Head Underwater

「AOBA NU NOISE×TADZIO "TADZIO II"×GAGAKIRISE "HEAVEN'S TITAN" W Realease Tour」@ Club SHAFT 2014年8月31日(日)20:00〜 2000yen(別途入場時1D 500yen)
Guest Live: TADZIO, GAGAKIRISE
VJ: IROHA
Live Act: -W-, Masaki Saito
DJs: EVOL, RAMBO, Qiyo (QUATOUT), Sisinobu (ZUNDOKO DISCO), Eito (NU HORIZON)

祭じゃ!よろしくお願いいたします。

さて・・・、あまりにもご無沙汰過ぎて最早恥ずかしい、という感じの更新になっているのだがあまりにも色々とあり過ぎまして・・・。あ、でも全て楽しいことだったから振り返るのは簡単なこと。だからちょっと時間軸に沿って行きたいと思う。

まあ8月8日までのことはどうでも良いと言えばどうでも良い。くっそ暑い中仕事ばかりしていた。でもそんな中でホテルのビュッフェ行ったり(最高だった・・・)、ブックオフでBand Of SusansWord and the fleshとかTracey UllmanBest ofとか入手していたな。

で、8月9日のライヴイヴェント「騒音的美学の終焉」にお越しの皆さま、ありがとうございました!多数ご来場いただいて、そしてそれぞれに凄く楽しんでいただけたみたいで嬉しいです。結果的に4アクト出た中、3アクトでちょこちょこドラムスをたたく、という感じだったのでなかなかに裏番長状態でしたが、前日に買ったスティックがなかなかに調子良く結構良い感じのドラミングが全体的に出来たと思います。

De Qui Naiは本当に9年ぶり、しかも4回目のライヴ、しかも即興、ということで久々過ぎる中で交感が果たして可能なのか、という不安もあったのですが、イマイチギターの音がドラムの方に聴こえない、という致命的なシチュエーションにも関わらず何か対話ができたのは多分にギターの誠くんの技、そして無駄に結構長い付き合い故だったと思います。お互い気がつくと年齢は4歳くらい違うけど同じ大学、同じ職業、という恐ろしい符号があって、でもそれも伊達ではないな、と感じました。また今度機会があったら、今度はもしかしたら違う形かも知れないけれども引き出しを出し切る感じでまたやりましょう。しかしあんなにやりきった感があったのに11分しか演奏してなかった、というのはどんなだけハードコアな・・・、と思いました。

そして澁谷さんとの演奏では、こないだ、本当に良くも悪くも思い出深い演奏となってしまった6月のライヴを元に1曲やったのですが、その時の音源のまるでデモテープの簡素な打ちこみみたいな自分のドラミングに軽く衝撃を覚え、逆にそれ面白いな、と思えたので非常にマシナリーなドラミングを心がけたのですが、熱いギター2人と淡々としたビートの対比を楽しんでいただけたなら、と思います。

Que Sera Seraは今回セットリストがほぼ速い曲ばかりだったのでドラムス的に死んだな・・・、と思ったりしたのですが意外にもスムーズに乗り切れました。や、変に自画自賛するわけでは決してないのですが、こういう音出すバンドって今あんまりないかも、という渋い感じが実は誰にも言ってないけどこのバンドに関して結構好きで、パンクでもギターポップでもウタモノでも豪放なロックでもない、あまりにもストレートすぎてジャンル分け的なことができない、という痛快さが今回とくに色濃く出ていて、まあまた気が向いたらやりたいところです。私はスケジュールの都合さえつけば音楽的なことは最優先でやっていく、ということを人生のテーマに掲げているのでいつでもやりたいところです。

で次の日は夜中の3時くらいまでの打ち上げの影響でちょっと大人しく過ごした。

次の11日は名古屋の親友が仙台に来ているのでランチから一緒に過ごした(と書くと何だか洒落てる感が出るかな、とか思ったがお互い齢40の男2人なわけで・・・)。実は私はその前に家族サーヴィス的にかき氷を食べる、というイヴェントを午前中からこなしていたので結構長い一日だったが実に楽しい時間を過ごすことができた。レコード屋行ってコーヒー飲んで最終的にいつもの古本・中古レコード店内で飲みに付き合わされめちゃ長居(その後店主は更に飲み進め家に帰ってめちゃくちゃ怒られたという・・・)してから安居酒屋で、というここ数年来変わらないスタイルの会合だったが、最早こういう道しかない楽しみ方なのかも知れない。お互い次の日の予定があったので早めに切り上げたつもりだったが酒量は結構行っていたなあ・・・。何せその古本・中古レコード店でウィスキーがどんどん少なくなっていったし・・・。でもお互いこうして毎年に近い勢いで会えるようになるとは思いもしていなかったので凄く嬉しいのだ。生きていれば友達には会える、ということを身をもって知ってはいるのだけれどもそれがちゃんと裏づけられていくのは凄く励みになるなあ。

