Life Ends At 30

本日(18日)ですのでよろしくお願いいたします!

Quat(out) @clubADD 2013年8月18日(日)21:00〜 \1000
Guest Band Live : Waikiki Champions
Guest Live : Satoshi Kanno
Guest DJ : tdsgk
Live : m-koda × OBT a.k.a CONTRAIRE
DJ : Qiyo, SIF, おさしみ

私、本当に恥ずかしくなるくらい「今」の音楽に疎いと思うんですが、最先端の音楽をかけるぜ!否、なんだこれ、ってことやるぜ!

そして毎月のレギュラーも!

8月25日(日)はANN
8月28日(水)はGaslight

両方確定!皆さま、2013年夏の思い出をぐっさりと作りにいらっしゃい。

そして月末!

Someone Still Loves You Boris Yeltsin 仙台公演@Neo Brotherz 2013年8月29日(木)19:00〜 \2000+1D
Live: SSLYBY, umiuma, Rainpaints, Waikiki Champions
DJ: tdsgk, Ghostworld

この日も頑張ります!ってか冷静に考えるとGaslightと2日連続ではないですか・・・。当然全力で2日とも全然違う選曲でお届けいたします!

しかし9月はまだ3つだけ確定、ということで比較的穏やかな感じで今のとこ行きそうです。

しかし、暑いねー、とか言ってれば普通に会話がスタートできる勢いだったお盆休みもそろそろ終焉を迎えようとしている。考えてみれば、鳴子温泉〜お茶会〜飲み会〜飲み会〜二日酔い〜散髪〜カレー〜ロックンロール〜東京弾丸ツアー(含むThe Shamen〜カレー)、という1週間が過ぎ去ろうとしているのだった。日頃仕事ばっかり(否、そうでもないのはご存じの通りではあるが)の日々のしわ寄せがこういう休みの週に集中するのか、という過密スケジュールではあったがこなせたのはやはり、楽しい用件ばっかりだった、というのがあるのだろう。

まあそれはさておき、『ザ・エディット』THE EDIT エディット・ミュージック・ディスク・ガイド (P‐Vine BOOKs)という素晴らしい本があった。これは主に80年代に栄華を誇ったエディットの手法をそれこそ、Pierre Schaefferのミュージックコンクレートの手法あたりから解説、紹介していくハードコアな名著であった。The Latin RascalsとかShep Pettiboneとか、当時買った12インチのリミキサーとしてやたらよく名前を見ていた面々がどのような連中だったのか、どのような手法を用いていたのかが解き明かされて行く、実にスリリングな本である。今読んでもスプライシングとか、めっちゃ自分でやりたくなったりするものなあ・・・。

ちなみに上に「当時買った12インチ」と書いたが、そう、小学生〜中学生頃(86年〜87,88年)はリミックス12インチの趨勢期だったと思うのだ。LPは高いし、7インチは(仙台のタワレコでは)US盤メインだし、そうなるとUKチャートを眺めてはフガフガ言っていたヤングtdsgkは12インチに走ったわけである。中にはリミックスがぶっ飛び過ぎて原型留めてないような12インチがあったりして衝撃受けたりもしたけれども、おかげでそういうダンスミュージックに、普通のロックポップス好きでも免疫がするっとできるような時代を過ごせたのは幸せだったのう・・・。

とか言ってたらその本の続編としてこの度『ザ・エクステンデッド』ザ・エクステンデッド 80'sポップス・12インチ・シングル・コレクションという本が出た。これはまさに、上のような日々を送った少年にはたまらないディスクガイドである。エディットという手法のみならず、ロックポップスも含めた12インチシングルを網羅したこの本は、まだ聴いたことのない音盤には猛烈に聴きたい気持ちを、持っていて聴き倒している音盤にはまた聴いて再確認をしたくなるような気持ちを煽りまくる素晴らしい本である。いまだに中古屋に行って「80’s Rock Pops 12"」なんて区切りがあると目の色変えてそこから念入りに見てしまうような貴兄貴女(というか私)にはバイブルになること間違いない1冊である。日本人の12インチもがっつり紹介されていて網浜直子の12インチとか欲しい、とかそういう気持ちにさせてくれるし、あーあのThe Banglesの12インチ手放さなきゃ良かった!とかそういう後悔の気持ちも同時に掻き立てられる。ただ、Nik KershawとかBryan FerryとかSteve Winwoodとかの、確かに出ていたのに黙殺に等しい扱いを受けている(と勝手に思い込んで、うおお私がかけたるー、とモティヴェーションを上げてDJに臨んだりしている)12インチ群に日の目を当てる、というそれだけでも素晴らしい本なので、敢えて大きく出るがこれは全人類読んで楽しんだ方が良い本である。ただ、この本のせいでここらの12インチが高騰したりしたら、それはやるせないのだけれども・・・。

と、昨日から今日にかけての東京弾丸yumboツアー車内で、己の編集した「80年代名曲集」その4とその5を爆音で高速道路で聴いて高まった人間は思うのだった。でも今日はPete Swansonの「Punk Authority」を聴いて高まるのだ。元Yellow Swansの才人のここ最近のレーベルをまたいだEP3枚と未発表曲をまとめた日本編集盤である。なんとお得な・・・、とSoftwareからの、Typeからの限定12インチを頑張って買って、更にはBlackest Ever Blackからのスプリットなんて気付いた時にはソールドアウトだった人間は思うのだった。ドローン、プラスギターノイズ、プラスハーシュノイズ、でそんな中で時折フォーク的、というソロ活動初期Man With Potential [Analog]の世界が遠く思えるような、ここではものごっついぶっといビートにまとわりつくノイズ、とにかく攻撃的というより他にない音の塊を叩きつけてくるような、そういう楽曲がびしっと全9曲収められている。往年のインダストリアルノイズ、エレクトリックボディ、テクノイズ、様々に形容される音は色々あったけれども、それらと比べても何だか抑えようがないエネルギーの投射のような感じで唖然とするのは間違いない。でも、それがどこか聴きやすくポップと言える、またはダンサブルと言える、のがこの音の特徴でこのセンスはちょっと他にないものだろうなあ、と思うのである。なんかめんどくさくないのである。だからこそ怖い、という話もあるのだけれども。さて次の一手はどこから、どんなアプローチで出てくるのだろうか。突然また初期のようになっちゃっても、それはそれで全く構わない素晴らしさではあったのだから彼の才能ってどんだけなんだろうか。