Panic

5/20(Sun)「RADICAL 3000」@Club ADD Open: 21:00 Entrance: ¥1000 Genre: NEW WAVE
DJ:tdsgk(AOBA NU NOISE) 松尾康史 (LOST WEEKEND) B.Toriyama(NATURAL4)

考えれば考える程選曲が悩ましいのですが、逆に直前にヴォー、っと選んだ方が良いのかも、しかしそうしたら最早レコードを「搬入」とかそういう呼称が似つかわしい量持って行かねばならないのではないか、とか色々考えながら過ごしておりますが、何とぞよろしくお願いいたします。

今日で連休も終わりなのだが、結局今月入ってからの連休中は取りたててイヴェントらしいこともなく過ごしていた。しかし毎朝コーヒーを淹れ、アイスコーヒーも仕込み、カレーを仕込み、また連休中の毎年の恒例行事になりつつある部屋の片づけをし、レコードを沢山聴き、と家庭内で充実した暮らしをしていた。

というか上記のような普通のことがなかなか普通の日にできない暮らしってのも一体どうなんだ、と心から思うわけであるが、逆にそろそろ自宅内でできる仕事を探す方が良いのではないか、とか考え始めるともう止まらなくなるのでこれくらいにしておこうと思う。ただ、我が家にメールでよく来る「在宅でのお仕事」とかいうのは狂おしいほどに胡散臭いのが多いので、やはり道は険しいものなのだろう、わかってます。わかってるんだけど、ね・・・。

最近実は基本引き籠りと紙一重なんだな自分、ということを30代後半にして認識し始めたのでそれに沿うようなライフスタイルを構築したいと模索しているのだが、やはり見果てぬ夢なのだろうか。でも震災以降なんとなく自分内でその傾向が強まってきているのは偶然じゃあないと思うのだが。

とよくある「震災を言い訳にする」人みたいなことを書いてみたがThe Primitivesの「Echoes And Rhymes」を聴く。セカンドアルバム以降の3人のメンバーで再結成して、なんと20年ぶりのアルバムである。いやいや、The Primitivesのことを忘れたことなんてこの20年間の間一時もなかったけれども、新録が聴ける日が来るとはなあ、と感動するものである(ところで至るところでサードアルバムが91年リリースって書いてあるけれども、リリースは92年だったように記憶している)。で、当時から60年代っぽい、とかよく言われていたものだが今作は全曲60年代の曲のカヴァーなのである。NicoとかShocking Blueとかの曲もカヴァーされているのだが原曲知っている曲は、ない(あ、NicoのこれだけこないだのMorrisseyの開演前VTR上映会で聴いたことあるな)。ギターのPaul Courtのコレクターぶり、マニアぶりがかなり炸裂しているのだが、どの曲も実に私たちの知っているThe Primitivesらしい仕上がりになっていて、実にポップで聴きやすいアルバムである。プロデューサーが当時と同じPaul Sampsonだからか音の処理もヴォーカルの処理も往年と変わらぬ具合なので全く違和感ないし、安心して聴ける。Tracyのヴォーカルも、あれ、これは当時の?と思うくらい変わっていなくて笑っちゃうくらいにファースト、セカンド、そしてサードの一部のThe Primitives、と完全につながる作品である。そう、そういうアルバムなので格好良いし楽しめるのだけれども、オリジナルの曲であんなに名曲ばっかり残していたバンドなわけだからこそ、また新たな名曲を聴かせてくれるか、と期待していた私としてはちょっと肩すかしだったりする。むろん文句なしに愛聴盤になっているのだけれども、聴けば聴くほど、あー新しいThe Primitivesのオリジナル楽曲聴きたいなあ、ってなる。原曲知らない分、The Primtivesの新鮮なアルバムとして聴けるのだけれども、それでもちょっと、うーんってなる。でも、こういう調子で活動を続けてくれるなら近い将来必ずや新曲が聴けると信じているので待つことにしよう。ボートラ付きなんで日本盤が良いです。