をいいね、とか言ってて盛り上がった。でもこれはめちゃくちゃ良いドキュメンタリー映画で、何故かというと全部を説明しないが故に、こちらが「わかった」という気持ちにならない。したがって自分で補完すべく聴いてみよう、いう気持ちにさせてくれるので、エドガー・ライト監督が良い仕事をした、と言えるであろう。あと字幕監修が岸野雄一さんなので完璧だった。
その後高校の同級生飲み、という名称も似つかわしくないような、振り返りとは無縁の現在進行形飲み会。主にトレーニングとレコードとBob DylanとMilli Vanilliと猫の話題など。帰り道歩いていたら、10年間履いた靴が、ソールがはがれ且つウェルトもブランブランになって崩壊。しばし呆然。最近12年間履いた靴もウェルトがブランブランになって崩壊したばかりなので、そういう時なのか。
しかし思えばこの日壊れた靴は円高の際にハワイの免税ショップで、まあ買えるな、という値段で買ったコール・ハーンのルナー・グランドなのだが、今もう買えない値段なんじゃないか、そもそも同じものももうないだろうし、と暗い気持ちに。
5月3日(火)
18年使っている冷蔵庫がある日壊れたら困る、という思いの元に家電量販店に下見に行く。あれ、我が家で使ってるサイズってこんなだったっけか・・・、と戸惑う、めちゃ高騰した冷蔵庫群に呆然。中古で買った俺の車の車両本体価格くらいじゃないか。
とか思いながら小籠包をお昼に食べていたら隣のテーブルに偶然Freetempoくんご一家がいて、久々の嬉しい再会。仙台ならでは。
帰りに生協に寄って、それから実家に行って母に色々渡したりとかして、夜は安くなっていたタコの刺身を使ってアヒージョ風鍋を作成して食す。キャベツを物凄い勢いで消費。
5月4日(水)
数日前からコンタクトレンズの調子がどうもおかしく、見えづらさも感じていた昨今だったので清水の舞台から飛び降りて新しいのを作ろうと今しているコンタクトレンズを作った店に行ったら、その店が眼科もろともなくなっていた。しばし呆然。
その後調べたら移転していてまあまあ近くに新しくできていたのだけれども、水曜日は併設の眼科が休みで新しくコンタクトレンズを作れない、ということが判明しさらにしばし呆然。しかし私ハードのコンタクトだからかなりルースに何年か1回新しく作る際にしかコンタクト屋さんとか行かないのだけれども、コンタクト生活25年で行ってみたらお店がなくなってた、という事態がもう4回目だな。
気を取り直してビールを土産に馴染みの古本・中古レコード屋に行ったら、お客さんとして来ていた私の元レコード店の同僚とこれまた嬉しい再会。聞けばあまりにも酒の事故がここ数年多かったので酒を辞めた、という。一方店主は既に酩酊状態で、コンビニに途中買い出しに行くも財布を忘れてそのまま戻ってきたり、そして同じことを何度も繰り返すミニマルモードになっていて、嗚呼酒には気をつけんとな、と気を引き締める。
5月5日(木)
と連休をふり返り、もう終わりか、と絶望モード。実はここまで書いていなかったが4月29日から既にあと何日後には連休終わっているのか、とずっと絶望はクレッシェンドしてきていたので、今日そのクレッシェンドがフォルテッシッシモまで高まっている、ということである。とくに行楽らしい行楽はしていなかったけれども、休みである、というだけでありがたかったものである。
しかし連休中も変なことしやがる連中は世界中にいて、とくにユーラシア大陸とか半島とかの奴らはなんかひどい目にあって目論見が挫折すれば良いのに、と切に願う。そして毎日朝テレビを観ていたのだけれども、なんか「こういうの面白いと思ってるんだろうな」とか「うるせえな」とか「何様じゃ」という感想が口をついて出るばかりで、本当にちょっと世の中どうかしている、のか私がどうかしている、のかずっと考えながらいた。まあ多分両方かな・・・。
あとセックスの面でもジェンダーの面でも「性」というものについて色々考える機会が多かった。(多分)男性として私はここまで生きてきたのだけれども、この国で男性として長く生きてきていると気づかなかっただけで、ちょっとどうかしているよな、ってことに気づかされることが多いんだよな、最近。
今日はコンタクトレンズを作らねば、という決意のもとRoger Enoの「The Turning Year」を聴く。
お兄さんのBrianとの共作
に続いてDeutsche Grammophonからの新作、である。お兄様に関してはかなりヘヴィに私は大好きだけれども、弟さんに関してはAll Saintsレーベルからの作品とか、あまり心惹かれなかったな・・・、でも「Voices」
とかは確かに昨年よく聴いてたな、というライトな愛好家である私であるが、今作はピアノとストリングス等のシンプルな作風ですごく良い。どちらかというとかなりRoger Enoの音楽って抒情的で、それがちょっとトゥーマッチだな、と個人的に感じる時があったのだけれども、今作は空間が結構あって、心底リラックスできるような、そういう音楽である。彼の持ち味の抒情的な感じもちょうどよく、ずーっとひたすら繰り返して聴いていても飽きない。故にここ最近毎晩ずっと聴いているのであった。