Preface

そしてこちらもまだまだ!

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白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!貴兄貴女からのオーダー、お待ちしております!
 
仙台は風が急に涼しくなって、秋!?と勘違いしてしまいそうな気候になってしまって、否が応でも寂寥感を煽られる日々である。
 
暑い暑い言ってればなんとなくやり過ごせた日々は、嗚呼、幸せだった、とか言えるほど暑さが得意な人間ではないのだが、こうも急に涼しくなるともうちょい何とかならんのかな、とここ最近の四季の移り変わりのハードさには一言言いたくなるものである。
 
でも私たち人間のせいで気候変動が引き起こされている、と断言されたりする昨今なのでまあ昔は良かった、とばかりは言ってられないわけである。コロナ禍の今はさすがに、昔は良かった、と言っても良いような気がするし私もそう思うのだけれども、今から数年後もまだ生きている予定だから、そこの時期が良いものになってないとな、というか良いものにしないとな、と珍しくポジティヴな感じになったりする。
 
しかし気候変動とか疫病とか、そういう大スケールのものに関しては最早個人の努力がどこまで効果をあげるのか、という気もするのだけれどもまあ生きるしかないんだろうな、ということでそういう何か諦めのようなポジティヴさだったりするので、早いとこもうちょっと気楽になりたいものだなあ、と思うのだけれども。
 
Moritz Von Oswald Trioの「Dissent」を聴く。
DISSENT

DISSENT

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前作 

Sounding Lines

Sounding Lines

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ではそれまでのトリオからVladislav Delayさんが抜けてTony Allenがドラムを叩いて、という作品でそれはそれでドラミングが違うとこんなに変わるんだなあ、と思っていたのだがTonyさんがこの世からいなくなってしまって、今作ではトリオはMoritzさん以外にはLaurel HaloとHeinrich Kobberlig、という全く新しい2人になっているので、最早これまでのMVOTとは全く別物、である。それでもこの名義、というのはまあ何か思うところがあるのだろうが、音も結構これまでの感じとは勿論通じるところはあるけれどもかなり印象が違う。今回は、なるほど即興のセッションをガンガンに積み重ねたんだろうなあ、ということがよく伝わってくるような音になっている。勿論空間の処理とか全体のミニマルな感じ等はあるのだけれども、ドラムスがジャズのドラマーに変わったことで結構そこから受ける印象故全体が生々しい、ジャズっぽい感触になっている。それはそれで良いし、弾ける叩けるミュージシャンが入ったことでキーボードやドラムに聴きどころは多いのだけれども、ちょっと以前までの抑制された、良い意味で不自然な音空間が恋しくもなったりするのだなあ、我儘ではあるのかも知れないけれども。勿論これはこれで格好良いし、結構ヴォリュームを上げて聴くとまた聴こえ方が違ったりしたので、明日また爆音で聴いてみよう。