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白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!涼しくなってきましたが、まだまだTシャツ必要ですよね。貴兄貴女からのオーダー、お待ちしております!
 
おかげ様で体調は本当に大丈夫になって、日々仕事で激昂しながら(心はともかく)身体は元気に過ごしております。
 
同居している方が2回目のワクチン接種して、マジで翌日も動けないくらいに熱が出てぐんにゃり、としていたのだった。個人差はあると思うのだけれども、結構見聞きするところによると男性も女性もそういう話をよく聞く。
 
こんなエグイ副反応が出るようなワクチンだと、レギュラーで接種するような事態になるのはハードルが高いな、と素朴に思うのだけれども、そういうことが回避できる世の中になってもらいたいものだ。人間ダメダメだけれど、なんかそこらへんは何とかしてもらいたいものだな、と思う。
 
しかし翻って自分のことを鑑みると、私も同じワクチンを2回打って、副反応の「ふ」の字もないくらいの状態で不本意ながら翌日も普通に仕事行ったりなんだりしていたわけで、個人差と言えば個人差、なのだが何だか自分が、不気味な存在に思えてきた。私は一体何なんだ・・・?それとも、あの接種したもの、あれはいったい何だったんだ・・・?
 
バカは風邪ひかない、とはよく言われることだが、バカも過ぎると副反応も起きないものなのだろうか。そして本当に、ワクチンを接種されたのだとしたら、ちゃんと私の体内では作用しているのだろうか。そして本当に、まあ前から言われていることだけれども、ワクチン2回打ったら重症化しない、のだろうか。
 
何だか色々疑問だらけ、わからないことだらけの昨今だが、まあそれは様々なレヴェルで今に始まったことではない。ということで加藤和彦の「ガーディニア」を聴く。
ガーディニア

ガーディニア

  • アーティスト:加藤和彦
  • ユニバーサル ミュージック
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1978年発表の、安井かずみとの夫婦コンビ作としては2枚目にあたるアルバムである。なんかこのアルバムだけ出会う機会がなかなかなくて持っていなかったので、アナログ再発、というタイミングで購入して聴いてみた。余談だが、私には一切何ら関係ない、と思われているだろうし、私自身も思っていた所謂「シティ・ポップ」とやらの昨今の大ブームなのだが、今回のこの作品のアナログ再発は「City Pop on Vinyl」とかいう企画の一環だったらしく、遂に私にも接点ができてしまったのだった。さて今作であるが、それはまあ豪華なメンツが参加していて、高橋幸宏坂本龍一鈴木茂渡辺香津美笠井紀美子までいる。後藤次利のベースがうねってとても良いですなあ・・・。でも豪華ゲスト、というのもそれはそれで別に驚くべきことでもなく、全ては加藤和彦作品のパーツの一部、なのである。今作はなるほどシティ・ポップとやら、ねえ、というのも合点のいく滑らかなサウンドプロダクションに美しく流麗なメロディが乗っかった愛らしい曲が続くが、特筆すべきはそのボサノヴァやサンバをいとも軽やかに取り入れたアレンジ、であろう。おかげで全体的に大変涼し気、しかし異国情緒が強烈に立ち上がる瞬間もあり、アルバムとしてはかなり高いレヴェルで日本語歌謡曲と南米感のミクスチャーが出来上がった、実は結構凄いアルバムなんじゃないのだろうか。そのおかげか、あの(悪い冗談のような)線の細い、揺れまくる加藤和彦のヴォーカルが、ここでは不思議とバックと相性が良くて、あまり気にならずに聴ける。ここでのヴォーカルとバックのマッチ具合をベースに、ニューウェイヴの世界に旅立つ次作からの海外録音三部作につながったのかな、とか夢想するのも楽しい。ZUZUかずみ先生の歌詞も絶好調で、いやあこういう世界があったんだなあ、と豊かな気持ちになれると同時に、今では後継者もなく完全に失われてしまった世界であることを思い出させられて、寂しい気持ちにもなる。