Le Grand Passage

AOBA NU NOISEのTシャツです!

aobanun

 

さて、昨夜のMORIO PARK ROCK、お会いした皆さまありがとうございました!私は今年のフジロックThe Jesus And Mary ChainとRideとKim GordonとBeth GibbonsとKraftwerkが出る、ということのみを頼みの綱に乗り切りましたが意外にうまいことつながったりして、楽しかったです。また何かの機会によろしくお願いいたします。

 

あー連休が終わる、って毎年毎年こどもの日の辺りになると嘆き悲しんでいる私だが、実は始まる前からあーあと何日で連休が終わる、と嘆き悲しんでいるので、哀しみの予行演習と共に連休を過ごしているわけである、毎年。

 

TwitterだかXだか知らんけど、勝手に出てくる広告みたいなもので転職斡旋サイトだろうと思うのだけれども、要は、前は仕事してて休みが待ち遠しかったけど今は転職してそんなことないっす、みたいな投稿を目にしたんだけれども、そんなことあるのか。人間経験しないことにはなかなか想像が及ばないので、全く意味わからないし、そんなこと言っている人間は何等かの特殊な訓練を受けた超人なのではないか、と思っているのだけれども、私の知らない世界にはそういう人もいるのだろう。

 

意外にこの連休は非常に珍しくアクティヴだったので、イナクティヴな日が欲しい。欲しいからまだ連休を延々と続けたい、という気がするのだけれどもやはり自らアクティヴに物事を進める人だとまた違った感じの心境になれるのだろうか。どこかへ行こう、とか何かをしよう、という他者からの提案でいわばアクティヴなフリをしている私にはなかなか想像が及ばないのだけれども、そういう人もいるのだろう。

 

そういえば昨日外でお酒を飲んでいる時に、家ではどういう音楽を聴いているんですか、と問われて、あれ、確かに何聴いているんだろ、と思ったのだった。こういう連休があって昼間でもちょっと時間が取れる時と、仕事終わって死にかけながら夜遅く帰ってくる時とでは全く違う。昼日中に家にいる時はまあビートがある音楽を聴いたりもするのだけれども、平日の夜には実に曖昧な、なんだか形容しがたいものを聴いている時が多い。しかもレコード裏表聴く時間が取れなかったりして、印象も曖昧なままだったりする。ただ、凄く良かった、という思いが残っていることが多く、それが面白かったりもする。

 

今日は日中、急にCowboy Junkiesをまとめて聴きたくなったので3枚くらい聴いていた。

Trinity Session [Analog]

Trinity Session [Analog]

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CDを我が家の棚から引っ張り出して聴いていた。久々にこういう音が家で鳴っているのが実に新鮮だったし、もちろんとても良かった。

 

その後宅急便も無事届いたので買い物に出かけて帰宅してからはThe Lemon Twigsの新作を聴いていた。

前作もめっちゃくちゃ良かったが、今作もめっちゃくちゃ良かった。最初の頃は何だかちょっと技巧に走っているなあ、悪くないけど、という印象だったこの兄弟だが、ここ3作くらいは本当にパワーと技巧が漲っていて、それでいて凄く自然に良い曲、として聴かせる感じになってきていて良い、と思う。

 

で今は曖昧な方になってきていてDelphine Doraの「Le Grand Passage」を聴いているのだった。

Le Grand Passage

Modern Loveからのリリースで、ピアノと声だけで一発録り、オーヴァーダブも一切なし、という何だか気合い入った音楽なのだが、Doraさんのヴォイスが自由に舞い、勿論即興だと思うのだけれども調子がはまっている、というわけでない瞬間も多々あって、それが実にスリリングである。いや、最初はちょっとその声にびっくりするのだけれども、クラシカルで幽玄なフォークソング、のように聞こえるピアノ曲と相まって不思議とこうでなくちゃ、という説得力があるように聞こえるのだから結構これは凄いアルバムなのでは。Colette RoperとEmahoy Tsege Mariam Gebruの混ざったような、と言ったら言い過ぎかも知れないし、それらとも近い何かはあるけどもずばり、という感じでもないのだけれども、そういう音、である。