災いの星

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AOBA NU NOISEのTシャツ、まだまだよろしくお願いいたします!

 

さて昨夜のcsgb、お越しの皆様、配信をご覧になってくださった皆様、ありがとうございました!18連勤の打ち上げということもあって個人的には大変に解き放たれた感じで、まあなんか良い感じ、というか「このつなぎ、バカみたいだけどめちゃウケるなー」とか自分のことなのに何故か客観的に面白がってできました。AlvvaysからOhi Ho Bang Bangへ、という2回目のセットの冒頭のつなぎが出オチ感満載で自分で何だか楽しかったです。YMDMKTさんの久々のDJも結構新機軸なのに結局YMD節、とでも言えそうな感じのまとまり具合に感動しました。最後の最後のエモいギターロック連発からのまさかの展開に震えました。「New England」は反則だな・・・。

 

ということで昨日は久々に、5時半に待ち合わせて飲み食いしてそれからイヴェントの間中もずーっと飲んで、その後夜中の3時半まで中華料理屋でも飲んで、という18連勤の仇を討つ感じの飲酒具合だったのだが、「楽しい酒は残らない」という私の唱える説を裏付けるように、18日ぶりの休みとなった今日も絶好調で過ごして、これから夕食にはまたブランニューな鍋レシピで新たなページを開くのだ、と不気味なくらいに漲っているのだが、明日倒れないだろうか、心配である。

 

しかし、まるっきりのオフの日というのは確実に必要だな、と今さらながら、そして自明のことではあるけれども痛感した。精神状態がここに至るまで全く良くなくて、例えば見知らぬ人とでも本当に一触即発になりかねないくらいにささくれだって、イライラとした心持で過ごしていたこの2週間強が嘘のように今日はリラックスしていたのであった。政治が悪い、とかいう思いやその他の頭にくることはもちろんあることにはあるのだけれども。

 

大体音楽の聴こえ方が違う、そういう日は。だからこれから週休3日くらいに、否、週休5日くらいになんないと私の場合ダメなんじゃないか、と思ったりもするのである大いに本気で。渚にての「ニューオーシャン」とかそんな日にピッタリである。

ニューオーシャン [紙Wジャケット仕様]

ニューオーシャン [紙Wジャケット仕様]

  • アーティスト:渚にて
  • 発売日: 2020/11/18
  • メディア: CD
 

前作からは3年ぶりのアルバムである。まあまあのインターバルを置きながらもそっと新作を届けてくれる、彼らの9枚目のアルバム、である。思えば20世紀から21世紀に変わるあたりに一気に夢中になって以来、ずっと聴いているなあ。ゆったりとしたスケールの大きい、メロウとでも言える歌ものを聴かせてくれるアルバム、と言う点ではこれまでの作風を裏切らない、やはり渚にてらしい作品、と言えるのであるが、何だか今作、凄くないか・・・、と慄く。勿論曲が良い、とかそういうのは当然として、何だか音が凄い。機材にも拘りまくったアナログ録音の賜物なのか、異常に音が立体的でしかもずっと聴いていると細かく処理された残響に気づく。とくに7曲目の「影だけ」はギターの音もヴォーカルの処理も、とんでもなく凝っていて、それでもさらっと違和感なく聴ける(いや、さらっとなんて聴けないけど)ような感じに仕上がっていて衝撃を受けた。他にもよく聴くと空間に消えていくような、溶け込んでいくような様々な音が、実にシンプルに聴こえるようなバンドサウンド(+α)の陰に聞こえて、まるで謎解きを楽しむように何度も聴ける作品である。