Butterfly Phase

AOBA NU NOISEのTシャツです。

aobanun

年度末を乗り越えたと思ったら今度は年度初め、と忙しい中、ちょっとした疲れやストレスが私の場合は耳に来たりする。

 

ということでなんだか耳鳴り的なのがあるなあ、と思い耳に優しい(?)Autechre & The Hafler Trioの7枚組LPボックスを聴くか、と集中的に7枚聴いていたのだが、あれ、この物音みたいなのさっきも聴かなかったかな、まあ判別が難しい超弱音~物音~ノイズ、みたいなもんだからなあ、と思いながらも気になって、コンタクトレンズを外して(見えないんよ)レコードのマトリクスを確認したらレコード1が2枚あって、レコード2がなかった・・・。

 

おい!購入してから1年くらい経ってから気づくのもいかがなものか、と思うのだけれども(いや、とにかく全体的に間違い探しみたいなデザイン、加えて音も間違い探しみたいな、という世界なので・・・)即購入元にメールして、次に何かオーダーする時に一緒にレコード2を入れてもらう、ということにした。まあ、なんならレコード2だけ単独で送れや、とも思ったけど個人経営レーベルで日本までドイツから、となるとそれはまあコストも大変だからな・・・。

 

いやいや、と思いながら土曜日を終え、そんな翌日の今日日曜日は前々から予告されていた我がアパートの水回り高圧洗浄が午前中にあるからその日その時間は必ず在宅しろ、別日は無理なんだからな、と強硬に言われていたので予定は午後に回して、台所や浴室、洗濯機のあたりを掃除して、洗濯も大慌てで済ませて、慌て過ぎて朝コーヒー豆ぶちまけてそれを集めて掃除して、とか余計なこともあったがまあ、9時から12時の間で、ということなので準備万端寝ぼけ眼をこすりながら待っていた。

 

しかし来ない。一向に来ない。まあ、他の部屋やってるのかな、と思ったけれども他の部屋にも動きがない。すると携帯電話が鳴り、見ると不動産屋からの電話で出てみたら、なんとオーナーとの話し合いにより今日の高圧洗浄は中止になっていたにもかかわらず、各世帯へその中止の連絡することを失念していた、とな!?

 

おい!!これには久々に怒髪天を衝いた。相手がVinyl On Demandとかじゃないからもう戦争だ、みたいな勢いになったけれども、まあだからと言って何が得られるわけでもないよなあ、とは一旦思って出かける用意をして外に出たら、お隣さんとも会って、一向に作業が来ないのを訝しく思ってそのお隣さんが不動産屋に電話したら中止だったということが発覚した、ということがわかり、これ、その電話がなかったらずーっと待ってたんかよ、となって怒りが復活して、経緯を説明せよ、という冷静な、且つ凄く嫌な感じの電話を不動産屋にかけてしまった。が、仕方ないと思うんだよね、それも。

 

しかし・・・。3月からなんだかずーっと嫌なヴァイブスを引きずっている。車をぶつけてトッピングを忘れられたピザを食い同じレコードが2枚入ってて1枚が欠けている7枚組のレコードを聴きうららかな日曜日の午前中には来もしない高圧洗浄のために家に拘束されていた。お祓いか。お祓いが必要なのか。

 

いや、こんなに嫌な目にばっか遭わせられたから、今度宝くじでも買ったらそれの反動で何か良いことが起こるのかも知れない。って言うか、まあ、どうでも良いことばっかなんだけどもね、究極的には。

 

そう、なんかもう色々どうでも良い。どうでも良くないのはWarpからリリースされたKelly Moranの「Moves In The Field」だ。

お名前はかねがね、と言う感じであったがアルバムを聴くのは初、である。で、これめちゃくちゃ良いね!ヤマハの自動演奏ピアノであるディスクラビアと彼女のデュエットピアノ作品らしいのだが、人間には不可能な運指を繰り広げるディスクラビアとの演奏、ということでどんなキワモノなのか、と思ったら(それこそ自動演奏、というとConron Nancarrowの超高速ピアノ音楽、とか思い出すわけじゃないですか)、めちゃくちゃ抒情的な、例えが陳腐だが全曲坂本龍一の「Aqua」みたいなアルバムになっていて、大いに感動している。ネタをネタとして終わらせるのではなく、それを踏まえた上で高水準の美しいピアノ音楽になっていて、いや、これは本気で凄いアルバムすぎる。ついでに彼女が羽生結弦のファン、ということも知ったんだがそれはどうでも良いか・・・。まあヴィジュアルとかPVとかにフィギュアスケートのイメージ使ってるのはそれが理由、なのかな。