Burning Airlines Give You So Much More

白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!2022年はAOBAできると良いなあー。その際には是非皆様このTシャツ着用の上でご参集いただきたい!

 

さてと。私は2021年はこういうアルバムが好きでした、という22枚を一挙にご紹介。

Million Things That.. [Analog]

Million Things That.. [Analog]

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久々の新作は、左翼政治的シンガー、というよりは人間に優しく寄り添う感じで、更には曲も過去最高に名曲揃いのカントリー~フォーク、でしかもソウルフル。

 

Cooler Returns [Analog]

Cooler Returns [Analog]

  • アーティスト:Kiwi Jr
  • Kiwi Club
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こういうのがギターポップ、ならば私はギターポップが大好き、と毎年思う作品には出会うけれどもそれの2021年版。

 

2021年の1月2月は、毎日狂ったように聴いていた。日本語も英語もヒップホップもロックもフォークも、何もかも洗練されたごった煮になっている、2021年を代表する傑作。

 

インディ・カントリーというか、ディスコもカントリーもウエストコーストロックも2021年版にアップデート。本当に、こんなに全曲聴きやすいポップなアルバムも他にない。

 

VI

ここに来てバンドの強みが炸裂。Stutsとやった曲も最高だった。

 

Heavy Sun (RSD) [Analog]

Heavy Sun (RSD) [Analog]

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ゴスペル~ソウル~ダブ。聴いたことありそうでない音楽をこんな大物プロデューサーが相変わらず楽しんで作っている、って最高だなあ。

 

Sonic Boomと一緒に組んで、ロックバンドのネクストレヴェルに。

 

Endless Arcade [Analog]

Endless Arcade [Analog]

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アルバム全体としては、もしかしたらこれまでの作品で一番好きで、自分でも意外なことに一番聴いてるかも。

 

まだやってるんですよー!そして今回は復活後、時代感もスケール感も最高の1枚かも。

 

About You

About You

  • Melody As Truth
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エレクトロニック作家による突然のシューゲイザーギターポップ路線、しかもめちゃくちゃ泣ける。

 

To Cy & Lee [12 inch Analog]

To Cy & Lee [12 inch Analog]

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本当は2020年作品なのだけれども、2021年に入手して一番よく聴いたかも。白昼夢オリエンタル風味アブストラクトジャズ?

 

前作よりも更に大胆にサンプリングが乱れ飛び、一気にメインストリームに殴り込みをかけた大スケールの作品。それでいて内省的な感じも信用できる。

 

こういうのがギターポップ、ならば私はギターポップが大好き、と毎年思う作品には出会うけれどもそれの2021年版その2、という割には大分ヴァラエティが広がって早くも次の展開も楽しみになる傑作。

 

Carnage [Analog]

Carnage [Analog]

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The Bad Seeds名義ではないけれども、最近のThe Bad SeedsもWarren Ellisの存在感が大きいのであまり大きな差はないかも、でも曲はここ最近で一番メロディアス。

 

Leftovers

Leftovers

  • アーティスト:Le Ren
  • Secretly Canadian
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2021年の歌心大賞。めちゃくちゃ聴いた。

 

 

Natten

Natten

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Luaka Bopより、静かすぎるベースとキーボードのデュオ。本当に落ち着く音楽。ジャズ、なのかな・・・。ECMものも結構聴いた2021年の耳にはとても心地よい1枚。

 

PROJECTOR

PROJECTOR

  • アーティスト:GEESE
  • PARTISAN / PLAY IT AGAIN SAM
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ブルックリンのティーンエイジャーたちの、変拍子も飲み込んだシャープなギターロックアルバム。Dry Cleaningも良かったけど、こちらの方が何か人懐っこい。Franz Ferdinandが出てきた瞬間の驚きと悦びに近い。

 

Honest Labour

Honest Labour

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マンチェスターからの、謎アンビエント~ダブ~ダウンテンポなアルバム。こういうアブストラクトな音にはどうしても惹かれてしまう。

 

もちろんこれまでの作品も良かったのだけれども、多分今作が最高傑作。こういうのがロック、ならば私はロックが好きだなあ。

 

Not Waving / How To Leave Your Body

Jim O'rourkeも(共演盤あり)、Mark Laneganも(共演盤あり)、Marie DavidsonもJonnine Standishも、みんな良い仕事ぶりでNot Wavingさんの、ポップ路線作品はかなり最高の結果に。

It's Immaterial /  House For Sale  

30年ぶりのサードアルバムは、The Blue Nile(本

は今読んでる)だけでなく、こちらも是非・・・、と言いたくなるようなポップスの良心の結晶。余談だが、2021年はIt's Immaterialの12インチがほぼ全て我が家に揃った年でもあった。

Ann Margaret Hogan / Funeral Cargo 

2021年は彼女の作品が、コンピも含めてDownwardsから2枚出て、更にはRegisの作品にも参加、ということでMarc Almondのバックの鍵盤奏者だった人、という以上にスポットライトが当たったのではないだろうか、と個人的には妄想していた。こちらも即興をベースにしながらも非常にメランコリックなピアノ作品で、前作と合わせて最高、の一言。

 

で、今年一番聴いた曲は7インチがRSDで出たこちら↓

 

フィロソフィーのダンス / シスター


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ライヴテイクも最高すぎて、UAの「情熱」を最初に聴いた時の興奮を思い出しました。

 

という感じで振り返ってみたが、まあ気になるものを好きなように聴いていただけなので、全く2021年の音楽シーンがどうこう、というものでもないし、サブスク全盛の世の中で、アナログやらCDやらで形の上で音楽を「所有する」ということの意味がどうなのかも全く私にはわからない。ただ、なんとなく、もっと自分も含めて音楽とは気合を入れて対峙しなければならないな、ということを痛感した年でもあった。

 

私の場合、音楽を聴くことのできる時間は明らかに減っている。それは昔に比べて今は、という意味もあるし、今後の人生の時間を考えてもこれからそんなに多くの時間が残されているわけでもない、という意味もある。だから出会う音源とは大切に向き合っていきたいな、と思うのであった。たとえ夜レコードに針を落としてそのまま寝落ちしてしまって、なかなかB面にたどり着けなかったレコードが多々あったにしても、だ。

 

Brian Enoの「Taking Tiger Mountain」を聴く。

1974年リリースの、ソロでは2枚目のアルバムである。最近UK原盤の話題になり、A面最後がループになっている、ということを知って、あれ我が家のは?と思い引っ張り出して聴いてみた、とは言え我が家のは再発も再発、1982年にアメリカで出た奴を数年前のレコフェアで780円で買った、もう原盤とはかけ離れたアナログであるが。でも、昨今のアナログ爆裂高騰の世の中を考えると、もう780円でEnoが買えた、なんていうのも遠い昔の話になってしまうのだろうか。さて結論から言うとループしていなかったので、がくー、となったのだがそれはここに収められている閃きとわくわくに満ちた、あくまで良い意味で「奇妙な」ポップソング群とは全く関係なく、やはりいつ聴いても、こんなにこちらにごろにゃーん、と優しく寄り添ってくる音楽も他にはなく、それでいてその猫は猫又、という面妖な世界を味わえるのはこんなレコード以外にないし、なんならEnoの作品でもこんなに普通の佇まいなのになんだかな、ってレコードもないのであった。「Third Uncle」はBauhausヴァージョンは爆裂でやばいがこちらのうちに籠る熱を帯びたオリジナルも、まあ燃えるわよね・・・。