High Street, Rain

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AOBA NU NOISEのTシャツで2020年の締めくくりを!

 

最近牡蠣をよく食べている。

 

このことは私をよく知る人には驚きを持って受け入れられることだと思う。私は牡蠣が食べられない人間だったのだ。

 

否、正確には牡蠣が食べられない人間に「なった」のだった。あれは忘れもしない、1993年の12月のある日の夜。自宅で牡蠣フライを食べた私は、その後自室のベッドの上でのたうち回り、結果嘔吐、からの救急病院行き、という事態になりそして急性胃炎、という診断をされたのであった。

 

それまで普通に好きで食べていた牡蠣が食べられなくなる、という事実はなかなか受け入れがたいのでその月のうちに再チャレンジして牡蠣食べたりしたのだがその度にのたうち回るほどの苦しみに見舞われ、その翌年にもチャレンジ→敗退、その数年後にもチャレンジ→やっぱり敗退、という負け戦を繰り返し、「もう牡蠣は食べられない人間」としての新しい生活を送っていたわけである。

 

でもちょっと前にたまたま料理屋で牡蠣が前菜の一つとしてちょっと出てきた時に何となく、ええいままよ、と食べてしまったのだが全然その後も問題なく普通に過ごせたので、なんとなくいけるんじゃね、と思い始めた矢先に新鮮な牡蠣を手に入れる機会が先週あったので、なんとなくオリーヴオイル漬けにしたものを毎日食べているのであるが、美味しい→ノープロブレム、ということを毎晩繰り返してもう6日になる。

 

Yeah!また牡蠣が食べられる人間になったぜ!

 

ということで何だか新しい人間になった気分だ。2020年、本当に何もロクなことがなかったし、馬鹿な首相から同じくらい馬鹿な首相に変わった程度のことしか起きない最悪な日本に暮らしていると(ついでに維新とかなんとか言っている最悪な連中も蔓延っているから皆粛清されてほしい)、本当に下を向きがちな日々だったわけであるが、私は牡蠣を食べられる人間に戻ったのである。だから、全然私以外の人には関係ない話なんだけど、さあ頑張ろうぜ、とか周囲を励ましていきたくなる、まるでエレカシのように(Epic期しか好きじゃないですが)。

 

今度牡蠣食べに行こうぜ!とかこのテンションだと言いたくなってしまうのだが時節柄なかなか大きな声では言いづらいし、そもそもそんな調子に乗ってばしばし牡蠣食べたらまた具合悪くなってしまうのではないか、という恐れも、こっそりとではあるがまだ持っている。だからもうちょい自宅で細々と食べて、オッケー具合が確認できたら、Yeah!牡蠣食べに行こうぜ!去年の年末のおでん屋で、牡蠣のおでんをスルーした哀しみを私はまだ忘れていないから、またあのおでん屋に行きたいなあ。

 

Demdike Stare & Jon Collinの「Sketches Of Everything」

Sketches Of Everything

Sketches Of Everything

  • 発売日: 2020/09/18
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

を聴く。DDSレーベル主宰、そしてModern Loveからの狂おしい音群のリリースでお馴染みのDemdike Stare(一昨年の「Passion」 

Passion

Passion

  • 発売日: 2018/10/26
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

はもっといまだに語り継がれるべき狂気の1枚)がスウェーデンのギタリスト、Jon Collinと共演したアルバムである。まるでJohn Faheyのようなアクースティックギター、そしてエレクトリックギターが、ダブワイズされてしまって荒涼とした風景に溶け込んでいくような、架空のアメリカーナサウンドになっていて大変に、興奮させられる。ベクトルは違うがSly & RobbieがVladislav Delayと組んだ時の音像

500-Push-Up [Analog]

500-Push-Up [Analog]

 
NORDUB

NORDUB

  • アーティスト:SLY & ROBBIE
  • 発売日: 2018/04/06
  • メディア: CD
 

を想起させられる、冷たいヘヴィ級の一撃。一度消えていった音がまた立ち上がってくる、音の亡霊たちのドキュメント。こういうの、ずーっと聴いてられるなあ・・・。