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白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!先日このTシャツの黒を着てブックオフに行ったらこのTシャツをデザインしたRAMBO氏に偶然お会いしました。何か運命的でした(まあ近所に住んでいるのだけれども)。ということで、貴兄貴女からのオーダー、お待ちしております!
 

csgb Vol. 81~Stream~ 2021年9月25日(土)15:00~20:00 

配信:無料 / 入店: 2000yen(1D)*人数制限あり 

DJ: shinshin, tdsgk, doinel, hirasho

https://www.twitch.tv/ barfam

上記アドレスで視聴可、です(投げ銭あり)!

今回も5atoru氏はお休みですが、ピンチヒッターでdoinel氏が超久々に登場!前にお会いしたのは2019年に新宿のタワーレコードのアナログフロアでばったり、だったので2年以上前の話なのか・・・。私は相変わらず何が何やら、な選曲でわっとお送りいたします。よろしくご来場orご視聴お願いいたします!

 

7月に盛岡のBOOKNERDというお店に急にお邪魔した際に原画展をやっていて、その場で凄く好きになってしまって買い求めてしまった今日マチ子の『Distance』

というイラスト日記を気がつくと手に取ってぱらぱらとめくる日々が2か月以上続いている。これは漫画家の今日マチ子が2020年に緊急事態宣言が出てからネット上に発表してきたイラストを再編集したものである、って偉そうに書いているが、全く寡聞にして知らなかったし、そもそも彼女のことも知らなかった。いや、名前は知っていたけれどもBOOKNERDで実際に原画を見るまで私の興味の範囲には入り込んでこなかった。

 

しかしこの淡いタッチで日常(+非日常)を切り取った作品集の湛える、ちょっとした1文やキャプション以外言葉はそんなにたくさんはないのに詩的で、雄弁な世界は何なのだろう。微笑みが零れたり、ちょっと泣きそうになったり、という瞬間が何度も訪れるので、ついつい手に取ってみて、今日の自分はどんな気持ちになれるかな、とやっている日々である。思えば去年から結構しんどい時間を誰もが過ごしているとは思うのだけれども、なんかこういう作品が生まれる背景、そしてそれを受け入れる背景、に共通の体験があるということだけは良かったのかも知れない、それだけは。私もこの作品に頻出する天使や、宅急便の魔女などにいつか出会えるような、そういう気になったりもするのだった。

 

Bleachersの「Take The Sadness Out Of Saturday Night」は良いアルバムだな、とずっと聴いている。

ジャケ違いでアマゾンでは両方買えるのか。売れっ子プロデューサーJack Antonoff(こないだ買ったLorde

もやってた)のソロプロジェクトの3枚目のアルバムである、とは言え私はつい数か月前まで全く認識していなかった。持ってるレコードに彼の名前がクレジットされているものもあるし、彼が昔いたFUNってバンドもいたなー、とは覚えてはいたけれども、今回の作品にBruce Springsteenが参加、ってことになるまでちゃんと認識できていなかった。で、ブックオフでファースト

Strange Desire

Strange Desire

Amazon

をたまたま入手してGrimesにYoko Ono、そしてなんとVince Clarke、というとんでもないメンツによる、煌びやかなスケールのでかいエレポップサウンドに興味を持ったので、ちゃんと今作を聴いている、というわけである。しかしてこの作品はそのファーストの印象とはだいぶ違い、80年代の香りもあるアメリカンロック、しかも凄く良いアメリカンロック、という印象である。勿論Bruce Springsteenが参加している曲には多いに感動するわけだが(Lana Del Reyもいる)、それだけではなく元気な曲も弾き語りっぽい内省的な曲も(それらのギャップがでかいのがまた面白い)どの曲もきちんと歌心があって、聴いていてダレない。また音作りが面白くて、何だか音が遠い、アルバムである。エコー、というかエフェクトのせいなのか何なのか、大分あっちの方で鳴っているような感じで、とくに声が遠いわけである。そこらへんが評価が分かれる感じだろうし、もしかしたら売れっ子プロデューサーの作品、という観点から行くとなんか物足りないかも、という気もしないでもないのだが、逆に私のような急に何者かわからないままに聴いている人間にはすこーんと染みる、傑作である。大体アルバム中数曲に表れてくる、このタイトルのフレーズだけでなんか凄く、グッとくるものである。だって、前提として土曜日の夜にはいくらかの悲しみがある、ということを暗に示しているわけで、そういうこと言われちゃうと、色々勝手に何かこちらもセンチメンタルな気持ちになってしまうわけである。