Water Temple

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そして今月はcsgbはありません。2020年は配信の形でもお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。

 

仕事も物凄い大詰め感が毎日毎日続きそれだけでも青色吐息のところに、12月にしては珍しい結構本気の雪が降り、それに伴う山の上からの救助要請で夜の緊急出動が2回、ということで大変な1週間を昨日まで過ごしていたら、強制終了のような形で今日はフリーになってしまったのでちょっとぼんやりできて良い。

 

もう18日かぁ・・・、と思いながらカレンダーを眺める。18日・・・、18日には何かある・・・、いや、あったな・・・、と思い返してみればそれは雑誌『クロスビート』という音楽雑誌の発売日だったわけである。どうやら私は毎月18日を楽しみに待つ中高生だった頃の記憶がいまだ抜けていないようで、いまだに何だか18日、という日付にはちょっと心動かされるのである。

 

多分毎月発売日には本屋に行って買ってたし、高校に入って何だかろくでもない部活に絡んでしまったおかげで時間がなくて発売日に買えなかった、90年の4月18日には狂おしくなるほど最新号が読みたくてしょうがなかったこともよく覚えている(確か3日後とかに買って読めたような気がする、Sinead O'Connorが表紙のアレは)。

 

1988年から、1999年に「もう良いや」となって買わなくなるまで私は相当熱心な読者だったと思う。特に創刊から91年辺りまでの3年間はもう多分広告も含めてほとんど全てのページを読みつくしたのではないか、という勢いだったし、いまだに中古盤屋やリサイクルショップなどでレコードを見ている時に、また誰かがDJしている時にジャケを見て(主にymdmktとかだが)、「あーこれ確か『クロスビート』のあの号の輸入盤レヴューコーナーで見かけたような・・・」という記憶が蘇ったりもするわけで、意外にシンコーミュージックが私の頭の中を何%か支配しているのだった。

 

今よりも「情報」が得難く、そして何となく価値があったような時代、主に『クロスビート』の文字情報から頭の中で「音像」を築き上げて、限られた予算の中で輸入盤屋で悩む、ということを毎月毎月繰り返して出会ったレコード群は、何故か「音」そのものだけではなく脳内の何かと結びついていまだにどっしりと私の中に居座っているようなので、これはなかなか払拭できないものなのである。

 

だから何か「音」だけ聴ければ、というのともちょっと違うし、だからフィジカルはジャケとかがあってそれが良い、というのもまあそうなんだけれども、それだけでもないような気がしている。何か聴く前に色々な情報を自分の中に落とし込んで、それからやっと実際の「音」と対面、というのはもしかしたら答え合わせみたいなもので、それが私は好きなのかもな、とかふと思ったりもするのであった。

 

今だとそういった情報は主にネットから得られるのだが、こんなに試聴もできるようになっている世の中なのに、なぜかあまり試聴してレコード買ったりしていないことが自分でも不思議だったのだが、なんとなく答え合わせ、というワードで不思議と自分で納得してしまった。良い悪いの問題ではなく、なんとなく性癖の一つ、みたいなものなのでこれはしょうがないのかな。

 

いまだにたまに答え合わせして、んーなんか間違った、というのもごく稀にあるけれども思えば昔から結構答え合わせの結果は優秀、である。My Bloody Valentineの「Isn't Anything」

ISN'T ANYTHING

ISN'T ANYTHING

 

の答え合わせはあちゃー全然違う、大間違い、と思って最初は凹んだけれども、結果的には大正解、となったものだ。今週の激務の中脳内では「Nothing Much To Lose」が繰り返し何故だかリピートされるような事態になっていたし。

 

A. R. Kaneの「69」

Sixty Nine

Sixty Nine

  • アーティスト:A R Kane
  • メディア: LP Record
 

も答え合わせでやらかしてしまった・・・、となったけれどもやはりこれも大正解、の1枚で私の人生に於いてもとても重要な1枚になっているわけだが、そんなアルバムにインスパイアされた、という文字情報を見たら購入して聴かなければならないJabuの「Sweet Company」を聴いている。

Sweet Company [Analog]

Sweet Company [Analog]

  • アーティスト:Jabu
  • 発売日: 2020/12/04
  • メディア: LP Record
 

私がレーベル買いをしていたBlackest Ever Blackからリリース予定になかったのに突如リリースされた前作

Sleep Heavy

Sleep Heavy

  • アーティスト:Jabu
  • 発売日: 2017/09/22
  • メディア: CD
 

からずっと気になっていたのだが、どうもブリストルのYoung Echo一派の連中のユニットらしい、ということを知って更に盛り上がるわけである。意外に何も情報なしで聴いたら今様のインディ・ソウル、というかインディR&Bというか、そういう風にも聴こえるわけで、今作からのシングル 

Lately / Lately Dub [Analog]

Lately / Lately Dub [Analog]

  • アーティスト:Jabu & Sunun
  • 発売日: 2020/12/04
  • メディア: LP Record
 

を入手して聴いた時も、うむうむやはり、という感じであった。しかしアルバムを通すと、思えば前作に於いてもなんとも全体像がつかめない音楽を奏でる連中だった、ということを思い出すのであった。今作のジャケのようになんかつかめそうでつかめない、もやの中にあるような、深いリヴァーブの上にレイヤー状になったヴォーカルが乗っかったり、ストラクチャーは意外にシンプルなR&B的な歌もの、なのにヘヴィなダブみたいな物凄い手触りになっているのはブリストルの血なのか、そしてどこか荒涼とした感じよりはかすかな甘さがあるのはA.R. Kaneのせいなのか、いずれにしても何か絶対に嫌いになれない音、ってことで答え合わせもやっぱり大正解、なのである。