そして次の日は前日早く帰宅したにも関わらず酒量のせいで口の中はカラカラさ、という状態で帽子の頭文字から部屋番号を探しだしたりする間もなく7時前に起床し、車で秋田に向かった。変な汗かきながら(残った酒のせい)片道3時間強で草間彌生展を観に行ったのだった。これがまた2か所で行われていて物凄くヴォリュームがあって、どっぷりと体感できるとても楽しい企画だったので行って良かったし、ついでに近くで行われていたペーター佐藤原画展まで観ることができて大満足であった。ちなみに昼食に無意識にカツカレーを食べていたが、これは不思議と次の日まで酒が残っていた時には食べたくなるメニューなので、コンディション的にはあまりよくはなかったのだろう。でも美味しく食べて復活して、そして期せずしてブックオフまで発見したのでAcid House KingsMusic Sounds Better With YouとCornell CampbellI Shall Not Remove: 1975-1980という不気味な組み合わせを1000円で購入。

からの13日はビアガーデンで7時間2人DJということで涼しい風を感じながらも蒸し暑い中、carl氏と2人であっという間の7時間を終えたのだった。やる前は戦々恐々でレコード詰めてCD詰めて、その後駅まで歩いて電車乗って、とかなり汗だくで疲労していたのだが、やり始めて40分くらいで、あ、これは無限に俺できるな、と感じるくらいに高まったのだった。あまりミックスとかできるわけないので連想ゲーム的に次の曲次の曲、とリアルタイムに選んで流しまくっていったのだが、楽しかった。途中レゲエかけまくってから違う展開になって行ったら若いカップルに「レゲエないんですか?」「Bob Marleyとか!」と声をかけられて、そうか彼と彼女にとってはBoy Georgeのソロデビュー曲ソールドとかはあまりレゲエ的気分にマッチしなかったのかしら、と悲しくなったりもしたが大変に楽しくできました。ご来場くださったお友達の皆様、そしてたまたま来て巻き込まれてしまったお客様、ありがとうございました!ビールも美味しかったし、途中注文してDJしながら食べたタコと野菜のガーリックバター炒めも美味しかった・・・。無限に飲めて無限に食える、と昼間からわいわいやってると人間は思いがちだが(断言)、昨日はあんまり食べなかったな、かなりビール飲んだけど。

ということで今日は前日夜2時過ぎまで飲んでいた(つまりビアガーデン終ってから飲みを続行したのだった)影響で、酒は残っていないし具合も悪くないけどなんとなく気だるい1日を過ごしていた。あれだな、遅くまで酒飲むと次の日あまり食欲もないし、タバコも吸いたくないし、第一大体許されることならばずっと家にいるのでお金使わないし、ということでなかなかに良いのではないか、とか思ったりもしたがまあほどほどにだな・・・。以上tdsgkの楽しい夏休みの話であった。と言うか休みでもないと日常でネタになるようなこと何もないので非常に珍しいエントリであったかと。

勿論他にも凄く色々最近思うことはあるんだけれども、今日はこういう感じで。

Jenny Lewisの「The Voyager」を聴く。可愛い彼女の6年ぶりのアルバムである(あ、その間に彼氏とのアルバムI'm Having Fun Nowがあったが、あれも4年前か)。子役として活躍、その後オルタナカントリーバンド(って言って良いのか)Rilo Kileyでも活躍したが、久々のアルバムでは、これは多分世界中の人が彼女と恋に落ちるであろうポップさに満ち溢れたロックンロールを披露している。何と言うか、ここまで振り切ったポップスとしてのアルバムになるとは思ってもいなかった。音の感じからして変に尖がったところが全くない、しっかりとプロデュースされた感じの音になっている。Ryan AdamsBeckがプロデュース、ということにもびっくりしたがそれで出てくる音が非常にシャキッとしたリズム隊と良い感じのコーラス、痒いところに手が届く鍵盤にギター、ということで80年代のポップスをまずは想起させられるのだが、決して懐古的とか狙った感とかは全くなく、明らかにしっかりと2014年の音になっているのだった。まあ、ライヴ感、というよりはしっかりスタジオで作ったロックンロール、という感じでそれって今の世の中良い塩梅で作るのって難しそうだが、このアルバムはしっかりと出来上がっていて、逆に今新鮮に聴こえて楽しめる。何と言うか違う音だけれどもPhoenixとかこないだのCat PowerのアルバムSunとかに近い手触りかも。彼女のヴォーカルも全くもって文句のつけようがない凛とした感じ、歌詞もちょっと嫌味なユーモアを交えながら個人的に振り返る、という感じで良いなあ。気付くと愛聴盤、というのが一番染みるものであるが、まさにそれがこのアルバムである。つまり、名盤、と。