Delancey Waltz

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!クリスマスプレゼントはAOBAのTシャツで決まり!
 
ちなみに今日クリスマスイヴのcsgbには私は出られないのですが、閉店して移転する予定のbar famで12月29日にDJすると思います。詳細はまた!
 
何だか色々なものに追い立てられているうちにもう年末になりつつあって、もう今日がクリスマスイヴだというのも信じられない話である。今年も昨年と同様に速かった。年々体感的に時間の過ぎるのは速くなっていくものだけれども(断言)、ここ2年くらいは疫病のせいで何だかよくわからない時間の過ごし方を強要されている感じで、それが更に速度に拍車をかけている感じである。世の中そんなに自由で束縛がないというものでもない、ということは重々承知しているけれども、少なくとも余計な制約を課せられているのはちょっともう嫌だな、というのが正直なところである。来年のクリスマスはどんな気持ちでいるのかな。
 
来年と言えば来年は私は年男である。干支が6つくらいまでしか言えない私であるが(ねうしとらうたつみ、でグルーヴが途切れてしまうのが良くない。思えば化学の元素記号もなんだっけ、ぼくのふね、とかいう下らない語呂合わせのところまででグルーヴが途切れてしまってそれ以降はもう・・・)、来年が寅年ということはわかっている。前の寅年は2010年、AntonyやThe Raincoatsのライヴ、その他諸々、元気だったなあ、という記憶があるが翌年には震災があって何だか一回リセットされてしまって(私のことだけでなく世の中も)、大分それまでとは違った方向になってきてしまったように思える。来年の寅年はどんな年になるのかな。
 
もともとあんまり色々先のことに期待しない性質ではあるが、ここ最近の経験から更にその傾向が強まっているし、それが意外に私が何とか正気を保って現世を生きる力にもなっているように思うので、淡々と日々を過ごしていきたいものである。将来の夢やら何やら言って何とか色々乗り切らせようとする方向性に持って行きがちな職業柄、そういうことを大きな声で言えないのが何とも歯がゆいところではあるのだが。
 
Marc Ribotの「Silent Movies」を聴く。
Silent Movies

Silent Movies

Amazon

思えば前の寅年にCDで出ていたアルバムなのだが、それが11年後にアナログ化されたので聴いている。CDでも相当聴きこんだアルバムであるが、アナログでだとまた何か違った感じでよりダイナミックに聴こえる。とは言え鳴っているのは彼のギターのみで、実際に映画のために作った曲、断ったけど作った曲、存在しない映画のための曲、シャンソンのカヴァー、とか彼の映画への愛が炸裂していると言えば炸裂した作品である。しかしそういう言葉も似合わないような、ミニマルで、結構淡々とした、それでいて時折加工され、そして猛烈にメランコリックな音楽がここにはある。しかしこのアルバムのアナログ化を先日の3人の忘年会で知って、場で3人とも注文、とかそういうことをやり続けながらまた1年が終わっていくのであった。