Shout You Down

AOBA NU NOISEのTシャツです！

aobanun

先週金曜日、山形RAF-RECでの「KOTONOHA」、ありがとうございました！弾き語りのくまちゃんにシンセ打ち込みのHERNEAR、そしてバンドのMother Sunフロムカナダ、という見事にバラバラなアクトだったのですが、じゃあDJの選曲も何となく好きなように、ということで久々にゆるゆると、時折バシッとつなぎながら楽しくできました。Mother Sunは、The High LlamasとかThe Lemon Twigsみたい、という瞬間からPavementとかYo La Tengoみたい、という瞬間の両者を行ったり来たりしながらキレがあって、変拍子織り交ぜながらやってて、凄く良かったなあ。と言うか何よりイヴェント自体がアットホームな、笑いの絶えない感じで、まあ酒ガソリンによる店主高取くんの爆発的パワーにもよるのだろうけれども（翌日の運動会は大丈夫だったのだろうか）とても良い夜だったので忙しい週だったけれども、良い感じで終えることができた。

そう、DJとやらも久々で、多分前回のAOBA NU NOISE以来だと思われるのだけれども、あれは冬だった。そしてそれから狂おしい暑さの夏を越え、今は涼しくなり始めた。時間の経つのは早い。もう10月だ。来週には50歳だ。この間20日の出張のためにホテルを予約したのだけれども、年齢の欄が「40～49歳」「50～59歳」という選択で、ああもうその出張の時点では人生の（少なくとも年齢的には）ネクストステージなのだな、としみじみ感じたものである。

ということでもうすぐ50代なんだけれども先日のDJでは、井上陽水とかTalking Headsとか原マスミとかJapanとか加藤和彦とかPalais SchaumburgとかJamie XXとかChaka KhanとかAna Frango EletricoとかThe RaptureとかPaul SimonとかTelexとかGal CostaとかPrinceとか、なんならRAF-REC行く前に寄った山形のブクオフでその日にクーポンかまして200円くらいで買ったArcadiaとか（いや、日本盤帯なしとかよく見るけどアメ盤だったので）、果てはRAF-RECでDJ中に、カウンターの中のDJブースから手が届くところにあったSuzanne Kraftのダンスミュージック時代の12インチとかを手を伸ばして取って、その場で買って、しかもそれをつないでかけて、とかもうはちゃめちゃにやり倒した感じだったので、別にこれからまたDJとかする機会が本格的にあるかどうかわからないけれども、どうも相変わらず円熟とか渋みとかとは、少なくともこっち方面ではどうやらこれからも無縁なんだろうな、と帰りの車の中で考えながらいたのだった。

最近車で、Galaxie 500の新しく出たコンピなど聴いているのだった。

Uncollected Noise New York '88 -'90 [Analog]

こうしてみるとめちゃ短命だったんだなあ、来日決定→解散→来日中止とかは1991年のことだったし。ということでLunaのDean WarehamとDamon & Naomiのお2人によるトリオのレア音源集、なのである。いやいや、レア音源集って1996年に出たボックスセットに入ってたじゃないですか、ボックスに収められた3枚のオリジナルアルバムにも当時のシングルのカップリングとか色々ボーナスで入ってたし、ボックス持ってれば別に今回のリリースはいらないよね、とか自分を安心させたかったのだが、今回初出の音源まであったりするのでまあしょうがない。ちなみに逆に今回のリリースには入ってないけどボックスの方のレア音源集（確か後に単品でも出てたな）には収録されている曲、なんていうのもあったりして、いやいやこういうのは大変。でも今回初めて聴いたデモ音源では、意外なことにアップテンポでThe Feeliesのような曲まであって、こんな感じの曲はその後現れなかったことからも、いつどのタイミングで所謂「Galaxie 500の音」というものにバンドが変化していったのかな、とか考えることも楽しい。Deanさんの甲高い、にゃーにゃー（という形容も致し方ないと思う）というヴォーカルも久々に堪能できて、結局このレアトラック集から始まってオリジナルアルバム3枚聴き倒す羽目になってしまうくらい魅力再発見、となったのだった。しかしThe Velvet Undergroundっぽい、と散々言われてきたバンドであるが、まあ今聴くとまあそういう側面もあるかもね、という程度に感じられ、むしろ逆にGalaxie 500っぽいバンド、ってあんまりいないような気がするので、なんだか唯一無二の奇跡のバンドだったんだな、と勿論その後の活動も（Deanさんに関してはある時期まで、かな）ずーっと好きだけれども、思うのであった。