No Myth

巻き爪はしんどいのである。

 

この間どうも足の指先が痛いな、と思って爪を切ろうと思ったら(ちなみに巻き爪だと爪を切る、ということが結構大仕事になる)痛いと思っていた左足の人差し指は痛くなく、その人差し指がぶつかっている親指が、もう触るだけで痛いくらいに腫れていた。

 

なので巻き爪カット用のニッパー型爪切りで切ろうと思ったら、なんせ触るだけで痛いわけである。でも切らないわけにはいかないので、ぐあ、とかぐううー、とかあえぎながら、且つちょっと泣きながら足の親指を引っ張り、表からは見えなかった食い込んでいる爪を露出させカット、とか激痛に耐えながらやった次第である。

 

その食い込んでいた爪の長さは約5ミリから8ミリくらいのわずかなものなのだけれども、それが親指の中に中に延びていくとぐいぐい食い込んで痛いのである。上記のニッパー型爪切りを導入してからあまり食い込む爪に苦しむことはなかったのだけれども、ちょっと気を抜くとすぐこれだからなあ、と久々に「巻き爪 矯正」とか検索したりした次第である。多分やらないで、マメに切って凌ごうとするだけだと思うけど。

 

思えば、あれは1988年、中学2年生の時、合唱コンクールの練習で並んでいたら前の男子に足を踏まれてしまい、そん時にかつてない激痛を経験して病院に行ったら巻き爪である、と言う診断をされて以来の付き合い(もちろん実際はそれより前になっていたわけだが)である。となるともう33年くらいは穏やかならざる足の爪と共に生きてきたことになるわけである、The Primitivesの「Lovely」 

を聴いている期間と同じくらい(え、25周年記念エディションとか出てたのか・・・)。

 

で、それから15年後の2003年くらいにまた痛くなって病院に行って、そん時も触るだけでも痛いぐらいに腫れていた足の親指をぐいっとされて爪を切られて病院で声を出して痛がった、という経験があったのだが、今回私はそれから18年後に、病院に行かずに自らえいっとやったわけで、人間成長するものだな、としみじみとなった。このままいくと次は触らずして気の力だけで食い込んだ爪を何とかできるようになるのではないか。精進したい。

 

でも、前回病院に行った後にニッパー型爪切りを導入して以来、頑張って足の指の爪を切ってて全然問題なかったのになんで今回食い込んでて辛かったのかな、と思い返してみると、そういえばネットで、巻き爪は深く切ってはいけない、また、丸く切ってはいけない、とかそういう記事があってそれを鵜呑みにしてしまってちょっと切り方がここ最近浅かったんだな、と気づいた。多分私のようなレヴェルではそういった小手先の対処法ではもう通用せず、更に段階が上なのであるが、それに気づかなかったのだな。くそう、ネットめ・・・(濡れ衣)。

 

Michael Pennとか、今まで全然聴いてこなかったんだけど何をしてたんだ自分、と責めながらファースト「March」を聴く。

March

March

  • アーティスト:Penn, Michael
  • 発売日: 2013/03/12
  • メディア: CD
 

なんでも今はセカンドアルバムがまるっとボートラで入ったCDが出ていたりもするのだけれども私は私の得意分野であるブックオフでフツーに290円で買った。Sean Penn(Madonnaの最初の旦那さん、とか「初体験リッジモント・ハイ」

の人ね、とかしか認識していない程度の映画ファンである、私は)のお兄さん、そしてAimee Mannの旦那さん、である。たしかにこのファーストアルバムが当時話題になっていたのだけれども全く聴いていなくて、先日ラジオで、このアルバムからの大ヒットしたシングル聴いて、え、こんなに良かったのか、と焦って聴いている次第である。曲によってはドラムマシーンの響きも勇ましい、非常に良いフォークロック的アルバムである。以上、で終わりにしたいくらいに凄くシンプルで良いメロディ良い歌良い演奏、という地味ながらも聴き飽きないアルバムなのである。でもWendy & LisaとかJim KeltnerとかPeter Blegvad(!)とか豪華な参加メンバーもいて、逸脱や破綻はないけれども上質でよくまとまっている。例えばNew Radicalsとかにも通じるような・・・。ちょっと今更ながら彼のディスコグラフィーを調べて気になり始めているので、素敵な音楽との出会いは突然、予期せぬ感じでやってくるものなのである。