I'm Sorry And I Love You

先週土曜日のcsgb、配信をご覧になってくださった皆様、お越しの皆様、大変な世の中ですが、ありがとうございました。私はとんでもない激務真っただ中だったので選曲は「ネオ棚から一掴みスタイル」、と言うことで何だか変な選曲になってましたが意外につながったり同じようなムードで並べられたり、ということであんまりつなぎらしいつなぎもありませんでしたが、楽しんでいただけたならば幸いです。また頑張ります!

 

ちなみに「ネオ棚から一掴みスタイル」というのは当然私の命名で、コンテナや棚から取り出しやすいレコードを掴んで、その中からかけられそうなものだけを持ってくる、という方式の選曲スタイル、である。某ヤマタツ氏がラジオでやっているスタイルがオーセンティックなものだとしたら、私の場合、ストレートにオーセンティックスタイルでやってしまうとちょっとかけるのが憚られるような音楽のレコードにぶち当たる確率が非常に高いが故に、ざっくりと掴んでそこから選んだりしていたがので「ネオ」という名称である、ってまあどうでも良い話である。

 

まあやっとヤマを越えたからこうやってブログを綴ったりしているのだが、あ結構頑張ったな自分、と思える瞬間がここ最近あって、人前で、私と言う人間とはまあ相いれない夢とか仲間とか行動力とか目標とか未来とかの話をしなきゃいけない時があって相当に削られ、相当に病んでいた次第であるが、そん時に履いていたのがまあまあゆったりとした太目のズボンで(結構最近流行ってるよねそういうライン)、こういうの履いている人って誰だったけなあ記憶にあるのは、あ、David Bowieか、じゃあもう今日はDavid Bowieだ俺は、だから俺は今日はBowieだったらどうするかな、とか考えながら生きていこう、と決意してステージ上でのBowieの気持ちを勝手に想像しながら乗り切ることに決め、当然ながら車内ではこのライヴ盤

Live Nassau Coliseum '76 [12 inch Analog]

Live Nassau Coliseum '76 [12 inch Analog]

  • アーティスト:Bowie, David
  • 発売日: 2017/02/10
  • メディア: LP Record
 

の「Station To Station」を鬼リピートして聴き続け、結果このドラミングが良いよな・・・、みたいな盛り上がりになったり、ということでまあ単なるよくわからないテンションで日々を乗り越えて行ったりとかしていたから、まあなんだかバカみたいだけれどもそういうバカみたいなテンションが必要な時も人生、時にはあるんだぜ、とよくわからなさを正当化したい夜もある、ということがおわかりいただければ。

 

で、家ではほぼ100%寝落ちの日々だったがRyan Adamsの「Wednesdays」を聴いている。

Wednesdays [Analog]

Wednesdays [Analog]

  • アーティスト:Ryan Adams
  • 発売日: 2021/03/19
  • メディア: LP Record
 

所謂metoo的なスキャンダルやら何やらですっかり干されてしまった彼の3年ぶりのアルバムである。去年のうちに配信では出ていたのだが、レコードで(7インチ付き)聴いている。まあ海外メディアでは黙殺されたりもしているアルバムではあるが、良いアルバムなのだ。まあそんなこんなの後だからか、言い訳っぽい歌詞やらも見受けられる、そして何とも寂しさを湛えたアクースティックギターの音色が印象的なメロウなアルバムである。勿論彼のアルバムには今までもこういうノリのアルバムはあったので音的にはとくに驚かないが、まあ騒動の後故にしょうがないよね、と受け止めてしまうのはしょうがないのかも知れない。でもこの美しいメロディの曲群にはちょっとやつれた感じも相まってやはり抗えないのである。ちなみに聞き覚えのある女声が、と思ったらEmmylou Harrisも参加、ということで嫌いになんかなれるわけがないアルバム、なわけである。まあまた異常なくらいのペースでリリースが復活すると嬉しいものであるが・・・。