Train Comes Through

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そういえば映画「クリエイション・ストーリーズ」が公開されて我が街でも上映されているのだが、観に行きたいような行きたくないような、そういう揺れ動く気持ちになるだなんて予想もしていなかった、なあ。

 

まあ最近忙しいので単純に時間があったら家でチルしたい、という思いがあるのは間違いないのだけれど、この映画絶対面白いのだろうけれども、なんとなーく、観てから複雑な気持ちになってしまいそうだなあ、というのがそこはかとなく感じられてちょっと躊躇している。

 

「アップサイド・ダウン」

は劇場に観に行って大変面白かったのだけれども、これはガチドキュメンタリーだったから、というのが大きい。今回の「クリエイション・ストーリーズ」は、うーん、面白いのだろうけれども、なあ、とまだ本当に悩んでいる。

 

多分半端に(いや、かなり、というか狂おしく)リアルタイムで夢中になっていたレーベルなので私の思い入れがバーストしてしまうことが容易に想像できるが故に、これはひっそりと

これを読み返して過ごすのが得策なのでは、とか思ったりしている。

 

とか言ってなんとなく観に行きそうな気もしているのだけれども、少なくとも現時点でこういう思いなのじゃよ、ということは誰のため、というよりも他でもない自分のために書き記しておきたかったのであった。

 

Ezra Furmanの「All Of Us Flames」が良いのだ。

All Us Flames [Analog]

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「セックス・エデュケーション」のサントラ

Sex Education [Analog]

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を担当して話題になった彼女の新作である。トランス女性としてカミングアウトして、そして母親としての初のアルバムとなる。前作

Twelve Nudes [Analog]

Twelve Nudes [Analog]

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は怒涛の疾走感溢れるどパンキッシュなアルバム、その前のアルバム

はなんかちょっとトチ狂ったTom PettyBruce Springsteenがセッションしてしまったかのようなアルバムだったが、今作は前々作に近い音で、60年代のガールズポップやロックンロール、ドゥーワップ的な音楽への愛情を感じる曲が続き(勿論音の方は結構加工が現世風になっていて、ある意味一歩引いて色々やっている感があって良い)、何よりも彼女のポップで、且つ「こみ上げる、畳み掛ける」曲作りが炸裂していて、異常なほどにグッとくる。歌詞もユダヤ人でありクィアである彼女の姿が反映され、疎外感や救い、ディストピア、そして何よりも希望、というものが歌い上げられていて、そこもグッと来るんだな。まあ、相変わらずのBruce Springsteenオマージュ的なものもしっかりと散見されて、そこがまたグッとくる一因でもあるのだった。なんか気づくとずーっと聴いてしまう今年最高のロックンロールアルバム、かも。