Born To Lose

AOBA NU NOISEのTシャツです!

aobanun

今日も雨が降っている。今年の夏は雨が多い。

 

私は思い出す。そういえば1年前の今頃は車が壊れてしまっていて車がなく、徒歩と電車と自転車が交通手段だったことを。

 

私は思い出す。毎朝毎晩、暑い最中に歩き、汗をかき、自転車に乗り、汗をかき、ということを繰り返して生きるだけで精いっぱい、みたいな感じだったことを。

 

私は思い出す。しかしそういう生活を送っていた去年の約1カ月、全く雨に降られなかったことを。

 

やはり昨年に至るまでの私の日頃の行いが良かったのであろう、と考えたくなるのだが、ということは今年からまた徳を積んでいかないと、現世でまた車なし通勤を強いられる日々が来た際には、雨に盛大に降られてしまうではないか。

 

ということで悪いことはせずに(多分あんまりこれまでもしてこなかった、と思っている、いや思いたいのだけれども)、真面目に生きております。Johnny Thunders & The Heartbreakersの「L.A.M.F.」を聴く。

なんかめっちゃいろんなヴァージョンがあるアルバムだよな、と思うだけであんまり調べることもしていなかったのだけれども、なるほどオリジナルはミックスが所謂「泥」ミックスと呼ばれるようなひどいこもり具合だったらしく、なんとか良い感じのミックスを加工して作り上げられたのがこの「The Lost '77 Mixes'」というものなのかなるほど、という具合のていたらくなので鳥井賀句先生とかには怒られると思うのだが、この唯一作、久々に聴くとプロトパンクとしてのロックンロール、という印象よりも、ポップで確かにテンション高いのだけれども、どこか抜けのあるユルさも感じられて、なんだか愛おしい。なんだろ、決して悪い意味ではないけれどもスピード感があまりない感じ、というか。でもそういうところがこのアルバムの魅力であって、他にはないものである。キャッチーな名曲だらけなのでこのままセカンドアルバムとか出てたらな、とかもちろんJohnny Thundersのソロも最高だけれども、このThe Heartbreakersともっとアルバム作ってたらソロもまた違う感じになったのかな、とか考えたり。ちなみに「Born To Lose」はそれこそHAL from Apollo '69のライヴだったりSoft CellのシングルB面だったりPrimal Screamのライヴ盤

だったりで色々カヴァーを聴いてきたけど、どれもみなある意味「かっこ良すぎる」、と言えるくらい、このアルバムでの原曲はなんだか素朴な手触りもあったりするのだな。