のせいなのか、なんだかずっと胃が痛い日々だったので難儀していたが、結局食生活を全く変えない、という荒療治で乗り切ったのだった・・・。胃が痛いな、とか言いながら汁なし麻婆担々麺とか食べていたので、まあ、なんか私も私で色々あるわけなんだな。
ところで私はiPhoneを目覚ましのアラームに使用している。なのでiPhoneを寝床に持ち込んで、充電しながらずーっと枕元に置いている状態、しかも寝るちょっと前までwordleやってみたり、ネットで調べものしてみたり、なんなら寝る直前に狂おしく盛り上がってしまって何故か勢いあまってGavin Fridayの12インチを購入、とかそういう気の触れた行為をしているわけで、まあ、専門家の人が指摘するであろうところの、就寝前のよろしくないスマホの使い方をやってしまっているわけである。
寝る前の使用に関しては控えた方が良いだろうな、というのはなんとなく思うし、それはできると思うのだけれども、告白してしまうとiPhoneを遠くに置いて眠りに就いたりすること、これはたとえアラームとして使用していなくても不可能だろうな、と思うのである、とくにあの東日本大震災を経験してしまうと。
あの日私は職場でカバンにiPhoneを入れっぱなしにして仕事をしていて、それで大揺れになって避難、とかしていた。で、ちょっと落ち着いて数時間経ってからやっと、どしゃどしゃになった部屋の中からカバンを発見してiPhoneを救出し、とかやっていたので、もしかしたらあの時、もっと早くにiPhoneが手元にあったらまだ電波もあるうちに、個人的なことであろうが何かが出来たのでは、という思いがずっとあったりしたのだった。
だから何だかあの日以来、常に充電がされていないと、そして常に身近にないと、どうも落ち着かなくなってしまって、文字通りiPhoneを携帯して歩き、暇さえあれば充電しているのである。だから、震災の影響なぞ私には微々たるもの・・・、と思ってはいるし、実際そうなのだけれども実は精神的にはちょっとこのiPhone問題が、まあ別にそんなに大きな悪い影響でもないけれども、ちょっと私には残っているのであった。
だから世の中のスマホ大好きっ子さんたちとはまた違う意味で、ちょっと私もスマホなしで過ごすこと、というかスマホを肌身離さずではない状態で過ごすこと、が不安でたまらないのである。現にあの震災以降結構大きな地震に何度か見舞われてはいるけれども、毎回iPhoneが身近にあるおかげで、すぐさま何かしらのアクションが取れているから、あながち間違ってはいないかな、とは思うのだけれども何だかちょっと、ねえ、悔しいと言えば悔しい感じはするのだな。もうちょい自由になりたい、というかなんと言うか。
そういうのも落ち着くのかな、とか思っていたら時を経ても全くそうでもないのが自分でも驚き、という11回目の3月11日がもうすぐ来る、Beach Houseの「Once Twice Melody」とか聴いているうちに。
配信ではチャプターごとに配信がされていて、その4つのチャプターをまとめたアナログ2枚組のアルバム、である。これ、なんか異常に値段が高くて（ボックスセットじゃなくて通常盤も）、ポイントかまして買ったけれども、本当にこの世の中生きづらいことよ、と思わされる出来事の一つでもある。前作
はSonic Boomプロデュースとかだったが、今回はセルフプロデュース、しかしあまりここまでの流れに大きな変化はなく、勿論曲によってはストリングスや生ドラム、アクースティックギターなどの響きが印象的だったりもするのだけれども、結局はレイヤー状に積み重ねられて輪郭の曖昧な音の塊が鳴り響く上に天上界からの女声ヴォーカル、という、まあ所謂ドリームポップの究極の形になっているから、凄みのある作品である。今回は曲が結構しっかりとしているが故にのっぺらぼうな印象になることは全くなく、4つのチャプターに分けたことも功を奏したのか、メリハリがあって長いアルバムなのに飽きないで聴けるし、まあ全体的にAirとCurveが出会いがしらにぶつかって生まれた音、と言ってしまえなくもないのだけれども、これはこの形意外ありえなかったのでは、という傑作。
