれども。

 

まあ便利と言えば便利だし、これからももっとこういう機会が増えてもしかしたら全面的にオンラインでどうこう、とかいう世の中になっていくのかもしれないけれども、私にしてみれば姿が見えるのに、何かが得られそうで得られない、わからない、というのはもどかしいものである。でも、そういうこと言っている方がこれからは駆逐されて新しい時代になっていくんだ、とか言われちゃったらまあ、そうですか、としか言いようがないなあ。

 

だからオンライン飲み会、とか知っている人とでもやはりその「空気」みたいなものが得られず、もしかしたらその人に対して私が良いな、と思っている部分が得られない可能性もあるので、なんか不完全燃焼になってしまうかもな、と思っている。これまで一度もそういう機会がなかったから推測、ではあるけれども。飲み会で不完全燃焼、とかだと私の場合ストレスで酒量が大幅に増加するので、オンラインで泥酔、とかオンラインで醜態、とかになってしまうだろうから、これからもできる限り避けなければならない案件、ではある。

 

ただ、レコードにもやはりその盤の「空気」があるからストリーミングだけでは満足できないのだな、というのはこの場合、レコードを買い続ける言い訳である。Cindy Leeの「Model Express」を聴く。 

Model Express

Model Express

  • 発売日: 2018/11/09
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 2018年にカセットで出ていた音源のアナログ化、である(アマゾン、ないのかよ・・・)。今年は純然たる新譜 

What's Tonight To Eternity

What's Tonight To Eternity

  • 発売日: 2020/02/14
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

も出ていたから今年2枚目のLPレコード、である。元Women、女装して過剰な歪み、過剰なメランコリー、過剰なノイズ、過剰な甘さのメロディ、過剰なローファイ音作り、の中でこれまた過剰なリヴァーヴ塗れで痛々しく歌うPatrick Flegelのユニットであるが、今作も全く他の作品と同じテイスト、である。ただ一番過激に振り幅が大きい作品かも知れない。ノイズの量は半端ないし、全てが靄の中、か細い高い声がはかなく遠くで歌う世界が一番極端に繰り広げられ、その一方でメロディのポップさがPhil Spectorばりの曲まで飛び出してきて、しかもちょっと靄の晴れる瞬間までも現れるので、まあどの作品も芸風に大差はないのだけれども、このCindy Leeの魅力を伝えるショーケース的な意味合いとしてこのアルバム、意外にアナログ化された意義は大きいかも知れない。私はもう全面的にCindy Lee大好き過ぎて夢中になりすぎているので、もはや冷静な判断も難しいところではあるが、ここまでぶっちぎりで自分の色出しまくりの人、勿論ベクトルは全然違うけどPrinceみたいなものなのかな、とか思ったりもする。あと、今野雄二氏が存命だったら、やっぱり夢中になってたんじゃないかな、とかふと思ったりもしたなあ。もうずっとこのままで、このままリリース続けてさえくれれば、それだけで良い、と断言できる大傑作。