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白と黒、M~XLのサイズ展開ですよろしく!2022年はAOBAできると良いなあー。その際には是非皆様このTシャツ着用の上でご参集いただきたい!
 
お若い皇族の方が何かに入賞された作文の中に盗用があるとかないとか、そんなに大騒ぎにもなっていないようにも見受けられるが、そういう記事を先日読んだ。あれ、参考文献にその元の本が載っていれば問題なかったのかしら、とか素朴に不思議に思ったりもするけれど、そういうことでもないんじゃないのかな、あのまんまの文章を「自分のです」と言い切っているような書きぶりだと。
 
でもまあ小学生とか中学生とかだと盗用とか、そういう意識もなく普通にやってしまうことなのかな。私が小学生の頃、今もあるのかどうなのか知らないけれども宮城県の小学生の優秀な作文を集めた冊子があって、確か年に一回の発行で全員もらえたものなのだけれども、それにも盗用とかあったな、と思い出す。
 
私が前の年の冊子で印象的に感じた文章が、翌年の冊子の同じようなシチュエーションを描いている作文の一部にもろに同じように使われているのを発見して、えー、とか思った記憶がある。両方ともお葬式に関しての作文で、確かそのお葬式が行われる家の前の描写だったように記憶しているのだけれども
 
・・・ってここまで書いてきて、よく自分覚えてたな前の年の、その誰が書いたとも知れぬ文章を、そしていまだに・・・、とちょっと自分のことが不気味に感じられてきたのだけれども、でも多分印象的だったからなのだろうな。で、やっぱり私と同じように思った当時の小学生の誰かがパクった、ということなのだろう。で、そんな文章が大人の選考委員(多分学校の先生とかでしょ)に気に入られて、2年連続同じような部分のある作文が優秀な作品として冊子に載る、と。
 
だから多分、今回の一件も、まあ珍しいことではないのかも知れない、他にもいっぱい、何なら昭和の時代からあったことなわけだから。Y〇ASOBIとかのイラスト描いている人がなんかパクったりしたことに比べれば悪質ではないだろうし、それは多分、全然「世の中のこと知らなかったから」ということで済むのだろう、と思う。でも、小学生当時の私はその作文冊子の盗用の部分を発見して、悪いこと、とかそういう感覚よりも、なんだかダセえな、かっこわるいな、と思ったことをよく覚えているから、それは何だかいまだにそう思うのだけれども。
 
そういえば参考文献、ということを最初に書いたけれども、大学院の修士論文書いている時に、何だか参考文献のトドメが足りないな、と感じて、当時は日本版はなく、洋書を買うためのサイトだったAmazonで自分の書いている論文のテーマそのものずばりの本を発見したから注文したら、結果、下世話とアートの境界線にあるような無修正の写真集が届いて膝から崩れ落ちたことがあったのだけれども、しれっとそれも参考文献に載せて論文提出しちゃったことを思い出した。まあ「のぞきの視点」なんてテーマで英文学の論文書くなよ、という話で、さもありなん、ということなのだけれども。あと当時のアメリカ版Amazon、あんまり内容詳しく載ってなかったんじゃないかな、とか言い訳なのだけれども。
 
Big Thiefの「Dragon New Warm Mountain I Believe In You」ばかりを最近ずーっと聴いている、本当にずーっとだ。

ソロ作品や客演もばりばり、更にバンドとしても4ADに移籍してから結構コンスタントに作品が出ているな、という印象だけれども今作のこのすさまじさ、これは一体何なんだ。4か所でレコーディングされたアナログ2枚組なのだけれども、フォークロックのバンド、という印象からはここまで大分逸脱するような感じだったけれども、その逸脱も含めてこのバンドの全てがこの2枚組には収められている。カントリー~フォークっぽい曲も何ならドリームポップとか呼べそうな曲もラウドなバンドサウンド全開の曲も、一貫してなんか音が背後で色々鳴っている、けど不思議と整理されている「良い音」で録音されていてその音の感じにまず感銘を受けるのだけれども、そう、生々しい感じ、が今作の凄いところ、でもある。また良い曲しかないのだけれども、それが所謂「うたもの」として良い曲、というわけでもなくその音その音でのベストの「良い曲」に感じられて、それがアナログ2面に渡って展開するのだからこんなに幸福なレコードも、ない。Adrianne Lenkerの独特の発声もフレーズの取り方も今作では炸裂していて、何だか山育ちのOno Yoko、みたいに聞こえる瞬間もあって震えたし、大体めんどくさい4AD好きの人間としては、80年代後半~90年代初期の4ADLushとかね)の感じまで思い出させられるとは思ってもいなかったので、それも衝撃であった。いや、今年はこれを聴かないでは何にもなんないのでは、という大傑作。蛇足ながら「Love Love Love」という収録曲が、この曲名でこんな曲に!ということも含めて私の心のベスト10入り決定の曲になったのだった。