Hymn 23

"AOBA NU NOISE" 2008.11.30(sun)@CLUB SHAFT  OPEN: 20:00~  ADV:1500yen(2D) / DOOR:2000yen (2D)

BAND Act : -W-(Waikiki Champions), runny stools, KODA  DJ's : EVOL(Love records), BOW, DROP, RAMBO

20時からよろしくです!!

なかなか人生、自分の思惑通りには行かないものである。

今、この日曜日の午前10時、私は宅配便が届くのを待っている。大体休みの日くらいしか宅配便を家で受け取ることはできないので、この休日の午前中に指定しているのである。ちなみに、皆様の思惑とも違って、その荷物はCD、並びにレコード、若しくはTシャツ、ではないのだが。

大体、宅配便で午前中指定、とすると折角の休みだから朝に惰眠を貪ろうと決め込んだ矢先に玄関のベルが鳴って寝癖頭のまま荷物を受け取る、ということが多い。非常に多い。しかし、今日のように午後からは用事があり、従って午前中に出かけて色々済ませなければならないことがある日に限って一向に宅配便が届く気配はない。大体の午前指定だと朝の9時くらいに来てしまうものだが、まだ来ていない。私はいつになったら出かけられるのかとやきもきしてしまう。

まあ、生きる、ということはこういうことである。必要ではないときに色々と提供され、逆に必要とするときには全くと言って良いほど提供されないのである。それを私は今日日曜日の朝に学んでいるのであった。生きるということは学ぶということなんだなあ。

しかしPsychic TVの「Dreams Less Sweet」を朝っぱらから爆音で聴く休日の朝ってのもどうかと思うが、普通に洗濯物を干したり朝食を食べながら聴いていた。リマスターCDが再発された(日本盤計画は流れたっぽいが)このメモリアルイヤーである今年に何故LPで聴いているのかイマイチ自分でも意味がわからなかったりするのだが、兎に角聴いている。1983年のセカンドアルバムである。しかもCBSからのリリース、ってのも今となっては何だか凄い話である。ファーストも好きであるが、このセカンドの、当時の最先端の録音技術を駆使して録音された、無駄に左右を行き来するそして異常に臨場感溢れる効果音(というか様々な状況音)と、まだ元Alternative TVのAlexが在籍した時期なのでガツンとフィーチャーされたギターと、最早牧歌的と評しても構わないような管楽器とマリンバの音色と、まるでアリアのような女声と、という何だか詰め込みすぎて訳分からなくなってその挙句に謎の統一感が生まれたような、禍々しい世界はいつ聴いても興奮させられるものである。そんな中、Genesis先生のヴォーカルは勿論、上手、なんてものではないのだがその朴訥とした歌声によって逆にこの濃厚な世界では癒されるような、そういう狂おしい事態を招いたりしている。でも普通にまるで60年代ポップスのような愛らしいメロディの曲もあるわけで、もしかしたらPTVのある種の音楽的なピークはここだったのかも知れないなあ、と思ったりする。まあ、その後のアシッドハウス期にも奇跡の名曲はあるし、現在のPTV3にも猥雑な魅力は溢れているのだが。ちなみに何だか儀式的な雰囲気は、当然のようにファーストアルバムから継続中なのであった。

ちなみに上記ジャケ画像のリンクに関してなのですが、左側がこの作品の正しいジャケットです。しかしこれは90年代にリリースされたものの奴なので、マーケットプレイスでアホみたいな値段がついています。そして右側が今年に入ってリマスターされたものの方できちんと新品で買えるのですが、ジャケ画像が間違っていて、あろうことかMarc Almondの93年リリースのフレンチカヴァーアルバム(これも今年リマスター再発)のものになっています。だからもしこのPTVのアルバムを聴いてみよう、と思われた奇特な方は、リンク自体は間違っていないので右側のMarc様の方をクリックしてください。というかこれはamazonにクレームを出すべきなのか、Some Bizarreレーベル愛好家としては・・・。