csgb Vol.86 2022年3月18日(金)20:00~@ Monet ( pre Monet )
入店: 2000yen(1D)
Guest DJ; tmym
DJ: shinshin, 5atoru, tdsgk
bar famが旧Hi-Hat跡地に移転して、Monetに改名してオープン、なのですがまだ本格始動ではないのでpre-Monet、という名称になります。なんか嫌な世の中ですが、貴兄貴女に会いたいです、よろしくお願いいたします!あ、あと会場、つまりMonetは禁煙になりますのでお気をつけて!
とか聴いたりするなんてどうにもやはりおかしい。1990年にリリースされたコンピレーションアルバム、である。ソロデビューしてからの2年強の間に出たシングルのA面B面をまあざっくりとまとめたアルバム(+2010年に未発曲とか6曲追加で再発)である。個人的な暴言を吐いてしまえば、Morrisseyが一番良かった時期というのは1988年から1989年の間だけで、その後の何だか納得いかない展開を思うと、なかなか複雑な気持ちになる。その最高の時期のドキュメントという意味合いを持ったこのコンピを聴くと、しかしA面もB面も良い曲だらけで本当に勢いがあったな、と痛感するわけである。そう、勢いがあった。1987年の夏にThe Smithsが解散して、ラストアルバムからのシングルがその年の秋や冬にも出ている一方で翌1988年の2月にはシングル「Suedehead」が出て3月にはアルバム「Viva Hate」、
って明らかに常軌を逸したスピード、であるし、こちらもそれには大いに興奮させられた。その興奮はThe Smithsのリズム隊と合流したシングルが2枚出た89年の4月までは、本当に熱狂的に持続していたので何だか奇跡的な時、であった。Stephen Streetの手による楽曲もツボを押さえたポップさが印象的だったし。それが彼との関係が瓦解するにつれて、まあ迷走を始めてもう30年以上になるわけで、これはもうしょうがないのかな、自分のせいだもんな、とか思いたくもなるわけである。しかしそれにしてもこのコンピに収められた奇跡の名曲群には、本当に神がかり、ということってあるんだなということを実感させられるばかりである。