Don't Leave Me This Way

AOBA NU NOISEのTシャツです。

aobanun

 

5月にはDJする機会があるかも、ですがまあ詳細がもし出たらこちらでお知らせします。

 

『休むヒント。』という本を買って読んでいる。

執筆陣が大変に良い感じのエッセイ集で、休む、ということに関して皆さん書いているわけであるが、さて私がここに名を連ねるとしたらどういうこと書くんかな、と妄想するのが私の可愛いところ、である。

 

「休み」=「仕事のない日」、という定義になるのかも知れないのだけれども私の場合それだけでは「休み」という風には感じられないなあ、とふと気づいた。じゃあどんな時に「休み」だな、と感じているのかな、と考えてみたところ、予定のない日、とくに人と会う予定のない日、というのが私にとってのリアルな休みの日だな、と思い当たった。

 

別に人嫌いなわけではない。昨夜も大好きな友人たちに、偶然も含めてたくさん出会えて大変楽しかった。しかし、休み、となると1人で過ごしている時間が多い日、それが休みの日なのだな、と思うのである。何時にどこどこで、という予定があると私の場合休みではなくなる。逆に1人でいて、そういったアポ系がない日が休み、なのである。

 

だからと言って特に何をするわけでもなく、思いついたことを実行できるのが最高の休みである。まあ大体にしてそんな大それたことを思いつくわけでもないのだが、昼に長崎皿うどんを食べよう、その後宅急便の営業所止めの荷物を取ってこよう、そしてその荷物であるレコードを帰宅したら聴こう、4時になったらつかさ屋の売り切り市に行って来よう、帰宅したらまたレコード聴きながらビールを飲んだりして、その後に晩御飯を作ろう、とか自分でスケジューリングが出来て、なおかつヨドバシカメラに入荷したレコード針を取りに行くのは明日以降にしよう、と敢えて実行しないこともスケジューリングできる、これが私にとっての休み、なのである。

 

まあ、あんまりないからこそありがたいのだが。これ毎日だったら逆噴射的にギア入って、アポ詰めまくりの日=休み、とかパラダイムシフトが起きてしまいそうなのだが、もう一つの側面「貴重なもの」=「休み」ということが大きいかも知れない。

 

Sarah-Jane Morrisの「August」を急に思い出して聴きたくなったので、部屋のCD棚をひっくり返しての大捜索の末に聴いている。

AUGUST

AUGUST

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Instagramの方にも投稿してしまったのだが2001年にリリースされた、Marc Ribotとほぼ2人で作った、ほぼカヴァーアルバム、である。Sarah-Jane Morrisといえばこのアルバムの冒頭でも取り上げられた「Don't Leave Me This Way」を1986年にCommunards

がカヴァーした際にゲストで招かれて、CommunardsのJimmy Somervilleのファルセットによるヴォーカルと好対照を成すド低音ヴォイスに衝撃を受けた人もに多いのではないか、と思うのだけれども(私とか)、今作でもそのド低音ヴォーカルを十二分に堪能できる。Johnny ThundersとかNick CaveとかLeonard CohenとかMarvin GayeとかCurtis Mayfieldとかの選曲の妙も光るし、当然ながら変幻自在なMarc Ribotのギターにも舌を巻く、ということで名作であるし、それこそCarole Kingの「Tapestry

TAPESTRY

TAPESTRY

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級に一家に一枚、的なアルバムなのだけれども再発もなくサブスクもなく、という感じなので隠れた名盤になっているのは惜しい。ラストに配置されたJohn Lennon「Whatever Gets You Through The Night」のぎゃんぎゃんのギターと声だけ、なのに超絶なドライヴ感に溢れたロックンロール魂溢れるカヴァーとか、最高じゃないか、ねえ。